当院・しいの木こどもクリニックでは、お子さんのことを第一に考えたクリニックを目指し、日々の業務に取り組んでいます。
当院が考える『かかりつけ医』とは、『予防接種・健診・診察』と、トータル的にみさせていただくためにも、ママさん・お子さんと、しっかり向き合いながら関わっていくことを大切にしています。
小児科医として、また、かかりつけ医として果たすべき役割を、私達はどのように考えているのか。
当院・しいの木こどもクリニックが大切にしていることをお話していきますね。
目指すは24時間・365日対応できるクリニック!私達は小児科の何でも屋さん
目指すは24時間、365日対応できるクリニック!
「24時間、365日対応なんて、クリニックで本当にできるの?」
と、びっくりしますよね。
実際、とてつもなく難しいことなのが現実です。
『なぁんだ…』と、少しがっかりしましたか?
現実にすることはなかなか難しいことですが、『24時間、365日対応したい!』という思いは嘘じゃないんです。
なので、実際当院がやっていない時でも、ママさんがどうしたらいいのか困らないように、『○○のような時はこうしてください。』と、明確に提示することを心がけています。
例えば、
『こういう状況になったら、救急に受診してください。』
『こういう状況なら、次の日受診してください。』
『こういう感じに落ち着いているようだったら、1週間後に受診して、様子を教えてください。』
など、予想されるパターンごとにどうすればいいのか、先のパターンのイメージと心の準備ができるよう、ママさんにお伝えすることを大切にしています。
『診療時間外で“みてもらえない”』、そんな時こそ、不安が強いものです。
そんな不安を少しでも取り除きたい。
“みられない”時も視野に入れた関わりをすることが、私達の役目だと思っています。
私達は小児科の何でも屋さん
一昔前は、熱が出ても、けがをしても、もしかしたら骨折してるかもしれないのに、なんでもとりあえず『かかりつけ医』の先生に相談してた話、おじいちゃんやおばあちゃんから聞いたことありませんか?
私の子どもがまだ赤ちゃんの時に、目やにがひどく
「眼科を受診しようかな。」
と、たまたま漏らしたら、祖母に
「いつもの先生ところ行っておいでよ。」
と言われたことがあります。
「眼科じゃなくていいの?」
と祖母に聞くと、
「いつもの先生に相談してごらん。先生が眼科に行く必要があるなら、そう言ってくれるから。」
「小児科の先生ってなんでもみてくれるし、なんでも相談にのってくれるのよ。」
と、教えてもらったことを思い出します。
そうなんです。
私達は小児科の何でも屋さんなのです。
例えば、お子さんが頭を打って、『どこでみてもらえばいいの?』と、困ったことありませんか?
悩まず、まずは小児科にご相談ください。
お子さんの状態・打った状況などから、必要性があれば専門の病院や、大きい病院を紹介します。
この、見極めと采配も、小児科医の役割だと思っています。
また、頭を打った場合、慢性硬膜下血腫(まんせいくもまっかけっしゅ)といって、数週間経ってから症状が現れることもあるのです。
そのようなことも考慮しながら、日々の診察や予防接種のその場面だけではなく、お子さんの状態をみていくということが大切なのです。
病気とかだけじゃないんですよ。
“ママさんがどうしたらいいのか困っていること”に対しても、真剣に向き合い、アドバイスさせていただきます。
ある時
「どうしても、うちの子、注射が嫌いで。先生のところに来るのを嫌がるといけないので、予防接種は他院さんでやろうと思っていて。」
と、お話してくれたママさんがいました。
その時、先生は
「そんなこと必要ないですよ!どうして注射が嫌いなのか。そこからできる対応を考え、また徐々に注射が必要な理由を○○くんにわかってもらえばいいんだから。」
と、ママさんに伝えていました。
注射は痛いけど大切なもの。
大切な命を守るために必要なもの。
ということを、お子さんとの信頼関係の中で伝えていくことが大切だと考えているからなのです。
“その子の将来を考えた時、その子に今、どうしてあげることがいいことなのか。”
常にその目線から、お子さんのためにできること・ママさんの力になれることを考え、行動していくことが小児科医として、『かかりつけ医』としての課せられた役割だと思うのです。
まとめ
薬ひとつを飲むことを嫌がることに関しても、”嫌がっているから、ごまかしがきかないから、飲ませない。”では済まない時が必ず訪れます。
『今回だけは…』と思っていても、いつか向き合わなければならない時がくるのです。
当院・しいの木こどもクリニックでは、ひとつひとつのことに真摯に向き合い、“お子さんがどうしたらそこを乗り越えていけるのか”ということを考えることも大切にしています。
“子どもはまだまだ長い人生と、考えられないような可能性を持っている”
お子さんの先の人生も考えた関わり方をベースに持ちながら、かかりつけ医だからこそできる関わり方を大切にしていきたいと思います。