痔瘻は放置しないで!手術後から完治するまでは想像以上に長い!

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小児科のブログですが、今回は私達親・大人のお悩み、病気の話をさせていただきます。

 

お尻・痔瘻(じろう)のことで病院へ行くのって、結構勇気いりますよね。

そのため、

「ちょっと痛いから行こう」

ではなく、

「い、痛すぎて、もう無理…」

と、我慢できなくなってから病院へ行くという方が多いのではないでしょうか。

 

昔、知人が、痔瘻が重症化して、命にかかわるところまでになり、集中治療室に入ったと聞きました。

どうやらかなり放置していたようです。

その時は、

「痔瘻でそんなことにまでなるの!?」

と、かなりびっくりしたことを覚えています。

 

今回というか先日、うちの主人が、痔瘻で手術・入院をしました。

そこまで放置をしていなかったので、結構すんなりと様々なことが運びましたが、それでもかなり大変だったようです。

 

そこで今回は、うちの主人から痔瘻の体験談を聞いて、『へ~、そうなんだ~』ということが色々あったので、その様子を、せきららにお話していこうと思います(きっと私のことだったらブログにしていないと思います(苦笑))

うちの主人の痔瘻体験談

まず私は、感覚的になんとなく『切れ痔やいぼ痔がひどくなって痔瘻になる』って思っていました。

しかし痔瘻(じろう)は、直腸の傷からばい菌が入り起こるもので、治すには手術が必要で、切れ痔やいぼ痔とは別物だということを今回初めて知りました。

 

痔瘻は、膿が出ると痛みがなくなって楽になり、症状が感じられなくなるそうです。

そのため、放置してしまう方が多いそうです。

うちの主人も

「(痔瘻は)痛みに波があって、症状が出たり引いたりするから、病院に行くタイミングが難しい」

と言っていました。

しかし、それを何度か繰り返していると、高熱が出て、痛みも伴い、動けなくなるほどになるようです。

そのため、少しでも『あれっ?』と思ったときに病院へ行くことをお勧めします。

 

主人に、

「なぜ病院へ行こうと思ったの?」

と尋ねたところ、

「最初、切れ痔かなと思ってたんだけど、9月頃から風邪でもないのに微熱があったり、排便した時にお尻がビリビリして痛かったりと、兆候があった」

と話してくれました。

どうやら、痔瘻についての予備知識があったようです。

 

また、痔瘻の兆候で言うと、約2年くらい前からあったそうです。

うちの主人は、

「なんか微熱がある」

と、風邪症状を訴えることが多かったんですね。

私はそのたびに

「またどうせ風邪でしょ。もう、しっかり食べて寝てよ!」

と、とても冷たい対応をしていました(私は決して鬼嫁ではないですよ!)

しかし今思えば、『痔瘻の症状からくる微熱だったのでは…』と、今回ちょっと反省しました ヾ(_ _。)

 

そして10月に入り、決定的な出来事が起こりました。

はい。

もよおしたときに膿が出たみたいなんです。

主人は、

「ずっと調子が悪い・痛いと思っていたけど、もしやこれは痔瘻なのでは!?」

と思い、すぐさま病院へ行きました。

 

すると案の定、

「痔瘻ですね」

と、医師から回答があったようで、また

「痔瘻は手術しないと治りませんがどうしましょうか?」

と言われ、検査日や手術日などを、一人でチャッチャと決めてきていました。

 

また、ちょっと面倒くさい入院の手続きや準備も、主人がほぼやってくれました♪

・・・

ですが、私に相談なく、勝手にネット環境が備わった個室部屋にしていました!

入院保険に入っていたからまだいいですが、一言ぐらいは言ってほしかったですね(ーー;

 

個室部屋ということもあり、他の患者様に気を遣うことなく、ストレスフリーな入院生活を送っていたと思いきや、

「(ネットの)回線状況があまり良くなくて、プツプツ回線が切れてた…」

と、完全ストレスフリーとまではいかなかったようです。

でもまぁある程度ストレスのない、健康的な(?)入院生活を過ごしていたそうです。

 

ちなみに主人の場合は、

11/4に大腸検査

11/9(の週)に手術(結果次第で変動あり)

手術後、2週間程度入院。(早ければ1週間で退院できるなど、入院期間は病院によって違うそうです)

11/23(の週)に退院。

7日~10日程度自宅療養。(出来る限りしっかり取ったほうがいいそうです)

(12/4に)仕事復帰。

というスケジュールでした。

 

新型コロナウイルスの影響で、マスク着用、手指消毒は当たり前。

面会も禁止で、談話室も使用禁止。

 

食事は食堂でとるそうなんですが、みんな同じ方向を向いて、黙々と食べるのみで、もちろんそこでの会話も禁止。

食事の味は薄めで、野菜や海藻が多く、お肉や油が少なめの食事とのこと。

でも、主人が入院していた病院では、だいぶ食事は改善されたみたいです。

 

またお風呂は、手術の3日後から入れたそうです。

お風呂は、個室風呂と、4人くらいが一度に入れる大浴場があり、自分で選べるとのことでした。

しかし個室風呂は、自分で準備や後始末をしないといけないみたいで、

「人の目を気にせずに使えるけど、ちょっと面倒だったなぁ」

と言っていました。

でも、

「お風呂はの~んびり入りたい!」

ということで、個室風呂を好んで使用していたそうです(^^;

 

あと入院中は、便秘しないようにと言うことで、とにかく

「水分を摂って下さい!水分を摂って下さい」

と促され、大量の水分を摂っていたと言っていました。

そのため、

「夜中も3~5回は起きるから寝不足で、病室からトイレが遠い部屋はめちゃくちゃ大変だったと思うよ」

と話していました。

 

新型コロナウイルスの影響で面会禁止だったため、2・3日に一度、洗濯物を取りに行くくらいだったので、私も結構快適な日々(?)を過ごすことが出来ました♪

そんなこともあり、主人が

「やっと、やっとあと3日で退院だ~!」

と言った時、

「あ~あ~、あと3日で退院か~」

と、思わず声に出していた自分がいました(苦笑)

 

退院後、主人の経過は、

「こういう人は本当に少ない!」

と、病院側も驚くほど良好で、痛みも少なくすんだようです。

 

ちなみにうちの主人は、手術後、1ヶ月が過ぎた12月中旬、

「いや~、バットを振ると、お尻に力がグッと入ってまだ痛いなぁ~」

って言っていました(ーー;

([私の心の声]野球選手でもなんでもないのにバットを振るんじゃな~い!)

 

痔瘻の症状が悪化していると、手術をしても、元の生活(車の運転や、今まで通りの動き)に戻るのは、半年とかかかってしまうとのことでした。

今回うちの場合は、退院後、約1ヶ月でほぼ完治しましたが、それでも長いと感じましたね。

完治するまで半年とかかからなくて、ほんっ~~~~~とによかったです!

 

痔瘻は、症状が引いたからといって放置せず、後々のことも考えて、早めに病院へ行くことをお勧めします。

まとめ

今回、うちの主人が痔瘻の手術をしたということもあり、また、勉強になったことが色々とあったので、この記事を書くことにしました。

『まだ大丈夫、まだ大丈夫』と、長期間放置しておくと、後々大変なことになるので、痔瘻で悩んでいる…、いや、『痔瘻かも!?』と思っている親御さんは、一度早めに病院を受診していただければと思います。

 

肛門の免疫力が落ちている時に、ストレスや疲労が重なると、便に含まれている細菌の感染を防げずに炎症を起こし、肛門腺が化膿し、それが更に進行していくと痔瘻になります。

うちの主人は、きっと仕事で疲れが溜まってたんだと思います。

まぁ、ちょっと繊細ということもあり、知らずしらずにストレスが溜まってたのかも知れませんが…(私は決して鬼嫁ではないですよ!)

 

痔瘻は、男性女性性別関係なく起こります。

今回、主人の大変な姿を見て、『ストレスを溜めない』『不摂生な生活をしない』『疲れをためない』と、私も心に決めました!

親は、子どものためとなると、どうしても頑張りすぎてしまう傾向がありますからね(^^;

頑張るのはいいですが、あまり頑張りすぎないように、今後私も気をつけていきたいと思います。