冬場に流行する胃腸風邪。
子どもがかかったと思ったら次は旦那が(ーー;
子どもも旦那も治ってきたと思ったら私がと、家族全員胃腸風邪になるケースってよくあります。
そういうこともあり、毎年、自分が胃腸風邪になっていなくても、旦那や子どもなど、家族が感染すると
「これ、私もうつりますかね?」
と、子どもの診察時に相談されるお母さんが結構いらっしゃいます。
家のこと、家事全般のほとんどをお母さんがやっているというご家庭がまだまだ多いこの世の中。
そう考えると、母が倒れると家の中は大変です!
ホント、簡単に倒れる訳にはいきません!
( って、旦那が家事やってくれればゆっくり休めるんですけどね(ーー; )
ということで今回は、胃腸風邪が流行する前に、まず、胃腸風邪はうつるのかどうか。
また、胃腸風邪はどのようにしてうつるのか、感染経路なども交えてお伝えしていきます。
そして、胃腸風邪にかかった時に、病院へ行くタイミングも合わせてお話していきます。
胃腸風邪ってうつるの?病院に行くべきタイミングは?
胃腸風邪ってうつるの?感染経路から対策を考える
「胃腸風邪はうつるの?それともうつらないの?」
という疑問なんですが、胃腸風邪はうつります。
しかし、うつるからといって、過度に怖がる必要はありません。
怖がる前に、どうやったら胃腸風邪はうつってしまうのかという、胃腸風邪にかかる原因・感染経路をしっかり学ぶことが大切です。
胃腸風邪の感染経路は、”主に“『接触感染』です。
胃腸風邪にかかっている人の排泄物や嘔吐物に接触しない限り、”基本的には“感染しません。
そのため、子どもや旦那など、家族に感染者がいない場合、感染の心配は”ほとんど“ありません。
とここで、文章の”主に”や”基本的には”、”ほとんど”を少し強調したのにはわけがあります。
というのは、胃腸風邪にかかっている人の排泄物や嘔吐物は、正しく処理しないと、『飛沫感染』や『空気感染』を起こしてしまうからです。
『空気感染』は、その名の通り、空気から感染します。
簡単にいうと、感染者と同じ場所・空間にいることで感染してしまいます。
ではなぜ、胃腸風邪に、接触感染ではなく、空気感染で感染してしまうのでしょうか。
それは、胃腸風邪にかかっている人の排泄物や嘔吐物が、正しく処理できていないからです。
胃腸風邪の時の排泄物や嘔吐物は、普通に処理したり、拭いたりしただけでは不十分で、まだその場には、目に見えないたくさんのウイルスが飛んでいるんです。
そして、乾燥することでウイルスが空気中を舞い、その結果、空気感染をすることがない胃腸風邪なのに、空気感染をしてしまうんです。
胃腸風邪の時の嘔吐物や排泄物の処理方法については、過去に書いた、こちらの記事を参考にしてください。
自宅では、上記リンク先の記事の通り処理をすれば、感染が広がることはほぼありません。
しかし、問題は外・外出先です。
レストランやスーパー、映画館やショッピングセンター、高速道路のサービスエリアなどなど、一見きれいに見えますが、全てのところにおいて処理が完ぺきにできているということは、残念ながらありません。
そう考えると、胃腸風邪が流行している時の外出時には、予防のため、子どももそうですが、大人もマスクをするという習慣づけをするといいですね。
そして、もう一つ。
胃腸風邪は『飛沫感染』で感染するものもあります。
簡単に言うと、感染者の咳やくしゃみから感染します。
「咳やくしゃみをしてる人のそばに行かなければいいんでしょ?」
「マスクしてれば大丈夫でしょ?」
って思うかもしれませんが、そうはいかないんです。
咳やくしゃみを手で押さえる・覆う人、たまに街で見かけませんか?
そしてその後、何事もなかったかのようにトイレのドアノブを触ったり、スーパーのカートを触ったりと…。
そこを、感染していない人が触ることで、『飛沫感染 → 接触感染』してしまい、胃腸風邪になってしまいます。
先程、空気感染対策で、
『予防のため、大人も子どもも外出時にはマスクを付けるという習慣を』
と言いましたが、
『こまめな手洗いやうがい』
も合わせてすることが大切です。
うちも数年前、子どもが学校から胃腸風邪をもらってきたのか、帰ってくるなり嘔吐→下痢→嘔吐→嘔吐→…。
私の処理が甘かったのか、翌日、私に見事にうつりました_| ̄|○
しかし、娘は1日でケロッとした表情に。
そして何食わぬ顔で
「今日、友達家に呼んでいい?」
と… ヾ(ーー )オイオイ
1日で治った娘に対し、私はその後、約1ヵ月、胃痛に悩まされたという苦い思い出です。
胃腸風邪は、人によって症状の重さや期間がぜんぜん違うということを、その時つくづく感じましたね。
胃腸風邪が流行している時期は、娘から
「○○ちゃんとこ、家族皆胃腸風邪になっちゃったんだって~」
って、毎年聞いてるような気がします。
それぐらい胃腸風邪は感染力が強いです。
その為、正しい処理を心掛けるようにしてくださいね。
病院に行くべきタイミングは?
子どもが胃腸風邪の時、病院に行くべきタイミングなんですが、“うちの子、胃腸風邪かも?と思ったら”病院へ行ってください。
先ほどお話したとおり、胃腸風邪は人によって症状は様々です。
■初期症状は嘔吐。そして、下痢になる人。
■初期症状は下痢。そして、嘔吐する人。
■初期症状は嘔吐。その後熱が出て、更に下痢になる人。
と、初期症状から実際の症状、期間までほんとバラバラなんです。
そこで皆さん、一度よ~く考えてみてほしいんですが、”子どもが下痢の時って病院連れて行きます?”
「下痢だけだし、病院行くのもなんだかなぁ」
「下痢だけなら、きっと2・3日で治るでしょ」
って思って、病院へ連れて行かない人、結構多いんじゃないでしょうか。
ここでお伝えしたいのは、”熱がなく、下痢だけの症状でも病院へ行ってください“ということです。
この場合、たぶん病院に行っても
「問題ありませんので、しばらくお家で様子を見てください」
とか、
「これ(整腸剤)飲んで、しばらく経過をみてください」
と言われることが多いと思います。
その為、子どもに市販の薬を飲ませ、様子を見るという方もいるんじゃないでしょうか。
薬の量は、年齢と体重で決まります。
またその市販薬は、今の症状に対して使うのが本当に正しいのか。
用量は大丈夫なのか。
正直、診察してみないとわからないことってたくさんあります。
病院で子どもを診てもらったら、単なる腹痛・下痢ではなく、
「胃腸風邪ですね。しばらくは…。食べ物は…」
と言われる可能性もあります。
どうすることが子どものためなのかをしっかりと考え、決断・行動してあげてくださいね。
まとめ
今回の記事の重要な所を簡単にまとめますと
■胃腸風邪はうつる。
■感染対策として、うがい手洗いマスクの徹底を。
■嘔吐物・排泄物は正しい処理を。
■胃腸風邪かも?と思ったら病院へ行く。
こんなところでしょうか。
4つ目の
『胃腸風邪かも?と思ったら病院へ行く。』
ほんと、皆さん迷うぐらいなら行ってくださいね。
「こんなことで病院行ってもいいの?」
と思っている方は、先生に
「こんなことで病院に来てもいいんですか?」
って聞いてください。
よっぽどじゃない限り先生は
「心配だったらいつでも来てください」
ってきっと言ってくれますよ。
ささいなことでも先生や看護師に相談し、悩みを解消することで気分が楽になります。
すると、自然と子育ても楽しくなってきますよ。