子どもに予防接種が必要な理由とは?予防接種を行う目的について

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当院・しいの木こどもクリニックでは、予防接種の後、次回接種したほうがいいワクチン・接種可能になる日にち等を詳しく説明し、今後のプランのご提案を行っています。

ありがたいことに、多くのママさんたちが、このシステムを喜んでくれています。

 

その中でよく聞かれる質問のひとつに、

「この子、おたふくかぜまだやっていないけど、かかっちゃったほうがいいですかね?」

というのがあります。

 

様々な予防接種が定期接種へとなりつつある今、予防接種に対するママさんたちの考え方も、一度見直してみる機会と捉えてはいかがでしょうか?

 

そこで今回は、子どもに予防接種が必要な理由を、予防接種を行う本来の目的から学んでいこうと思います。

子どもに予防接種が必要な理由とは?予防接種を行う目的について

子どもに予防接種が必要な理由を目的から学ぶ

「クラスのまわりのお友達がおたふくかぜにかかったのに、この子だけならなくて。かかっちゃえばよかったのに。」

と言われるママさんたちが時々みえます。

 

予防接種はなぜ必要なのか、みなさん考えたことってありますか?

例として、私が中学生の頃の体験談を元にお話していきますね。

 

私が中学生の頃は、授業の一環のように保健室に並び、順番で予防接種をしていた記憶があるんです。

(4人の母親なので、結構年齢は重ねています。(^^; )

でも、予防接種をすることの意味なんて知りもしなかったし、”やらなきゃいけないからやった”という感じでした。

みなさんもその感覚のまま、お子さんの予防接種のことを考えていたりしてませんか?

 

「定期接種のものは、接種券が送られてくるから予防接種するけど、任意接種のものはなぜ必要なのか、なんだかよくわかっていない」

っていうことありませんか?

きっと、私たち医療従事者(特に子どもさんが患者さんの場合)でなければ、なかなか考える機会がないと思うんです。

恥ずかしながら、私も今の仕事に就くまでは、わかっていなかったんです。

 

予防接種の本来の目的とは、自分がかからないためだけではなく、かかった時の重症化を防ぐため、そして大切な人・予防接種がしたくてもできない人を守るためなのです。

まずは、身近に考えやすい、”自分がかからないためだけではなく、かかった時の重症化を予防することが目的”、ということについて考えてみましょう。

 

自分のお子さんが予防できるはずだった病気に、予防接種をしなかったことでかかってしまった場合、すべてのケースが重症化しないとは限らないんです。

重い合併症を引き起こし、後遺症が残ってしまったり、最悪の場合、命を落とすケースもあるんです。

 

「まさかうちの子が」

と思っても、

「自分の子に限って、そうはならない」

という、絶対的な確信は誰も持てないはずです。

 

「あの時、予防接種しておけばよかった」

という後悔がないよう、今一度、お子さんの予防接種について考えてみるいい機会ですね。

 

次に、”大切な人・予防接種がしたくてもできない人を守るため“、という目的について考えてみましょう。

これはなかなかイメージがしにくいかもしれないので、ある実話を元に、少しでもわかりやすくお伝えできればと思います。

 

私の子どものクラスのお友達で、感染しやすく、常に体調管理に気を配り、体調不良がなくても、体温測定を毎日数回しているお子さんがいました。

そのお子さんと接するようになってうちの子は、手洗い・うがいをいつも以上に丁寧にやるようになったのです。

自分はひどくならない風邪でも、そのお子さんがかかるとひどくなり、入院になってしまうということを子どもなりに理解し、自分にできることをみつけ、行動にうつしていたのです。

 

そしてある日、自ら

「ママ、インフルエンザのワクチンって、いつ打つの?」

と、私に聞いてきました。

 

お友達がなるべく学校に通えるように、“まずは自分がかからないように”と考え、出した答えなのでしょう。

我が子の相手を思いやる素直な気持ちと行動力に、頭が下がる思いでした。

 

なぜか私達大人は、そんな大切な気持ちをどこかへ置き忘れてしまうことがありますよね。

身近に感じることができないだけで、世の中には予防接種を打ちたくても、他の何かの病気の治療のため、打てないお子さんがいるというのが現実です。

 

“自分の子どもさえよければ、自分の子どもさえ重症化しなければ”という考え方が、きっと自分本位の考え方であることにハッと気付かされますよね。

私も、我が子の姿に、大切なことを改めて教えてもらいました。

将来ある子ども達の未来を、みなさんで守っていきましょうね!

【インフルエンザの予防接種で重症化予防って?】

まとめ

1950年代、麻疹(はしか)が原因で亡くなられた患者様は、年間約2万人ほどいましたが、近年は20人弱までに激減しています。

もちろん、生活環境が変わったということもありますが、約2万人が20人弱って、本当に凄いことです。

それもこれも、私達の先輩方がきちんと予防接種を受けていたから、この今の現状があるわけです。

定期接種・任意接種に関わらず、今ある予防接種をみんながきちんと接種することで、私達の次の世代、次の次の世代に、少しでも安心できる未来がプレゼントできるようにしたいものですね。

【大人の麻疹が流行!予防接種したほうがいい年代って?】