育児サークルにお手伝いとして出席した時に、あるママさんから、
「予防接種の後、お熱が出ちゃって、びっくりしたんです。」
「病院に行ったら、”副反応だね”って言われたけど、次の予防接種もお熱を出すんじゃないかって、少し心配になりました。」
というご相談を受けました。
実はこの相談、私の実の妹からも受けたことがあり、
「これって、同じように悩んでいる・心配されているお母さんが他にもいるんじゃないかな?」
と思い、今回の記事を書くに至りました。
ということで今回は、予防接種後の赤ちゃんの発熱は副反応なのか。
また、その発熱の原因や頻度についてお話していきます。
予防接種後に赤ちゃんが発熱!これって副反応なの?発熱の原因と頻度
予坊接種後の赤ちゃんの発熱って副反応なの?
めったに電話なんてしてこない私の妹から、夜間、突然の電話。
今の時代、なにかあればメールやLINE等のSNSで済んでしまうことが多いですよね。
なんせ、出産の報告ですらメールでしたから(笑)
そんな妹からの突然の電話で、
「なにかあったのかしら?」
と思い、かけなおしてみると、
「うちの子がね、熱を出して。まだ4ヶ月なのに、こんなに早くお熱を出すなんて大丈夫かしら?」
と、不安そうな声で私に言いました。
妹の話を詳しく聞くと、今日の午後、予防接種をしてきたとのこと。
「予防接種の副反応の可能性があるから、おっぱいも飲めているのなら、明日、かかりつけの先生のところに相談してみて。」
と伝えると、
「はじめてのお熱で慌てちゃって。予防接種でお熱が出ることもあるんだね。知らなかった。」
と、少し安心した様子でした。
このように、予防接種を打った後には、発熱したり、注射したところが腫れてしまったりなどの副反応がみられることがあります。
現在、赤ちゃんにはたくさんの予防接種がありますよね。
そして、色々な予防接種が定期化されつつあります。
“接種券が届いたから予防接種をする”のではなく、”大切なお子さんのため”にと、出来れば妊娠中から赤ちゃんに必要な予防接種について勉強しておけるといいですね。
副反応の発熱の原因や頻度は?
予防接種の”副反応”って聞くと、ちょっと敏感になりませんか?
また、なんとなく
「予防接種って本当に大丈夫かしら?」
と、不安な気持ちになりませんか?
予防接種の後、熱が出て心配そうに診察に来られたママさんたちをみていると、”副反応はなんだかわからないけど怖いもの”と感じているのかなと思う時があります。
なんでもそうですが、初めてのことだったり、先の予測がつかないものには、不安を抱きますよね。
私もそうです。
だから私は、前もってとことん調べ、心の準備をするタイプなんです(笑)
何人か子育てを経験されたママさんたちは、お子さんが高い熱を出して受診されても、
「今度は何の風邪かしら?」
という感じで、あまり動揺されている感じがなく、“母としてのたくましさ”を感じる時があります。
きっと、何人か子育てを経験していらっしゃることで、大体の先の予測ができているからですよね。
ホント、経験や知識って大切だなと思います。
予防接種を行うと、体の中では“異物が入ってきた”と免疫機能が働きます。
この免疫機能が働くことで、抗体(体に害となるものを排除しようとする力)ができていくのです。
予防接種をした後は、この過程の反応のひとつとして、発熱したりなどの副反応がみられることがあります。
このように、予防接種の後になぜ熱を出すのかということがわかると、少し不安な気持ちが軽減されませんか?
また、予防接種後の発熱は”副反応で怖いもの”ではなく、予防接種後の発熱は“体が頑張っている証”なんだという見方に変われば、安心してお子さんの経過をみてあげることができますよね。
また、たとえ今回の予防接種で発熱したとしても、副反応として出る熱はアレルギー反応とは違い、1回出たからといって次も必ず熱を出すということではないんですよ。
それに、ワクチンの種類によって、副反応として発熱しやすいワクチンがあったり、性別によっても頻度が違ったりなど様々です。
今回は今回のこととして、きちんとママさんたちが把握しておくことは大切ですが、だからと言って、次回の予防接種のことまで心配する必要はないんですよ。
まとめ
予防接種の副反応としての発熱は1日で解熱します。
しかし、風邪の発熱は、1日ですっきりと下がることは珍しく、長引くものもあります。
その場合、もしかしたら肺炎になっている可能性も考えられます。
そう考えると、今回の発熱、“予防接種後の副反応の熱でよかった”と思いませんか?
正しい知識があれば、必要以上に不安を抱くことを減らすことができるのです。
当院・しいの木こどもクリニックでは、“大切なお子さんの未来を守るため、ママさんたちと足並み揃えて一緒に歩んでいきたい。”という思いを大切にしています。
診察の際、病気のことはもちろん、その他に何かわからないことがあれば、遠慮なくお聞きくださいね。