最近は、香水の代わりじゃないですが、”香る柔軟剤”というものが増えてきましたね。
物によっては、かなりきつい香りのものもあります。
私は、数年前から香水や柔軟剤の種類によっては、目や鼻に痛みがあったのですが、ここ最近、ひどい頭痛や呼吸の苦しさを感じるようになってきました。
『この苦しさはちょっと普通じゃない。もしかして何かの病気!?』
と思い、必死に調べました。
そして、私の他にも多くの方が、このような症状で悩んでいるということがわかりました。
そこで今回は、香りが辛いのはその人の気持ちの問題ではなく、実際に身体症状として出る人がいるということを、お伝え・お話していきます。
香りが辛いのは気持ちの問題ではない!?
「香りが辛いってそれ、その人の好き嫌いの問題でしょ?」
って思われがちですよね。
しかし、本人の好みや本人の気持ちではなく、本当に身体症状として出る問題なんです。
そのため、『あなたが我慢すればいいでしょ』という話ではなく、周りがわかってあげる、配慮してあげるということが大事になってきます。
主な身体症状としては、
■頭痛
■目のかゆみ・疲れ
■鼻水・鼻詰まり
■吐き気・嘔吐
■腎臓・泌尿器障害
■不整脈
■湿疹
■関節痛・筋肉痛
■生理不順・不妊症
■甲状腺機能障害
■うつ
■睡眠障害
■疲労
などなど、様々な症状があります。
私が最初に違和感を感じたのは、職場でのことでした。
職場の先輩は、乾燥を気にし、毎日ハンドクリームを塗っていました。
最初は何も感じなかったのですが、ある日から
『あれ?なんか鼻の奥に刺激痛が…』
となり、でも
『まぁそのうち治るでしょ』
って思って過ごしていました。
しかし次第に、
『だめだ!鼻だけじゃなく目も痛い!目が痛くて開けられない!』
となってしまい、先輩に、ハンドクリームの塗る量や頻度を減らしてもらいました。
すると、鼻や目の痛みがなくなりました。
これで一件落着!と思いきや、その後、車用の芳香剤にも反応するようになり、また、様々な柔軟剤にも反応するようになりと、どんどん反応するものが増えていってしまいました。
最近では、頭痛や呼吸の苦しさもたまに出てしまうため、『このまま普通に生活ができなくなったらどうしよう…』と不安に思い、治すこと、治療はできないかということについても調べました。
しかし、一部のドクターの中では
「化学物質による反応ではないか?」
と言われているところもあるが、多くが、原因不明だったり、違う治療をされたりしているみたいでした。
その理由としては、『何に反応しているのかを調べるのが困難』ということみたいです。
実際、普通に生活していると、いろんな香りをかぐし、いろんな物を触るし、いろんなものを食べたり飲んだりしますよね。
そうすると、本当にそれに反応して症状が出ているのかどうかということがわからないんですね。
それを実際に診断しようと思うと、『他に何も影響がない状態、外部から遮断された部屋で、実際、そのものに体が反応するかどうかを調べる』といったことをしなければいけないみたいです。
でもそれってなかなか出来ないですよね…。
また、それがわかったところで、飲み薬で治るとか、そういうわけではないので、結局、根本的には、その人が反応する化学物質との接触を避けるということしか、症状を避ける手立てはないんですね。
家では自分で対処できますが、職場等では周りの協力も必要となってきます。
香りが辛いというのは、本人の好みや気持ちの問題ではないということを知っていただければと思います。
まとめ
今回は、私と同じような症状で悩んでいる方に、また、そんな症状で苦しんでいる人がいるということを知らない方に、少しでも知っていただければと思い、この記事を書くことにしました。
そして、学校や職場などに、もしかしたらそういう症状の方がいるかもと考え、できるだけ香水や柔軟剤等を減らすなど、周りへ配慮いただければと思います。
香りに身体反応が出てしまうという人は、現時点ではまだそう多くないようです。
そのため、どれだけ症状を訴えても、その辛さが伝わりづらいというのが正直なところです。
なんなら、”匂いにうるさいオバサン”と、逆にうとまれてしまいます(ーー;
本人は本当に辛いんですけどね…。
でもなかなか苦しさをわかってもらえない…。
『学校へ行きたくなくて、お腹が痛くなる』というのも、仮病とか本人の気のせいではなく、”心身症”と、ちゃんと症状としてあるということと一緒なんですけどね。
でも、まだ世間に理解されるには時間がかかりそうです。
匂いにうるさいおばさんだと思わずに、周りの人も、こういう症状で苦しんでいる人がいるということをわかってあげて、配慮が必要な人には配慮してあげられる、そういう優しい世の中になるといいですね。