皆さんは、麻雀と聞いて、どのようなイメージをお持ちですか?
特に30代後半以上の年代は、『ギャンブル』『借金』などなど、麻雀=悪い・怖いというイメージが強いのではないでしょうか。
でもこれって、実際にはマンガやテレビなど、メディアの影響が強いのではないでしょうか。
私が幼い頃は、近所に住んでいたおじが、休みになると、これまた近くの知り合いのおじさん家に集まり、こたつの天板をひっくり返して、卓を作って麻雀を楽しんでいました。
ジャラジャラと音を鳴らせて、牌を混ぜる洗牌(シーパイ)。
カチッカチッと音を鳴らせて、手元に2段に重ねて牌山をつくる砌牌(チーパイ)。
順番にテンポよく牌を取っていく配牌(ハイパイ)。
そんな一連の流れが、子どもの私にとってはなんだか”大人”な感じがして、その光景が大好きでした。
また、「ツモ」やら「ロン」などの声が聞こえたと思ったら、「ウワ~」「それ待ちはないわ~」などなど、とにかく皆でワイワイ楽しそうにやっていたのを子どもながらに覚えています。
そのため、私にとって麻雀は、ず~っと”楽しいもの”というイメージでした。
しかしメディアでは、麻雀=賭博という報道ばかりで、麻雀=いけないことというイメージを植え付けられ、世間の麻雀に対するイメージは下がっていく一方でした。
それがようやく最近になって、麻雀は子どもの知育や大人の脳トレ、またコミュニケーション能力を向上させるなど、麻雀に対するイメージが上がってきました。
やっと、『麻雀=いけないことだから、子どもに見せる・教えるのは悪影響』という古い考えが払拭されつつあります。
そこで今回は、若者の間でもブームが再燃している、知育としても活用できる麻雀についてお話していきます。
麻雀は知育にも脳トレにもなる!
麻雀をやる時に一番困るのは、やはりルールです。
その中でも、
「役がわからない。どうすればあがりになるの?」
というのが最初の難関です。
麻雀好きな旦那さん曰く、
「やっぱり実際やりながら覚えるのが一番」
だそうです(^^;
また、そのやりながらというのは、
「アプリやゲームではなく、実際に牌を触って覚える」
と言うことでした。
私は、アプリやゲームで、なんとなく牌をそろえて形を作ることはできるのですが、あがった時の点数や役は知りません。
なんとな~く、ドンジャラ的な感覚で遊んでいます(^^)
「ドンジャラは良いけど、麻雀はちょっと…」
という親御さんもいらっしゃるかと思います。
確かに、子どもがまだ幼稚園とか、小学校の低学年とかは、麻雀は難しいかもしれません。
でも、
「中学生になっても麻雀は(覚え)させたくない!」
という親御さんは、多くが”麻雀=いけないこと”というイメージからさせたくないと思います。
しかし麻雀は、様々な場面場面で手を変えなければいけないなど、とっても頭を使う遊びなんです。
いくつか、麻雀とドンジャラの違いを上げてみますと、
■ドンジャラは9枚で役を作り、麻雀は14枚で役を作る
■ドンジャラはリーチをかけなければいけないが、麻雀はかけなくていい
■ドンジャラはリーチをかけなければドンジャラ(ロン)できないが、麻雀はリーチをかけなくてもロンできる。
■ドンジャラは周りが捨てた牌を取れないが、麻雀は牌が取れる(チー・ポン・カン)
とまぁ、大きいところではこれぐらいでしょうか。
麻雀は、相手に牌を取られたり、また、リーチと言わなくてもよかったりするということもあるため、より戦略性が高まります。
テレビやYouTubeをボーッと見るよりは、よっぽど麻雀をやったほうが頭を使います。
私が子どもの頃は、おじさんたちが、自分以外の人の捨てた牌から待っている牌を想像して、相手をかわしながらゲームしていたなんて、全然知りませんでした。
今、雀荘と言われる麻雀が遊べる場所がまた増えてきて、しかも、その雀荘に訪れる客層も、若者が増えてきているそうです。
また、麻雀の漫画や、麻雀の試合の中継、麻雀に関するYouTubeなども様々アップされています。
この辺り(岡崎市)では無いですが、名古屋の方には、教室として遊びながら学べる場所もあるそうです。
そこは、女性や子どもも利用しやすいところみたいです。
『だいぶ麻雀に対するイメージがクリーンになってきたなぁ』と思っていた矢先、ニュースで、就職の採用試験に、麻雀ゲームを利用して試験を受ける人達が、麻雀卓を囲んで行っているのを見ました。
ニュースでは、
「会社側としては、麻雀を通して、判断力・対応能力・周知力を図れる」
と言っていました。
人材発掘に麻雀を利用する企業が出てくるなんて、なんだか時代を感じました。
確かに麻雀は、人によって打ち方の癖が出てきます。
安い点数でもいいので上がるかどうか(判断力)
他の人がリーチをかけている時、自分の手をかえるかどうか(対応能力)
周りの捨て牌を見て、降りるかどうか(周知力)
などなど、そう考えると、麻雀ってその人の性・性格が出るので、その人を知るにはいいツールかもしれませんね。
麻雀牌を使った我が家のオリジナルな遊び
子どもが小さいとき、”数、簡単な足し算引き算”を教えたくて、麻雀牌を使ったオリジナルな遊びを開発しました。
これといった名前はないんですが、用意するのは、麻雀牌の1~9を2組とサイコロを2つです。
麻雀牌の代わりにトランプで代用することも可能です。
まず、牌の字柄を表にして、1~9まで並べます。
相手も同様に、牌の字柄を表にして、1~9まで並べます。
そして、サイコロを2つ振って、出た数の合計数と同じ牌を裏返して、先に全部裏返した方が勝ちと言う簡単な遊びです。
例えば、サイコロの目が1と4が出たとします。
この場合、合計は5になります。
そのため、5番目の牌を裏返すことができます。
しかし、合計が5になる数字の組み合わせは、0と5、1と4、2と3と、3つの組み合わせがあります。
そのため、5番目の牌を裏返してもいいし、1番目と4番目の牌を裏返してもいいし、2番目と3番目の牌を裏返してもいいんです。
今回でいうと、この3つのパターンのどれか一つを選んで牌を裏返します。
小さい数字は組み合わせが豊富なので、最初の方で使用してしまうと、後でなかなか裏返すことが難しくなるなど、少しやっていくと、ちょっとしたコツなんかも見えてきます。
旦那さんが言うには、勘のいい子はすぐに気づくそうです。
残念ながら我が家の子どもは…( ̄▽ ̄;
でも、
「3だから、1と2かな~」
「7だから、3と4にしよっかな~」
と、子ども達が、簡単な足し算引き算を瞬時にできるようになったので、親としてはいい遊びを考えついたな~と思っています♪
まとめ
義母が、
「今年(2021年1月1日)のお正月ぐらいは、集まって食事をしたい!」
というので、我が家と兄家族が義母の家に行き、おせちやお寿司を食べて談笑しました。
毎年、義母はみんなで遊べるようにと、百人一首や麻雀を用意しているのですが、うちの子は全然見向きもしませんでした。
そんな息子が、今年は麻雀の卓に座ったんです!
父親、いとこ、おじと楽しそうに会話する息子。
普段あまり喋らない息子が、皆にヤイヤイ言う姿を見て、『麻雀ってコミュニケーション能力も養ってくれるんだ』と思い、また、そんな息子の一面を見れて、正直嬉しかったです。
また、父親、いとこ、おじ、息子が楽しそうにしている姿を見て、義母も大変喜んでいました(^^)
『あんなに小さかった息子が、麻雀をする(覚える)なんて、大きくなったなぁ』と、感慨深いものがありました。
また、捨て牌だけじゃなく、
「今回、僕の手、高いよ~」
などなど、言葉での心理戦も、麻雀の面白さの醍醐味です。
ぜひ、昔の悪いイメージを捨てて、一度やってみて下さい&子どもがやりたいと言った場合、やらせてあげてくださいね。
最後に、この記事を先生にみてもらったところ、とっても深イイ話をしてくれたので、少しご紹介いたします。
今回は麻雀の話だったけど、その他の悪いと思われている物、例えば、YouTubeやゲームも同じ。
これっぽっちも物が悪いということではない。
物が悪いのではなく、それをどう利用して、どういう風にして、親や周りの大人が接するかが問題。
例えば、絵本とYouTubeを比較したとき、絵本は、自動的にページがめくられないし、ひらがながわからない子には、親や周りの大人が読んであげないと進んでいかないから、どうしても能動的に関わらざるを得ない道具。
一方、YouTubeは、見せておこうと思えば見せっぱなしにできてしまうから、子どもと能動的に関わらなくても済んでしまう。
でも、YouTubeという物が悪いのではなく、親子で一緒にYouTubeを見ながら、
「○○が出てきたね~。あれはな~に~?」
などと、親が子どもに話しかけることで、YouTubeという物を通して、会話が生まれたり、コミュニケーションをとれたりする。
つまり、物が悪いというのではなく、それをどう利用するか、どう活用するかが問題。
『物だけを一方的に排除すればいい』というのは違う。
それで言うと、ゲームが全てだめというのも違う。
例えば、時間を決めてやらせることで、タイムマネジメント(時間管理)が出来るようになったり、ON・OFFの切り替えの練習になったりする。
全てにおいてだが、物だけが悪いというのではなく、それを私達親や、周りの大人、そして子ども達がどう使うかが問題であり、大切なこと。
と、とても深いお話をしてくれました。
私は、それらのことに関しては、どちらかというとゆるい親の方だと思っていますが、今後も、出来る限り、子どものやりたいを尊重していこうと思います。