毎年冬になると流行する胃腸風邪。
ちなみに胃腸風邪の正式名称は、『感染性胃腸炎』または『ウイルス性胃腸炎』と言います。
胃腸風邪は感染力がとても強いため、
「最初は子どもだけだったんですが、気づけば家族全員感染しちゃいました」
という話は毎年のようによく聞きます。
今回は、胃腸風邪の原因の一つであるノロウイルスについて、症状や潜伏期間、また、感染を防ぐための対策についてお話していきます。
ノロウイルスの症状って?潜伏期間はどれぐらい?感染を防ぐには?
ノロウイルスの症状ってどんなの?
ノロウイルスの症状ですが、一般的にノロウイルスは、下痢の症状の方が多いため、『ノロウイルス=下痢になる』と、捉えられている傾向があります。
しかし、ノロウイルスの症状は下痢だけではないんです。
その他の症状として、症状の出始めに、37℃~38℃ほどの熱が出る人もいます。
また、吐き気、嘔吐、腹痛(胃痛も含む)、頭痛などの症状が出る人もいます。
これらは、免疫力の強弱が関係してきますので、免疫力の強い方は比較的症状が軽く、免疫力が弱い方は重い症状が出てしまいます。
私がかかった時は、ずーっと胃が痛くて、ホント大げさかもしれませんが
「これ、放って置いたら胃に穴があくんじゃない?」
ってぐらい痛かった覚えがあります。
そして、その痛みが数日間とあまりにも長く続くので、私は
「この痛みは胃腸風邪の痛みじゃない!!だって痛すぎ!!」
ということで違う病気を疑い、胃カメラをしました。
そして、検査をした結果…
・・・
・・・
胃腸炎でした(^^;
その時に、”ちゃんと普段から免疫力を高める努力をしないといけないなぁ”って改めて思いましたね。
あと、思い込みや決めつけはダメということも(^^;
ノロウイルスの潜伏期間はどれぐらい?
ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間程です。
ノロウイルスは、約1日の潜伏期間で増殖するウイルスで、主に経口感染(病原微生物の付いたものを口から摂取して感染すること)で胃腸の中で増殖します。
その為、感染者と接触するだけでは、ウイルスは感染しないと考えられています。
3日経っても症状がなければ、感染しなかったと思っていいでしょう。
しかし、ウイルスがどこにいるのか目にみえないので、3日経ったあとでも予防・感染対策は忘れないようにしてくださいね。
感染を防ぐにはどうすればいいの?
では、感染を未然に防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
実はこれ、何も難しいことではないんです。
まず一つ目は『手洗い』です。
普段生活をしていると、自然と手でいろんなところを触りますよね?
そのままの手で、パンやお菓子を食べると、手を介してウイルスが体の中に入ってしまうことがあります。
便座や水道の蛇口、ドアノブもこまめに次亜塩素酸で拭ければいいのですが、なかなか大変ですよね。
なので、手を洗うのが一番早くて簡単な感染予防となります。
皆さんも昔、親によく
「帰ってきたらまず手を洗いなさい」
「手を洗ってからご飯を食べなさい」
と言われませんでしたか?
今は同じように、自分の子どもに対してそう言ってるんじゃないでしょうか。
子どもに言うだけじゃなく、私たち親もちゃんと手を洗わないといけませんね。
そして二つ目は『汚染物の適切な処理』です。
じゅうたんや布団に吐いてしまった場合、目にみえないウイルスは綺麗になったようでもまだ残っていて、布団に入る時やじゅうたんの上を歩くとウイルスが舞い上がります。
その為、知らない間にそのウイルスを吸ってしまうという場合もあります。
汚染物を処理する時は、しっかりマスクと手袋をした方が良いですね。
まとめ
ノロウイルスは感染力が強いけれど、90パーセント以上の患者様は点滴や投与を必要としないで、自宅治療が可能です。
しかし、重症化する場合もあるため、是非とも正しい指導を受けていただきたいと思います。
感染力が強いだけに手洗いなどをしっかりし、感染を未然に防ぐ。
これが一番大切ですね。