「子どもへのおすすめの本・文庫本って?」
「子どもに漫画は読ませないほうがいいの?」
と、子ども×本の悩みも、皆さん一つや二つ、お持ちなんじゃないでしょうか。
我が家は15年前に引っ越したんですが、その時、引っ越し業者からもらった段ボールが足りないぐらい、旦那の本が多かったことを覚えています。
また、その本の取り扱い方にいちいち細かく、私の両親の本に対しても雑に扱うことを嫌い、なかなか引っ越しがはかどらず、そのことで両親から私が責められ、喧嘩になったこともしっかりと覚えています(ーー;
まぁ、それだけ本が多く、旦那は本が好きということです。
未だに全ての本を入れる本棚や、本棚を置くスペースがないので、押し入れの段ボールに眠っている本が6箱くらいあります。
歴史小説・エッセイ・歴史・電車・鉱石・香水・地酒についてなど、資料的な本や雑学的な本、画集や図鑑といったものから漫画まで、ホント、幅広くあります。
しいて言うなら”How to本”が少ないぐらいですかね。
とまぁ、我が家はそんな環境ということもあり、比較的本に馴染みのある家庭だったため、子ども×本の悩みというのはありませんでした。
そこで今回は、子どもへのおすすめの本・文庫本について。
また、子どもに漫画は読ませないほうがいいのかなど、私が本好きな旦那から学んだ(?)ことをお伝えしていこうと思います。
子どもへのおすすめの本・文庫本って?
私がおすすめする子どもへの本・文庫本は、『誰も知らない小さな国』です。
(出版社:講談社[青い鳥文庫] / 著者:佐藤さとる / イラスト:村上勉)
本の内容としては、
こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくのたいせつにしている、ひみつの場所だった。ある夏の日、ぼくはとうとう見た――小川を流れていく赤い運動ぐつの中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって、かわいい手をふっているのを!
日本ではじめての本格的ファンタジーの傑作。
ということで、とっても空想的なお話です。
『淡々とした日常の中で、こんな刺激があったら楽しいかも♪』と思わせてくれる物語で、大人の私でもかなり想像が膨らみ、すごく楽しく読むことが出来たので、想像豊かな子どもは、もっともっと楽しく読むことができるのではないでしょうか。
この本は、私が一人目を妊娠したくらいに、
「何か読みやすく、また、私が好きそうな本を薦めてほしい」
と、主人に言ったか言わないかは定かではないが、主人から勧められた本です。
本好きな主人から勧められた本ということもあり、一気に読むことができました。
また、この本を読んだときは、自分が小学三年生くらいに戻った感覚になり、とにかく物語に入り込みましたね。
また、息子が、
「学校で本を読む時間があるんだけど、何か持っていく本ってない?」
って言ってきたときには、すかさずこの本を渡しましたね。
私同様、息子もすぐに読めた様子でした。
今も時々読み返したくなる本の一つで、また、私が姪っ子にも薦めている本の一つでもあります。
ちなみに本には、”小学上級から”と書いてありますが、小学3年生くらいから読ませてもいいと思います。
時代的には、昭和30年代頃からの話なので、平成生まれの子どもからしたら、私たちが大正時代あたりの時代構成に感じるくらいのギャップがあるのかもしれません。
しかし、古さはあれど、そこは逆に本の良さでもあると私は思います。
『誰も知らない小さな国』は、すんなり読める文庫本と思いますのでおすすめです♪
子どもに漫画は読ませないほうがいいの?
「漫画ばっかり読むようになっちゃうから、子どもに漫画は読ませないほうがいい!」
と言われる方もいると思いますが、私は逆で、是非とも『子どもには漫画でもいいので本を読んでほしい!』と思っています。
理由としては、漫画は、文字とイラストで構成されています。
そのため、文字とイラストを組み合わせて、自分で情景を作り、物語を読み進めていきます。
そうすることによって、想像力が膨らんで豊かになったり、登場人物に自分を投影することで感情が豊かになったりします。
また、漫画には、細かい雑学がいくつも入っています。
雑学は、学校では習わないことなので、純粋に知識が増えます。
また、漫画の中で、気になったことや気になった言葉があった場合、
「これ、どういう意味だろう?」
と疑問がわき、興味があることについては自分で調べたりするため、調べる力、検索力が身につきます。
まだまだ他にもありますが、このように、漫画を読むことのメリットもたくさんあります。
あと、うちの場合で言うと、息子は旦那に似たのか、本が好きで、また、集める癖もあります。
『カラスの生態』とか、ちょっと私には理解できない本を借りたりしている時もあります。
でも、ちゃんと読み切っています。
もちろん漫画も読みます。
旦那に薦められたからなのか、息子は、家にあるパタリロ全巻を、小学5年生の頃ぐらいに、結構夢中になって読破していました。
パタリロは、めちゃくちゃな物語に一見思われがちですが、読んでみると、実にたくさんのうんちくや雑学が書かれてあります。
パタリロを読むと、
「多くの史料を読んで、たくさん情報を入れて書いてるなぁ」
っていうのが分かります。
是非とも、1度読んでみてほしい漫画の一つです。
まぁ、ワンパターンな漫画と言えばそうかもしれませんが、人気のある漫画の多くはワンパターンですから♪
食べず嫌いならぬ、読まず嫌いせず、ぜひ1度読んでみて下さい。
と、旦那と息子(&私)のパタリロ好きは置いといて、次は娘です。
娘は、旦那の持っている本には興味がないのか、全く読もうとしません。
そして時々、
「これが読みたい」
と、旦那が持っていない本を読みたいという時があるんですが、その場合、旦那が内容をチェックして、大丈夫だと判断した場合のみ買っています。
最近ハマっている本は、漫画の『鬼滅の刃』です。
もちろん、旦那のチェック済みですw
娘に熱烈に勧められたので私も読んでみたんですが、これまた面白い!
パタリロ同様、よく時代背景も調べられている!
ホント、漫画って面白いし勉強にもなるし、馬鹿にできませんよ。
え~、ちなみに私も旦那からいくつか本を薦められるのですが、大体”積ん読”状態です(^^;
とまぁこのように、漫画でも文庫本でも何でもそうですが、興味があるものは自分から進んで読むし、興味がないものはいくら勧めても読みません。
この、“興味を持つ(持った)”というのが大事です。
子どもが漫画に興味を持ったのに、それをただ『漫画=悪い物』として、無理に止めてしまうのは、子どもの興味を断つ(断たせる)というのことになってしまうので、今後は『親に言わずに隠れてやろう』ということになりかねません。
お子さんが手にとった本は、有無を言わさず否定するのではなく、一度一緒に読んでみてあげてください。
まとめ
「この本を買った時の気持ちや思い出が、1冊1冊にちゃんとある」
と旦那は言います。
それを聞いて、私も子どもの頃、”欲しくて買ってもらった本”や”自分で買った本”。
今手元にないけど、『そう言えばあんな本を買ってもらったなぁ』とか、『少し背伸びして、小説本を頑張って読んだことあるなぁ』など、意外と本の思い出ってたくさんあることに気が付きました。
小学生の時、図書館で借りた”江戸川乱歩”や”コナン・ドイル”、”横溝正史”などの推理小説が大好きでしたね。
明日も学校があるのに、朝起きれないとわかっているけど、隠れて『もう少しもう少し』と、気になって読み続けた記憶があります。
推理小説系って、夜中まで読んでると少し怖いんですよね(^^;
本は、もちろん漫画でも、心を豊かに、言葉などの知識も与えてくれます。
「活字から想像する小説に比べたら、漫画は、本を読んだということにはならない」
との意見もあるかと思います。
しかし私は、自分自身を振り返ったり、子ども達を見ていたりして、
「何も読まないよりかは、小説でも、文庫本でも、漫画でも、何か本を読むということはいいこと」
って思います。
映画やお芝居、ライブなどは、それぞれ刺激があっていいですが、その場所に行かなければいけません。
場所を選ばず、本を開くだけで、その場ですぐにその世界に入り込める本って、やはり素敵ですよ。