当院では、今年(2025年)の2月からWEB問診を導入し、3月からは本格的に活用するようになりました。
ありがたいことに、2月の時点からほとんどの患者さんに活用していただけていて、
「クリニックで書くより楽でした」
というお声を多くいただいております。
ただ、当院の問診は他の病院・クリニックよりも入力する内容が細かいと思うので、正直、クリニックに言わないだけで『めんどくさいな~。クリニックに行ってから先生に言う方が早いじゃん』と思っている方もいるのではないかと思っております。
ですが、親御さんにやってもらっているそのひと手間が、病院・クリニック側からすると、とっても重要になるんです。
そこで今回は、問診の必要性・重要性について、当院の考えをお話していきたいと思います。
事前の問診って、そんなに重要なの?
まず、最初に言います。
声を大にして言います。
めっっちゃ重要です!!
『病院に行って、お医者さんにみせればどんな病気か分かるだろう』と思う方もいるかもしれませんが、実はそれ、間違いなんです。
院長先生曰く、『胸の音を聞いたり、喉の様子を診たりして、診察でわかることは2割くらいしかない。事前の問診で分かることの方が7~8割で断然多い』との事。
『問診を読んで「この病気が考えられるかな?」と検討をつけて、実際の診察はその答え合わせ・確かめみたいなもの。診察しないと分からないことはあっても、診察だけで分かることはそんなに多くない』
ともお話されていました。
また、院長先生はこうも言っていました。
『誰だって、クリニック(病院)を受診したら、正確に診察・診断をしてほしいと思うけど、そのためには問診がとても重要になる。問診で情報を出してもらわないと、正しい診察・診断ができない。うち(しいの木こどもクリニック)も、大切なお子さんの事なので、できる限り正確に診断をしたいと思っているので、細かい問診・情報がほしいと思っている。Web問診の内容を細かく入力してもらっているのはそのためだよ。たまに「今回の症状とは関係ないかもしれないんですけど…」と補足で情報を伝えてくれることもあるけど、それがとても重要な場合もあるから、気になる症状は事前の問診にしっかり書いておいてもらえるといいね』
『あと「こんな軽い症状で連れてきてすみません」って謝るお母さんがいるけど、病気かどうかを判断するのは病院・クリニックの役割なので、お家の人の役割は気になった時に病院に連れてくること。あとは「昨日も受診したのにすみません」と言う人もいるけど、子どもの病気は、大人に比べて良くなるのも早いけど、悪くなるのも早い。だから、「昨日受診して、大丈夫だよって言われたけど、今日から咳がひどくなってきて…」など、症状が変化したときは、状態も変化している場合があって、中には悪化している場合もあるから、そういう変化も問診に書いてもらいたい。悪化していても、入院しなければならないような重症化をする前に見つけて対処したいと思っているので、お母さんたちさえ面倒でなければ、何回受診してもらっても大丈夫だよ』
というのが、院長先生の考えになります。
繰り返しになりますが、病気を判断したり、処方する薬を選んだりするのに、事前の問診ってとっても重要なんです!
そのため、お家の方にはできる限り事前の問診で、情報を提供してもらいたいと思っています。
問診を送ってから症状が増えた・変化した場合は、受付で症状の追加があることを伝えてください。
また『この症状はどこに書いたらいいの?』となった場合は、その他の相談の欄に記載してくださいね。
まとめ
Web問診が開始になりましたが、何事にもメリットだけでなくデメリットはあります。
今回については、患者さん側からすると『面倒くさい』というのがデメリットかもしれません。
確かに、問診が細かいと、入力するのに面倒くささを感じるかもしれませんが、大事なお子さんの事をしっかりと診させていただくためなので、お子さんの症状・状態をできる限り入力していただけたらと思います。
Web問診については、どうやったらクリニック側も患者さん側も使いやすいもの・分かりやすいものになるかを、常に試行錯誤している状態です。
また、親御さんの要望や時代に合わせて、内容も常に変化・変更し続けていきます。
そのため、時々仕様(画面や質問内容)を変えるので、『あれ、この前となんか違う』と思われることもあると思います。
ご迷惑をおかけしますが、事前の問診の入力にご協力をお願いします。