なぜラーメンは体に悪い?子どもに食べさせるときの注意点

この記事は約6分で読めます。

夏休みのご飯作り。

毎日毎日、朝・昼・夜と…、ちょっと苦痛ですよね。(私だけ?)

栄養面や、子どもの好みも考えて作らなきゃいけないので、私にとってはすっごく大変です。

毎年、夏休みが来るたび、給食のありがたみを痛感しています。

 

うちは共働きということもあり、毎食毎食じっくり考えている余裕はありません。

そのため、我が家で重宝していたのが、インスタントラーメン・即席麺です。

 

「ラーメンなんて体に悪いものを子どもに食べさせるなんて!」と思う親御さんもいるかも知れません。

しかし、なぜラーメンは体に悪いのか、何がどう悪いのか、細かく説明できる人はそう多くないのではないでしょうか。

私もそうでした。

「昔からそう言われてきたから」とか、「なんとなくイメージで」という方が多いと思います。

しかし、毎食ラーメンでなければそんなに問題はないですし、また、ラーメンが体にどう悪いのか、その理由をちゃんと知ることで、その問題の多くは回避できます。

 

そこで今回は、なぜラーメンは体に悪いと言われているのか。

そして、子どもにラーメンを食べさせるときの注意点についてお話していきます。

なぜラーメンは体に悪いと言われているの?

ラーメンが体に悪いと言われている一つの原因が塩分です。

袋入りのインスタントラーメンには約5~6g。

カップラーメンには約5~8gの塩分が含まれています。

 

少し、1日の塩分摂取量の基準を見てみましょう。

1~2歳 男性:3.0g未満 / 女性3.0g未満
3~5歳 男性:3.5g未満 / 女性3.5g未満
6~7歳 男性:4.5g未満 / 女性4.5g未満
8~9歳 男性:5.0g未満 / 女性5.0g未満
10~11歳 男性:6.0g未満 / 女性6.0g未満
12~14歳 男性:7.0g未満 / 女性6.5g未満
15歳以上 男性:7.5g未満 / 女性6.5g未満
※厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」より

 

このことから、ラーメン一杯で、ほぼ1日の塩分量を摂ってしまう、また、年齢によってはオーバーしてしまうことになります。

そのため、ラーメンは体に悪いと一般的に言われているんですね。

 

次に、ラーメンが体に悪いと言われている一つの原因が、脂質・脂分です。

ラーメンのこってりとした脂分は、内臓機能がまだ未発達な子どもには、非常に負担がかかってしまいます。

そのため、うまく消化できず、吐いて戻したり、お腹が痛くなって下痢をしたりしてしまう場合があります。

そういうことから、ラーメンはあまり子どもに食べさせてはいけないと一般的に言われているんですね。

 

次に、ラーメンが体に悪いと言われている一つの原因が、食品添加物の多さです。

インスタントラーメンやカップラーメンには、比較的多くの食品添加物が含まれています。

“全ての食品添加物=害”ではありませんが、あまり量を摂り過ぎてもいけません。

ラーメンは比較的食品添加物が多く含まれているため、ラーメンは体に悪いと一般的に言われているんですね。

 

次に、ラーメンが体に悪いと言われている一つの原因が、栄養バランスの偏りです。

ラーメンだけでは、どうしても栄養バランスに偏りが出てしまいます。

ミネラルやビタミン、食物繊維などの栄養素を摂ることは出来ません。

そのため、ラーメンはあまり良くないと一般的に言われているんですね。

 

と、一般的にラーメンは体に悪いと言われている原因はこれぐらいかと思います。

「ラーメンは麺の炭水化物(糖質)も多いのでは?」

とも言われていますが、炭水化物になってくると、おにぎりもカレーもパスタもほぼ変わらないので、今回は省かせていただきましたm(_ _*)m

子どもにラーメンを食べさせるときの注意点

では、ラーメンがなぜ体に悪いのか、一般的に言われている理由がわかったところで、実際に子どもにラーメンを食べさせるときの注意点です。

 

まず、塩分量についてですが、これはスープを飲ませない、もしくは、少しだけ飲ませるということです。

それだけで、塩分量は1/2~1/3程度になります。

また、少しスープを薄くするというのもいいかもしれません(美味しさは半減しますが)

 

次に、脂質・脂分についてですが、これはノンフライ麺のタイプを買う、もしくは、生麺を使うことです。

それだけで、脂質・脂分は、1/2~1/3程度になります。

また、子どもの年齢によっては、麺の量を減らすというのもいいかもしれません。

 

次に、食品添加物の多さについてですが、これは毎食毎食子どもにラーメンを食べさせなければ何の問題もありません。

また、ラーメン以外にも食品塩化物は含まれています。

食品塩化物は、摂取する量で安全かどうかが決まります。

ラーメンに限らず、何でも摂りすぎ、食べ過ぎないように気をつけしましょう。

 

次に、栄養バランスの偏りについてですが、これはラーメンにちゃんと具材を入れることです。

わかめを入れてミネラルをプラスしたり、野菜を入れて食物繊維をプラスしたり、また、チャーシューを入れてタンパク質をプラスするなど、具材を入れることで、栄養バランスの偏りをある程度防ぐことができます。

「いや、ご飯を作るのを楽したいからラーメンなんだけど…」

って思いますよね。

私も、今自分で書いていて思いました(^^;

 

私の場合、具材は入れず、そのまんまの時ももちろんありました。

しかし、少しでも自分の罪悪感を払拭するために、ちょこっとだけアレンジを加えるようにしていました。

よく作って(アレンジして)いたのが『野菜とろみ麺』。

ラーメンの出来上がり直前に水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、チャチャっと炒めた野菜とサラダチキンを乗せて完成!

「野菜の食物繊維と、サラダチキンのタンパク質がプラスされているから、栄養も大丈夫でしょ!」と、いつも自分に言い聞かせていました(苦笑)

でも、やはり罪悪感からか、夜ご飯(次の食事)は栄養のあるものを作っていた気がします(^^;

 

と、最後少し話がそれてしまいましたが、一般的にラーメンは体に悪いと言われている原因に対して、それぞれに注意することを書かせていただきました。

ラーメンばかり食べさせてはダメですが、同様に、肉ばかり、魚ばかりでもダメです。

栄養バランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。

その上で、時に、楽をしましょうね♪

まとめ

ラーメン・即席めんは、離乳食が完了する頃、1歳~1歳半頃から食べさせてもいいと言われています。

しかし、弟や妹など、小さい子のほうが、周りの環境に影響を受ける場合が多いため、小学生などの上の子と同じように食べさせるのはどうかなと思います。

半年に1回とか、3ヶ月に1回とか、1ヶ月に1回とか、それぐらいの頻度であれば何も問題ありません。

『ちょっと頻度が多いかも!?』と思ったら、多めのお湯で塩分を減らすとか、麺をカットして食べさせるとかしてください。

でもそれって、手間を省くはずが、なんだか逆に手間がかかっているような…。

 

毎日のご飯作りって本当に大変です。

時には手を抜く、手間を省くことも大切です。

スーパーでお惣菜買ったって全然いいと思います。

共働きならなおさらです。

料理を作る時間を短くし、その時間、子どもと一緒に遊ぶ。

そうすることで、子どもも嬉しいし、私達親も楽ができます。

“手を抜いている”ではなく、”手間を抜いている”。

今はそう考えることが大切です。