今まで暑かったのが嘘のように、朝晩はちょっと肌寒いぐらいになってきましたね。
ちょうどいい、過ごしやすい季節になると、外にでかけてお散歩したり、公園で走り回ったりすると気持ちがいいですよね。
この時期になると、運動会や体育大会といった行事がありますが、親として心配なのは子どもの怪我です。
私の2人の子どもも、1・2年生の小学校低学年の時、近くの公園でかけっこ・運動会の練習をしている時、つい夢中になってしまい、転んでしまうことが多々ありました。
そして、転んで膝や肘などに怪我をして、出血することもしばしばありました。
その時によく思ったのが、
「これ、どの程度の傷だったら病院を受診すればいいんだろう…」
ということでした。
「この程度の傷で病院に行ってもいいのかな…」
「でも、後で感染症とかになると怖いし…」
と、その判断って、なかなか難しいですよね。
ということで今回は、子どもの怪我がどの程度だったら病院を受診すればいいのか。
その、おおまかな判断基準についてお話していきます。
子どもの怪我がどの程度だったら病院を受診すればいいの?
子どもの怪我がどの程度だったら病院を受診すればいいの?
病院を受診する判断基準ですが、例えば、子どもが転んで膝や肘を擦りむいてしまい、出血はそこまでひどくなく、すぐに止まったり、その後も普通に歩いて何事もなかったかのようなときは、病院を受診せず、しばらく様子を見てもらって大丈夫です。
しかし、子どもは、その時は遊びたい一心で、平気なふりをする場合もありますので、しっかり様子を見る、経過を見るということは忘れないでくださいね。
そして、それとは真逆、出血がひどい(止まらない)、歩けない、傷が深いなどの時は、病院を受診してください。
意識がないなど、場合によっては救急車を呼んでください。
うちの娘は、小学校6年生の時、給食を食べ終えて、食べた食器を戻そうと、配膳台に片付けようとした時、床が濡れていたのか滑ってしまい、転んで台の角にあごをぶつけて出血をしました。
仕事中だった私は、小学校から入った連絡に動揺してしまい、頭が真っ白になって、思わず慌ててしまいました。
私が急いで小学校に駆けつけた時には、すでに出血は止まっていましたが、傷口は深く、またその傷口が開いていたので、すぐに病院へ行きました。
そして、病院で3針縫うことに…。
その後、女の子ということもあり、後々傷口が残らないようにと、しばらく皮膚科に通っていました。
今も傷跡は残っていますが、あごなので、そこまで目立つ感じはなく、化粧で十分隠せているようなので親としてホッとしています。
娘はその時のことをはっきりと覚えているようで、本人的には、縫ったことに驚いたようでした。
このように、出血が止まっているからと言って安心するのではなく、傷の深さなどもしっかりと見ることが大切です。
ちなみに、このことについて当院・しいの木こどもクリニックの先生(医師)に聞いてみたところ、
早めに処置した(縫った)からこのくらいの傷跡で済んだのかもしれないね。
もしかすると、放っておいて、自然に治癒する(くっつく)のに任せておいたら、もっと傷跡が残った可能性がある。
Dr.の判断にもよるけど、縫ったほうが傷跡は残りにくくなる。
カミソリとかで、きれいに切れた場合はきれいにくっつくけど、今回のように、何かにぶつかってとかの場合は、傷口がギザギザだったりするので縫ったほうがいい。
あと、怪我してから1日とか1日半とか経つと、傷口が治癒過程に入ってくるため、きれいにくっつかなくなる場合があるので、今回のように、出来れば傷が新しいうちに縫った方が傷跡はきれいになる。
もちろん、傷口が浅い場合は大丈夫だけどね。
縫わなかったら傷跡はもっとひどかったと思うから、このときの判断は良かったと思うよ。
と話してくれました。
この時、すぐに病院へ行って処置をして(縫って)、本当に良かったと、先生の話を聞いて今回改めて思いました。
また、出血はそこまでひどくない(出血していない)、何事もなかったかのようにしている場合でも、それが”頭をぶつけた”という場合は病院を受診することをおすすめします。
遊具に頭をぶつけた、階段から落ちて頭を打ったという場合、その時はなんともなくても、後で急変する場合があるので、親御さんが安心するためにも、念の為に病院を受診することをおすすめします。
でも、兄弟でふざけてゴッチン(頭を打った)した場合は、そのゴッチンの程度にもよりますが、十分注意はしなければいけませんが、よっぽど病院へは行かなくても大丈夫です。
道路は”コンクリート”、アスレチックなどは”鉄”、運動場は”土”、テーブルは”木”と、それぞれ硬さが違いますので、硬いものに頭をぶつけた時は、一度病院へ行くようにしてくださいね。
うちの息子は、小学校2・3年生の時、雨がやんでいる下校時に、歩道のコンクリートの隙間に傘を叩きながら帰っていたんですね。
そうしたらその隙間に傘が挟まって抜けなくなり、取ろうとしたときに勢い余って転んで頭を地面にぶつけたみたいで、額に大きなたんこぶができて泣き叫んでいたとのことでした。
そこへちょうど学校の先生が通りかかり、すぐに私に連絡が入り、私はその場へ急いで駆けつけ、そのまま息子を連れて病院へ行きました。
頭を打っているので、頭部のレントゲンが撮れる病院をそこで紹介してもらい、後日、レントゲンを撮りにその病院へ。
レントゲンの結果、異常なしということで、その時はホッとしましたが、息子のたんこぶはなかなか消えず…。
『本当に大丈夫なのかな』と、しばらく心配する日が続きましたが、徐々に徐々に治っていきました♪
この時は何もなくてよかったですが、頭を打った場合は、出血していないからと言って安心するのではなく、一度病院へ行くということが大切です。
当院・しいの木こどもクリニックの先生は、
「頭を打った時は、丸2日間は様子を見てあげてください」
と患者様に伝えています。
それぐらい、頭を打つというのは怖いことなんです。
急変という漢字の通り、いつ症状が急激に変化するかわかりません。
もし、子どもがぐったりしたり、吐いたりしているようであれば、迷わず救急車を呼んでください。
ちなみにうちは、それからというもの、
「雨の日は気をつけてね」
と息子に、今日の今日までず~っと言い続けています。
今は反抗期なのか
「うざい」
みたいな言葉で返してきますが、『まぁ何も返事がない、無視よりはいっか♪』とポジティブに考えるようにしています。
子育てって、小さい時は小さい時で、大きくなったら大きくなったで色々と大変ですが、その分大きな喜びもありますので、前向きに楽しく子育てをしていきましょう。
あっ、ちなみに小児科は内科系のため、今回のように傷の処置という場合は、外科系の病院へ行くようにしてくださいね。
【子どもは運動部に入れたほうがいいの?私が”クラブ教室”をおすすめする理由】
まとめ
今回、なぜ”子どもの怪我がどの程度だったら病院を受診すればいいのか”ということについて書こうと思ったのかというと、実は、自分の息子が怪我をおったけど病院を受診せず、後々反省・後悔したからです。
約3ヶ月ほど前、息子が結構なスピードが出ている自転車で転んで、結構深い擦り傷をおったんですね。
息子は、反抗期も手伝ってか、
「大丈夫。平気。いいから」
と…。
私は、『息子もそう言ってるし、でもまぁ擦り傷だからすぐに治まる(治る)でしょ』と思って、しばらく様子を見ていたんですね。
が!
2ヶ月経っても一向に治らず、かさぶたにもならず、赤く少し腫れた状態に。
触ると痛みがあるようで、最終的に水ぶくれみたいに腫れてきたので、『さすがにこれはダメだ!』ということで皮膚科へ受診しました。
どうやら傷口から感染したみたいで、皮膚科の先生が、水ぶくれの皮を取って薬を塗ってと処置に…。
その後、
「しばらくは毎日包帯を変えるように」
と言われました。
息子が
「大丈夫。平気。いいから」
と言うのでしばらく様子を見ていたんですが、やはり怪我をした時に一度病院へ行けばよかったとすごく後悔しています。
最初は本当にただの擦り傷だったかもしれません。
しかし、様子を見ると言って、その時、その後と、傷を正しく処理しなかった結果、こういう事になってしまいました。
子どもが怪我をした時は、怪我をしたときの対処、そして、その後の経過観察が大切です。
傷の度合いにもよりますが、”子どもが怪我をしたらとりあえず病院へ”が基本ですね。