新学期・新年度が始まってしばらく経ち、新しい環境に、子どもや私達大人もそろそろ慣れてきた頃だと思います。
でも、新しいこと、初めてのことって、最初はドキドキしますし、少し不安や心配もありますよね。
子育ても同じ…というか、子育ての場合は”毎日が新しいことだらけ!”で、不安や心配がなかなか解消されないお母さん・お父さんがほとんどなんじゃないでしょうか。
私自身も結構心配性なので、いろんな事に対して、やる前から頭の中でグルグルと考えてしまいます(^^;
そんな新しいこと・初めてのことの中に、”初めての予防接種”があります。
『予防接種の予約をしたけど、何を準備すればいいんだろう?』
『予防接種の当日って、どんな風に進んでいくんだろう?』
などなど、初めての予防接種となると、どうしても色々と心配・気になってしまう方も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、当院・しいの木こどもクリニックで予防接種を受ける場合を例に、『予防接種の接種前に気をつけることや準備物』についてや、『予防接種の接種当日の流れ』について。
そして、『予防接種の接種後に気をつけること』などについてお話していきます。
予防接種前後に気をつけることって?当院での流れを例に注意点等を紹介
予防接種の接種前に気をつけることや準備物
予防接種の接種前に気をつけることは、まず、忘れ物をしないことです。
当たり前のこととお思いかもしれませんが、意外と皆さん、何か一つ忘れ物をしがちです。
『母子手帳』と『接種券』(乳児健診の場合は『受診券』)は、だいたいどこの病院・クリニックでも、必ず持ってきてもらう物になります。
最低この2つ(3つ)がないと、予防接種や乳児健診が受けられませんので、これだけは絶対に忘れないように気をつけてください。
あとは、診察券(お持ちの場合)、保険証、子ども医療費受給者証が、当院・しいの木こどもクリニックで持ってきてもらう物になります。
当院のホームページの【予防接種・健診】のバナーをクリックしてもらうと、持ち物や注意事項が書いてありますので、ぜひそちらも一度見てくださいね。
また、予防接種の接種券や、乳児健診の受診券は、事前にお家で記入してきてもらうと、当日スムーズに受付ができますのでおすすめです。
もちろん、クリニックに来てから記入して頂いても大丈夫です。
しかし、すべて記入が済んでからの受付になってしまうので、どうしてもお待たせしてしまうことになってしまいます。
同時接種の場合だと、何枚も接種券を記入する必要があったりしますので、当日、お子さんを抱っこしながら接種券を何枚も記入するのはなかなか大変かと思いますので、お家で書いてきてもらうことをおすすめします。
また、その接種券も、1回目、2回目、3回目など、回数によって使う接種券が決まっています。
そのため、同じワクチンでも、回数が違う接種券では、予防接種を行うことができません。
持っていく接種券の”予防接種の種類”・”回数”は、お間違えのないよう、事前に十分ご確認ください。
あとは、当院・しいの木こどもクリニックがある岡崎市では、接種券と一緒に送られてくる『予防接種と子どもの健康』という、予防接種の説明の冊子がありますので、そちらも事前に読んでおいてください。
その冊子を事前に読んでいないと、当院では予防接種が打てませんので、必ず事前に読んでおいてください。
また、生後2~3ヶ月の頃に、ロタワクチンという、口から飲むワクチンを接種する場合は、授乳時間にも注意が必要です。
ロタワクチンは、口から飲むワクチンになるので、飲んですぐ(10分以内)に吐いてしまうと、飲み直しになってしまう場合があります。
授乳してすぐの場合は吐いてしまう可能性が高いので、ロタワクチンを接種する場合は、予約してある時間の30分前には必ず授乳を終えておいてください。
ロタワクチンを接種しない場合でも、授乳してすぐに予防接種をすると、泣いた時に吐き戻したりする可能性があるので、予防接種を打つ30分前には授乳は終えておく・控えておいてもらった方が無難ですね。
あと、任意接種の予防接種を受ける場合はお金がかかりますので、お金も用意しておきましょう。
小児科はほぼほぼ無償・国が負担してくれますので、小児科へ行く時って現金を持っていくという感覚が皆さんあまりありません。
任意接種の予防接種を受ける場合はお金、忘れないようにしてくださいね。
あとは、当日お子さんに熱はないか体温を測ったり、咳や鼻水など風邪の症状はないかなど、お子さんの様子をみておきましょう。
お子さんの体調がすぐれない場合は予防接種を打つことが出来ませんので、延期、予約の取り直しになります。
もちろん、当院で再度プランニング・予防接種のスケジュールの組み直しを行いますので、そこは心配しないでくださいね。
そういった予期せぬ病気で予防接種が延期になる場合がありますので、予防接種の接種スケジュールは、余裕を持って組むことをおすすめします。
予防接種の接種当日の流れ
では、予防接種の接種当日の流れを、当院・しいの木こどもクリニックの流れを例にご紹介していきますね。
まずは受付をします。
受付では、お名前と、当日に受けるワクチンを確認させていただきます。
確認ができたら、母子手帳や接種券、診察券、保険証などをお預かりさせていただきます。
接種券の記入漏れがないか、また、他の予防接種を受けていた場合はそこから必要な接種間隔が空いているかを確認させていただき、確認ができたら体温計と番号札をお渡しします。
(当院の予防接種の時は、受付時にお渡しした番号札の番号でお呼び出ししたりしますので、ご自分の番号をご確認ください)
体温を測って、測れたら受付に体温計を持ってきてもらいます。
お熱が37.5℃以上あった場合は、少し時間をおいてから再度測定してもらうことになりますので、受付に声をかけてください。
お熱が37.4℃以下であれば、予防接種の注意事項やお知らせの紙をお渡ししますので、そちらを読んでお待ち下さい。
また、予防接種前の診察がしやすいように、服のボタンを外しておくなどの準備をしてください。
接種の順番が近づいてくると、院内放送で
「番号札○番の方、待合室●番でお待ち下さい」
とお呼び出しをしますので、放送を聞き漏らさないようご注意ください。
そして、放送での呼び出しがあったら、もうすぐ予防接種の時間です。
看護師が診察室にご案内したら、まずはお名前を確認させていただきます。
基本的には、患者さんやそのご家族に名乗ってもらう形になりますので、予防接種を受ける方のお名前をフルネームで教えてください。
そして、予防接種前の診察を行いますので、お子さんを抱っこしてもらって椅子に座ってもらいます。
胸と背中の聴診をして、喉が赤くないか口の中の診察をします。
何か予防接種についての質問があれば、この時に質問してください。
診察後、問題がなければ予防接種を行います。
当院では、お子さんを保護者の方の膝の上に前向きに座らせる形で抱っこして支えてもらい、接種する腕や足は看護師が支える形で予防接種をしていきます。
保護者の方は、ただ抱っこしているだけで大丈夫です。
注射が終わって、ロタワクチンを接種する場合は、今度は横抱きにしてもらい、口からワクチンを飲んでいきます。
きちんと飲み込めたのを確認して予防接種は終了になります。
ロタワクチンを飲んだ後は、縦抱きにすると吐き戻ししやすくなるため、10分間は横抱きのままで、吐いたりしないか様子を見ていてくださいね。
予防接種後、受付前の空いているソファーや待合室でお待ちいただきます。
母子手帳の記入や確認をさせていただきますので、それらが終わったらお会計をさせてもらいます。
この時は、お名前でお呼び出しします。
母子手帳や診察券、保険証などお預かりした物を返却させていただきます。
この時、間違いを防ぐため、お名前を確認させていただいています。
ロタワクチンなど、任意接種の予防接種を行った場合は、ここで支払いを行います。
当院ではクレジットカードが使用できないので、必ず現金をご用意してください。
これで、当院での予防接種の流れは終了になります。
お疲れ様でした。
予防接種の接種後に気をつけることって?
予防接種を受けて、一番心配なのは副反応ですよね。
中でも、接種後30分は、急な副反応が出る場合がごくまれにあるため、よくお子さんの様子を確認してください。
接種後、様子がおかしいなど気になることがあった場合は、すぐにクリニックを受診してください。
授乳なども、万が一急な副反応が起こった時、吐いたものが詰まったりしてしまうと危険なので、接種後30分は控えておいた方が安全です。
30分~1時間ほど様子を見て、特に何もなければ普段通りの生活をしてもらって大丈夫です。
注射を打った部分は、もんだりしなくていいですし、お風呂も1時間たてば入っても大丈夫です。
ただし、あまりゴシゴシこすらないようにしてくださいね。
中には、予防接種の当日~翌日に熱が出ることもありますが、他に咳や鼻水などの症状がなく、1日で下がってしまうようなら副反応の発熱と考えられるため、様子を見てもらっても大丈夫です。
もちろん、気になるようなら病院・クリニックを受診してくださいね。
【予防接種後の赤ちゃんの発熱って副反応なの?発熱の原因と頻度】
まとめ
簡単にですが、予防接種の流れについてお話させていただきました。
なんとなく、どんな感じで進んでいくのか、想像できましたでしょうか。
『忘れ物をしないこと』、『接種後30分は様子を見ること』は特に大事かなと思います。
予防接種当日、不安なことや何かわからないことがあれば、お気軽にスタッフに声をかけてください。
また、予防接種に関して心配なことがあるようでしたら、事前に相談に来ていただいても大丈夫ですよ。
今回の記事で、少しでもお母さんたちの『初めての予防接種』に対する心配が軽くなればと思います。