子どもの野菜嫌いには理由がある!?私のおすすめ克服方法

この記事は約9分で読めます。

夏を感じさせるぐらい暑い日が多くなってきましたね。

夏を前にもうすでにちょっと夏バテ、な~んて方もいるんじゃないでしょうか。

“栄養はしっかり摂らないと”ですね♪

 

また、ただ栄養を摂るだけじゃなく、バランスの良い食事(栄養)を摂ることが大切ですよね。

そんな中、親として大きな悩みのタネといえば”子どもの野菜嫌い”じゃないでしょうか。

 

「野菜は栄養たっぷりだし、ヘルシーだし♪」

と思うのは私達親(特に母親)だけ。

 

いくらバランスの良い食事を考えて作っても、子どもが野菜を食べてくれなくて台無しに…なんてことも多々あります。

 

「うちの子、なんで野菜を食べてくれないの?」

「なんで子どもって野菜が嫌いなの?」

「どうすれば食べてくれるようになるの?」

 

と、子どもの野菜嫌いについては、大小あるにせよ、どこの家庭にでもある悩みのタネなんじゃないでしょうか。

 

そこで今回は、子どもの野菜嫌いの理由はなんなのか。

また、私が保育士の時に体験・経験した、子どもの野菜嫌いが治る、おすすめの克服方法についてご紹介していきます。

子どもの野菜嫌いには理由がある!?私のおすすめ克服方法

 

子どもの野菜嫌いの理由って?

子どもの野菜嫌いの多くは、”野菜独特の苦味や渋味、酸味”が原因です。

子どもは、苦味や渋味、酸味を感じると、それを毒や腐ったものと判断し、本能的に避けてしまい”嫌い”となってしまうんです。

 

例えば、私達大人は好き嫌い、飲める飲めないは別として、ブラックコーヒーを毒とは思わないですよね。

また、ニガウリ(ゴーヤー)を腐ったものと判断しないですよね。

それは、親や周りの大人が教えてくれたり、経験などからそれらを”大丈夫・安全なもの”と学ぶからです。

 

しかし、子どもは野菜の味の経験不足だったり、苦味や渋味、酸味にまだ慣れていなかったりします。

すると、本能的に避け”嫌い”となるんです。

大人ならまだしも、1歳や2歳、3歳の子どもじゃ、本能にはどうしても逆らえないですよね。

 

子どもが嫌いな代表的な野菜といえば

■ピーマン
■トマト
■なすび
■しいたけ
■きゅうり
■ほうれん草

などなど。

苦味や渋味、酸味がないものについては、いずれも食感が嫌だと感じるようです。

 

味覚が成熟した大人でも”この野菜は苦手”って人、結構大勢いますよね。

そう考えると、味覚がまだ未熟な子どもにとって野菜を食べるということは、とても勇気がいることなんじゃないでしょうか。

そんな子どもが勇気を出して苦手・嫌いな野菜を食べた時は、たくさんたくさん褒めてあげてくださいね。

 

ちなみに私はグリーンピースが嫌いです(^^;

保育士をしていた時、”豆ごはん”が出てきてたんですが、まぁ悪戦苦闘していましたね。

子どもたちに、

「好き嫌いなく食べようね」

と言うのに、自分は好き嫌いをする…。

『そんなんいかん!子ども達の手前、豆(グリーンピース)を食べない訳にはいかない!』

と思い、まずはご飯だけをそ~っとよそって、その上にグリーンピースを3・4粒乗せて、子ども達の前で食べてみせたなんてこともありました。

最初の一口しかグリーンピースを食べていない…。

お、大人ってずる賢いですね(ーー;)

 

保育士をしていた時は、

『野菜を一口でも食べれるようになろう!』

という目標を、毎月立てるぐらい食育は課題でした。

 

子どもの野菜嫌いは、

『子どもの味覚はまだまだ発展途上で、成長過程だから仕方がない。少しずついろんな味覚を教えて覚えさせていこう』

というふうに少し気楽に考えて、徐々に野菜嫌いをなくしていくようにしましょう。

私のおすすめ!子どもの野菜嫌い克服方法

子どもの野菜嫌いを克服する方法ですが、細かくして色々な料理に入れてみたり、一緒に料理したり、野菜の切り方を変えたり、スムージーにしてみたりなどなど、方法は様々あると思いますが、私のおすすめは、ズバリ、子どもと一緒に野菜を育ててみることです。

 

「や、野菜を育てる!?うち、畑ないし…」

 

という方でもご安心を。

何も畑を借りてと、そんな大掛かりにする必要はありません。

小さなプランター1つと苗(種)1つあれば、十分野菜は育てられます。

 

子どもがちょっと大きい場合は、一緒にプランターや苗(種)を選んでみるのも楽しいですよ。

あと、子どもって土遊びが大好きですから、ちゃんとお世話してくれると思いますよ♪

比較的子どもたちが嫌いで、かつ、育てやすい野菜だと、ミディトマト・きゅうり・なすびが私のおすすめです。

 

私は、保育士になるまで野菜を育てたことがなくて、正直『野菜を育てるって結構難しいんじゃないの?』って思ってたんですが、育ててみるとそう難しくなく、また、想像以上に楽しかったですね。

 

1歳児のクラスでミディトマトを栽培し、子どもと一緒に水やりしたり、実がなる様子や、色が黄緑から赤に変わっていく様子が目で見てわかるので、子ども達と色々な発見、過程を楽しむことが出来ましたよ。

中にはまだ黄緑色の時に思わず収穫してしまう子もいましたけどね( ̄▽ ̄;

 

そしていよいよ実食の時。

小さく切ってあげると、トマトを食べなかった子がパクリッ!!

「!!」

「えっ!?」

「今食べたよね!?」

「すごーい」

と、驚きの後に少しおおげさにほめ、

「もう1つ食べれる?」

と聞いてトマトを差し出すと、またパクリッ!!

ホント、これにはビックリしましたね。

あと、ちょっと…いや、すっっっごい嬉しかったのを今でも覚えています。

 

小さいなりに自分で野菜を育てるという経験をしたことにより、

『ちょっと食べてみようかな?』

『少し食べてみたい』

という気持ちが芽生えたのではないでしょうか。

 

このことを当院・しいの木こどもクリニックの院長先生にお話したところ、

好き嫌いは、味やにおいの問題だけじゃなくて、思いというものが強い。

だから野菜を作るというのは、野菜に対する思いを作っている・育てているような感じ。

 

例えば、ラーメン屋さんが2件並んでいました。

その2件のラーメン屋さんの厨房は、実は同じで、同じラーメンを出していたとします。

でも皆はそのことを知りません。

1件は行列ができていて30分待ち。

もう1件はすぐに入れて食べれる。

というこの場合、明らかに味の評価が違ってくるんです。

もちろん、30分待って食べたラーメン屋さんのほうが評価が高い。

なぜなら、

「皆が並んでいるからおいしいはずだ!」

と思って食べるからおいしいと感じるんです。

 

子どもの場合、1回そういう思いをして食べると、

「この食べ物はおいしいはずだ」

というところから入るので、1回成功するかどうかというのが大事なんです。

 

大人もそうですが、おいしいかどうかは味だけではなく、コンセプトやイメージ、店内の雰囲気や客層、また、口コミでちょっとでも評価が高かったりすると

「このお店はおいしいはずだ」

と思うと思います。

このように、食べる場所・食べる場面を演出し、どう印象づけるかが大事なんです。

 

今回の野菜を作るというのは、まさにそういうことだね。

■自分で作った
■少しずつ少しずつ大きくなる様子をずっと見てきた
■こんなに大変な思いをして作った
■収穫するまでとっても時間がかかった

子どもがこのような思いをしたことで、

「おいしくないはずがない!」

という思いから入るので、今まで食べられなかったものが食べられたんだと思うよ。

 

他にも、好き嫌いを味や食感以外で好きになれる方法っていっぱいあると思うから、調理法や味付けだけにこだわるのではなく、その子が食べるときのイメージや食べる環境を考えてあげるといいね。

というようなお話をしてくれました。

 

先生のお話から、雰囲気やイメージは、大人だけじゃなく、子どもにとっても大切だということを、改めて学ばせていただきました。

 

子どもと一緒に野菜を育ててみるということも、子どもの野菜嫌いを克服する方法としてはありなんだなぁということを、私は保育園での経験から学びました。

子どもと一緒に野菜を育てることは、野菜(作物)の成長過程を毎日間近で見れるし、子どもは野菜嫌いを克服できるしと一石二鳥ですよ♪

【子どものイヤイヤ期はなぜあるの?】

まとめ

実は私、グリーンピースだけじゃなく、ピーマンも嫌いなんです(^^;

でも、ピーマンだけだと苦く感じて食べれないんですが、ピーマンの肉詰めは大好きなんです。

保育園の子で、きゅうりが苦手な子がいたんですが、ごま油風味に味付けされた”中華きゅうり”というメニューはおかわりしていました。

味が嫌だったら味付けを変える。

食感が嫌だったらその食感を感じさせない料理にするなど、少し工夫するだけで野菜嫌いを克服することも出来ます。

また、星型やハート型にできる型取りケースで、野菜の見た目をかわいくするなんていうのもいいですね。

 

『子どもの野菜嫌いを克服させなきゃ!』

ではなく、

『子どもが小さいうちは、味覚がまだまだ発展途上だから、今すぐ野菜嫌いを克服できなくてもしょうがないよね。』

と、少し気持ちを楽にして、子どもの食育と向き合っていきましょう。

 

間違っても無理強いしちゃダメですよ。

無理強いすると”食事=嫌なこと”となり、更にこじれますので…。

 

なにより子どもが

『ちょっと食べてみようかな?』

『少し食べてみたい!』

と思える環境を作ることが大切です。

 

また、子どもがほんの少しでも野菜を食べれた時は、大げさに褒めてあげてください。

すると次は、もっと褒めてもらいたくて

『もう少したくさん食べてみようかな?』

という思いが出てきて、子どもにとって野菜を食べることが楽しみ・楽しいことに変わっていくと思いますよ。

 

野菜嫌いの克服は、別に今すぐにやらなくてもいいです。

1日・2日で克服できるものじゃありません。

子どもの野菜嫌いの克服は、

『焦らず無理せず、子どもと一緒に楽しく気長に』

です。

『食べてくれたらいいなぁ』ぐらいの気持ちで取り組んでいってくださいね。

【子どもに薬を無理やり飲ませるのはNG!】