なぜ保険証は毎月出さないといけないの?保険証が変わる・変わった時に伝えるタイミングっていつ?

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月末に病院にかかり保険証を提出し、2・3日後、月が変わったらまた保険証を提出。

誰しも1度は経験があるのではないでしょうか。

 

その時って、

「いやいや。1週間も経ってないのにまた保険証を提出しなきゃいけないの?」

って、正直思いませんか?

 

私もクリニックで働くまではそう思っていました。

でも、実際にクリニックで働いてみると、”保険証の提出の大切さ”を身をもって知りました。

 

「保険証の提出が面倒くさい!」

そう思っている方に、少しでも良いイメージを持ってもらえたら嬉しいです。

 

ということで今回は、保険証はなぜ毎月出さないといけないのか。

そして、保険証が変わる・変わった時に病院へ伝えるタイミングはいつ頃でいいのかなどについてお話していきます。

なぜ保険証は毎月出さないといけないの?

なぜ保険証を毎月出さないといけないかというと、病院・クリニック側で保険証の変更がないかどうか、また、有効期限が切れていないかどうかを確認するためです。

 

保険証には、『国民健康保険(国保)』『社会保険(社保)』『後期高齢者医療制度』と、3つの種類があります。

この3つの保険証のうち、『国民健康保険』と『後期高齢者医療制度』には有効期限があります。

実はその有効期限が月末なんですね。

保険証をよ~く見てみると、有効期限が書いてありますので、『国民健康保険』か『後期高齢者医療制度』の方は一度見てみてくださいね。

 

ちなみに、『社会保険』には有効期限はなく、会社を退職した翌日が有効期限となります。

そのため、旦那さんがずっと会社勤めをされているご家庭だと、保険証に有効期限があるということを知らないという方も大勢見えます。

ってそれ、昔の私なんですけどね(^^;

 

あと、『国民健康保険』や『後期高齢者医療制度』に有効期限が書いてあるといっても、病院にかかる前に毎回見ないですよね。

新しい保険証が届いても、病院セット袋(保険証やお薬手帳など、病院にかかる時にいつも持っていくもの袋)には、古い保険証も入れたままで、ついついそれを出してしまうという場合もあります。

保険証の変更がないかどうかもそうですが、毎月保険証を提出し、病院側で確認してもらうことで、そういった古い保険証を提出してしまうという間違いも防いでいるんですね。

 

あと、実は旦那さんが会社を辞めていて、保険証を会社へ返却し忘れ、奥さんはそれを知らずにその保険証を使い病院を受診しという、そういったちょっと稀なケースもあります。

その場合、『社会保険』でも『国民健康保険』でもなく、『無保険』になります。

病院側としては、診療報酬の請求をして、はじめてその方が『無保険』であるということがわかり、わかったと同時にそのことを奥さんにお伝えしなければなりません。

そして、その患者さんは、医療費の返還請求の対象になります。

返還請求の対象になると、国民健康保険の運営自治体から”医療費の返還請求”という通知が郵送で送られてきて、患者さんはその返還請求分を支払わなければいけなくなります。

 

このように、『保険証の期限が切れていた』『使えない保険証を使ってしまった』という場合、その患者さんに、非常に多くの手間がかかってしまうんですね。

そういったことを防ぐため、保険証の毎月確認が必要なんですね。

保険証が変わる・変わった時に病院へ伝えるタイミングっていつ?

『旦那さんが転職して、今の会社の社保から新しい会社の社保に変わる』

『旦那さんが独立して、社保から国保に変わる』

など、保険証が変わることってありますよね。

 

その場合って、

「一体いつ・どのタイミングで病院に言えばいいの?」

って思うこともあると思います。

 

保険証が変わる・変わった時は、

「いついつから変わるんです」

という事前にとか、

「今日から変わったんです」

というすぐにとかじゃなくてもいいですが、できるだけ早めに病院に伝えてください。

 

というのは、病院が診療報酬請求をした後に、使用できない保険証が使用されていた場合、

『この保険証は使えませんよ』

というような連絡が来るんですね。

その場合、新しい保険証の番号に変更する・伝える必要があるんです。

すると、お母さんたちに、病院に受診するでもないのに、わざわざ保険証の確認だけのために、病院へ足を運んでいただかなくてはならなくなってしまうんです。

 

お母さんたちって毎日子育てで忙しく、ただでさえ時間がないですよね。

「わざわざ保険証の確認だけのために病院へは行けない!」

って思うかもしれませんが、そうなると、先程の返還請求の対象になり…と、お母さんたちに更に手間がかかるようになってしまうんです。

 

後々手間がかからないよう、保険証が変わる・変わった時は、すぐのすぐにじゃなくてもいいですが、できるだけ早めに病院に伝えてくださいね。

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まとめ

当院・しいの木こどもクリニックにも、保険証を忘れたという方や、実は保険証が変わっていたという方がみえます。

よっぽどのことがない限り大丈夫ですが、場合によってはお母さんたちが、結構面倒な手続きをしなければいけなくなったりすることもあるので、今回は「なぜ保険証を毎月出さないといけないの?」という素朴な疑問について書かせていただきました。

 

正直、まだ私も

「この間出したからいいじゃん」

と、たまに思うときがあります。

 

でも、後々の手間もなく、毎回スムーズに受診したいと思い、どこの病院を受診するときでも、家を出る前に、必ず持ち物を確認しています。

先程少しお話した”病院セット袋”じゃないですが、診察券・保険証・受給者証・母子手帳をひとまとめにして、母子手帳ケースに入れて”病院受診セット”として持っているお母さんもいらっしゃいます。

病院にかかる時って、子どもが病気の時なので、どうしてもバタバタしがちですよね。

このように、病院にかかる時はこの袋(病院受診セット)を持っていけばいいというように、事前に準備をしておくと、いざという時に慌てずにすみますよ。

 

保険証は、誰がどんな保険の資格があるのかを証明する大切なものです。

病院を受診する際には、必ず毎回出すようなつもりで、忘れずに持っていくようにしましょう。

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