私達大人も、病院へ行くのをちょっと後回しにしちゃいがちですよね。
そう考えると、病院へ行くのを嫌がる子どもの気持ちもわかるはずなんですが、親だからですかね、強引にでも連れて行こうとしてしまいます。
特に歯医者は、自分も嫌だったということもあり、私に似たのか、息子もものすごく大変だった思い出があります。
そこで今回は、子どもが歯医者へ行くのを嫌がった時の親としての対応法、実際の私の体験談をお話していきます。
子どもが歯医者へ行くのを嫌がる!親としてどう対応すればいいの?
子どもが歯医者へ行くのを嫌がった時の親としての対応(私の体験談)
子どもが歯医者へ行くのを嫌がった時の親としての対応ですが、”とにかく行くというアクションを促し続ける”ということが大切です。
それも、1回や2回という話ではなく、100回200回と、とにかく伝え続けることが大切です。
というのも、お恥ずかしい話ですが、親子ともども歯医者が苦手でして、私の子どもの頃も結構大変だったんです。
私の歯医者デビューは2~3歳頃だったそうで、夜中に歩き回って転んだのか、翌朝布団が血だらけで、口の周りも血まみれ状態。
母親が私の口の中を探ってみると、歯がグラグラしていたということから歯医者へ行ったそうです。
「その時、あんたは歯医者でものすごくギャン泣きして、しかも暴れて、本当大変だった」
と、大人になってからその時の話を母親から聞きました。
そんな鮮烈な歯医者デビューだったせいか、私はその後、歯医者へ行くのを断固拒否し続けたそうです。
しかし、歯科検診で引っ掛かり、やむなく歯医者へ…。
小学生の頃は、処置が終わるまで憂鬱で、次の予約日にまたどんより気分…。
その繰り返しでした。
それでも高学年頃になると、最初の予約受付は母親がして、次回からは1人で通うまでに成長しました!
(普通のことかもしれませんが、私にとっては凄いことでした)
そんな歯医者嫌いの私が親になり、息子の3歳の歯科検診で
「歯が黄ばんでいますね。あと虫歯もありますね。一度歯医者さんに行くことをお勧めします」
と言われ、『ついに来たか~』と思い、息子を歯医者へ連れて行くことに。
住んでいた近く(小学校区内)の新しく出来た歯医者を予約し、いざ出陣!
そこは、木を多く使用した建物で、小上がりな座敷もあり、心落ち着かせられる待合室でした。
昔、私が子どもの頃の歯医者って、静かでなんだか冷たい感じの待合室だったので、『これならうちの息子、すんなりいけちゃうんじゃない!?』と、ちょっと気が楽になりました。
また受付には、とても気さくな院長先生のお母さんがいて、子どものこと・気持ちを理解して対応してくださいました。
『とてもいい歯医者だな~。これなら…』と思い、いざ診察&処置へ!
・・・
・・・
はい。
うちの息子、ギャン泣き&大暴れです。
息子1人では診察台に座れない状態だったので、私も息子と一緒に座り、倒された椅子に、私のお腹の上に息子が寝てと、ラッコのような不思議な体勢で診てもらいました。
そして、この形での診察を4~5回繰り返しました…。
その後、息子は歯医者に場馴れしたのか、1人で待合室から診察台に座り、治療してもらうという姿に変わっていき、息子の成長を感じることが出来ました。
ちなみにうちの娘は、ギャン泣きして大変だった息子とは対照的に、一切泣き叫ぶことなく、また嫌がることもなく、1人でスッと座り、スムーズに治療を受けることが出来ました。
同じ親から生まれたのに不思議なことです。
それぞれ反応の違う息子と娘(と私)から思ったことは、まず、何も言わずに放っておくのはダメ。
とりあえず、子どもを歯医者へ連れて行こうとすることが大切。
しかし、嫌がる子どもを無理矢理に連れて行くのはダメ。
そして、歯医者へ行って、”もし無理だったらやめることができる”ようにしておくことが大切です。
ここは、我々親と、そこの歯医者さんとの話し合い・連携が必要ですが、“歯医者へ行ったら絶対に治療を行わなければいけない”というのではなく、”無理だったらやめられる、延期できる、帰れる”としておくことで、子どもも歯医者へ行きやすくなります。
子どもって、『歯医者へ行ったら怖いこと・痛いことを無理やりされる。終わるまで帰れない』って思ってるんですよね。
だから、歯医者へ行くのを断固拒否するんです。
まずは歯医者へ行く。
最初は行けなかった歯医者へ行くことが出来たら、次は診察室へ入る。
最初は診察室へ入れなかったが、入ることが出来たら、次は治療台に座る。
最初は治療台に座れなかったが、座れるようになったら、次は口の中を見てもらう。
最初は口を開けられなかったが、口を開けられるようになったら、次は治療を頑張る。
といったように、一歩ずつ一歩ずつ、ゆっくりと段階を踏んでいくことが大切です。
『歯医者へ行ったら怖いこと・痛いことを無理やりされ、終わるまで帰れない』ではなく、『ダメ・無理な時はやめられる』と、子どもに少しゆとり・安心感を持たせることが大切です。
(親や歯医者さんはめっちゃ大変なんですけどね…)
無理強いをして、親子関係が壊れてしまうと、その他にも様々なことに影響が出てきてしまいます。
親としては、“子どものため”と思ってそうしているのだと思いますが、本当に子どものためと思うのであれば、子どもの年齢にもよりますが、子どもの気持ち・意思を尊重することも大切だと思います。
親として、時に”待つ”ということも大切だと、私は思います。
まとめ
最近の歯医者は、本当に温かい感じの作りで、明るくて、またなるべく治療している音が聞こえないように工夫しているなぁと感じました(個人の見解です)
あと、『絵本や雑誌がおいてある』、『テレビが付いている』、『治療が終わったらガチャガチャができる』など、子どもが治療に頑張れるよう、様々な工夫がしてあります。
そのため、そのような設備が整っている歯医者を調べて行くというのもいいかもしれません。
あと、
「うちの子、歯医者が嫌いで、何度も治療が延期になってしまうかもしれませんがそれでも大丈夫ですか?」
などと、事前に聞いておくのもいいかもしれません。
歯医者へ行かなかったがゆえに、ガタガタの歯並びになってしまった…。
そうならないために、子どものことを考えてと、親御さんは思っていると思います。
しかし、歯医者は口の中の治療のため、泣いたり暴れたりするととても危険です。
歯医者を一度受診するのは必要ですが、泣いたり暴れたりで治療が大変な場合、一度先生と相談されるのがいいかと思います。
あと、子どもを騙して歯医者へ連れて行かないこと。
大変かもしれませんが、子どもにちゃんと説明をしてあげてください。
また、「ほらっ!行くよ!」と、怖い顔をして連れて行かないこと。
できるだけニッコリと、穏やかな気持ちで連れて行くことを心がけましょう。
って、これがなかなか難しいんですけどね(^^;