「ただいま!」
靴を脱ぎ捨ててリビングへ直行し、買っておいたおやつを食べ始めようとする我が子。
「ちょっと待って!手洗いしてないよ!」
と声を掛ける私。
すると、2歳児特有の
「やだよ~!」
『出た出た。やだやだが…』と、似たような経験、皆さんありませんか?
イヤイヤ時期に関わらず、手洗いを嫌がる子って多いですよね。
そこで今回は、子どもが手洗いを嫌がる理由や、ちょっとした工夫で手洗いを習慣づけさせる、その方法などについてお話していきます。
子どもが手洗いを嫌がる!理由ってあるの?ちょっとした工夫で習慣づけさせましょう!
子どもが手洗いを嫌がる理由は?
みなさんはいつ頃から手洗いをきちんとするようになりましたか?
はっきり覚えていない方が多いと思いますが、子どもの時はちゃんとやってなかったような気がしませんか?
でも、親になった今は子どもに
「ちゃんと手洗いしなさいよ!」
と、思わず言ってしまいますよね(笑)
手洗いは、手についた汚れだけではなく、ウイルスや細菌も落とすことで、風邪の予防にとても効果的です。
手洗いをきちんとしていたからと言って、風邪をひかないわけではありませんが、”なるべくなら体調を崩して欲しくない”というのが親の本音ですよね。
なので、
「やりなさい!(ーー;」
と、無理強いしがちになることもあると思います。
でも、子どもには手洗いの重要性なんて知ったことではありません。
手洗いよりも先に『これ食べたい!これで遊びたい!』など、やりたいことがたくさんあります。
そうなんです。
子どもが手洗いを嫌がる理由は、手洗いより子どもにとって大事なこと(やりたいこと・興味をもつこと)があるからです。
まずは子どもの気持ちや傾向を理解した上で、対応の仕方を考えていきましょう。
進んで手洗いするための工夫や習慣づけさせるための方法
では、手洗いをどのように子どもに教えたら、興味を持って自分からやろう!となってくれるのか。
ある物語を参考にお話していきますね。
みなさん、トムソーヤの冒険の『ごきげんなペンキ塗り』という物語をご存知ですか?
たいそう長い塀のペンキ塗りを1日で終わらせるよう命じられたトム。
そこでトムは、いかにもペンキ塗りを楽しそうにすることで、友人たちに手伝わせようと考えたのでした。
でも簡単には手伝わせません。
なかなか手伝わせてもらえなかった友人たちは、ペンキ塗りをさせてもらうお礼に、ビー玉やりんごをトム渡しました。
結果、見事に塀は1日で塗り終わった上に、トムは友人たちからたくさんのものをもらっていい思いをしたのでした。
というお話です。
賢いですよね(^^;
この物語の中には、興味がないものに興味を持たせるにはどうみせたらいいのか。
また、興味を持たせた後、自分からやらせるようにするためにはどうすればいいのか。
というヒントが隠されています。
まずは、子どもに手洗いが楽しそう!という印象をつけることです。
子どもは何でも親の真似をしたがります。
親が楽しそうに手洗いをしていると、”なんだか楽しそう”と興味を持ち始めます。
お母さん独自の手洗いの歌なんか歌ってもいいですね。
その時々で、歌の内容なんて何でも構いません。
そこに少し、最近子どもができるようになったことを入れてみるのもいいと思います。
例えば、最近『バイバイ』ができるようになった時は、最後に
「ばい菌さん、バイバイ」
と言って、排水溝に向かって手を振るとか。
文章にするととても笑えますが、お母さんも笑えるくらい、思いっきりやるのがポイントです。
また、手洗いをする時にちょっとリズムをつけるだけでも子どもは興味を持ちます。
そのうちに、きっと子どもさんから
「やりた~い!」
と、アピールしてきます。
好奇心をあおったところですぐにさせてはダメですよ。
やりたい気持ちをもっと高めさせます。
「さっきまで、やらなかったじゃん。やらなくていいよ。」
と、少し突き放す感じで。
やりたいことができないとなると、さらに
「やりたい!やりたい~!」
と思うのは大人も一緒ですよね。
子どもさんは益々『やりたい』と駄々をこねるでしょう。
その時に初めて
「そんなに言うならやってみる?」
と声を掛けてあげてください。
きっと
「うん!」
と目を輝かせて食いついてくると思いますよ。
「やっとできた!」
と、満面の笑みで喜んでいる姿が目に浮かびますね。
お母さんと楽しいことを共有できた喜び。
また、『自分もやれた!』という喜びと自信が、子どもの次の意欲へと繋がっていきます。
まとめ
子育て中は苦戦することがたくさんあります。
兄弟でも違うことで頭を悩ませることもありますよね。
ふと、苦戦する原因は何なのか考えてみた時、どうしても子どもに対して、親としての目線から物事を言ったりしがちになっていることに気付きました。
だって、全ては子どものためと思って言っていることですから。
でも、子どもも一人の人間です。
親からの目線ではなく、人対人として子どもさんをみることで、どう関わっていけばよいのかみえてくることがきっとありますよ。