『イヤイヤ期でもないのに、子どもが怒って聞く耳を持たない』
『思春期や反抗期でもないのに、子どもが怒って言うことを聞かない』
そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか?
もちろん、私も経験してきました。
どちらかというと私の娘は怒りっぽいので、私は皆さんより経験豊富かもしれません( ̄  ̄;
子どもが怒って聞く耳を持たない、言うことを聞かないからといって何も言わない、ダメなことをしても叱らないというのはいけません。
ダメなことはダメとちゃんと叱らないと、何が良くて何が悪いのかがわからなくなってしまい、後々更に大変なことになります。
でも、”どこまで叱ったらいいのか”、その基準って正直難しいですよね。
そこで今回は、子どもが怒って聞く耳を持たない、言うことを聞かない時はどうすればいいのか、私の経験談を交えてお話していきます。
子どもが怒って話を聞いてくれない時ってどうしたらいいの?
子どもが怒って聞く耳を持たない(言うことを聞かない)時はどうすればいい?
子どもが怒って聞く耳を持たない、言うことを聞かない時は、しばらく干渉せず、少し落ち着いた時に話すのがいいですね。
子どもは子どもで、私のために言ってくれているのだから、言うことを聞かなければいけないということは、頭ではわかっているけれど、感情や行動が制御できない。
また、素直になれない気持ちや、理解してもらえない悲しみなど、何もかもがどうなってしまっているのか、ちょっとしたパニック状態になっている場合が多いです。
そのため、しばらくは干渉せず、落ち着いた時に
「○○はこうしたかったんだよね?けれど、こうするともっと良かったかもね?」
と、子どもの熱が冷めた頃に、子どもの思い・考えに共感し、子どもの気持ちをしっかり汲んで話をすると、素直に聞いてくれることが多いです。
うちも、子どもが
「もうお風呂に入りたくない!」
と、泣き叫んだ時がありました。
その時は、子どもが遠足に行った日で、どうやら木を触ったらしく、手に擦り傷ができていて、トゲも刺さっていたんですね。
それを見て、親としては、『お風呂に入って、手のバイキンを落として、ちゃんと消毒しなくちゃ』って、当然思いますよね。
子どもをお風呂に入れて、手のバイキンを落として、消毒しようとトゲが刺さったところを少しこすったり、お湯をかけたりしていたんですが、普段と違い、傷口にお湯があたる(しみる)ため、子どもは泣き叫んでいました。
それでも、『あとで化膿しちゃうといけないから、ちゃんと洗わなきゃ!』と思い、私は無理やり洗っていました。
すると、子どもは痛みが限界まできたのか、泣き叫びつつ、裸でびしょ濡れのまま逃げ出そうとしました。
さすがに子どものその姿を見て、『もうそこまで嫌がるならしょうがない…』と思い、その日は諦めました。
そして次の日、
「昨日はごめんね。痛かったよね。でもね、トゲが刺さったところを消毒して…」
と、なぜ嫌がっているのに無理やりやったのか、ちゃんと理由を話したところ、子どもは納得し、痛い痛いとは言いながらも、とげ抜きや消毒をさせてくれました。
今回の出来事で思ったことは、私達親は、子どもの将来、先を見据えていろんな行動や話をするが、子どもたちは今のことしか見えていないということです。
例えば、親が子どもにお菓子をあまり食べさせないのも、お菓子を頻繁に食べさせることによって子どもがあまりご飯を食べなくなってしまう。
ご飯をあまり食べなくなってしまうことによって、栄養バランスが偏り、痩せ過ぎたり、肥満になってしまったり、病気になってしまったりする。
そういったことを未然に防ぐために”子どもにお菓子をあまり食べさせない”ということですよね。
しかし子どもは、そんな先のことを考えていません。
“お菓子がある→食べたい”、ただそれだけです。
今回は、子どもとしっかり話をしていない状態だったので、わかりあえないのは当然と思いました。
また、一日ぐらいお風呂に入らなくても別に死なないし、トゲが刺さったままで一日経つと手が腐るわけでもないので、子どもがそんなに嫌がるなら、一日置いてお風呂に入っても良かったかなと思いました。
あと、自分に置き換えて考えてみるとわかりやすいと思うんですが、トゲが刺さって自分で抜こうとして痛いのは、加減ができるということもあり我慢できるけど、人にやられると加減がわからないから『痛い!もう!』って思っちゃったりしませんか?
今回は、”子どものため”と言って、ちょっと押し付けちゃったかなとも思い、少し反省しました。
今回は、うちの”トゲ、お風呂イヤ”問題でしたが、その他にもたっっっくさん、子どもが怒って聞く耳を持たない、子どもが言うことを聞かない時ってあると思います。
子どもも、”怒って泣いちゃった手前、引くに引けない…”とか、”最初にイヤって言ってしまった手前、素直にうんって言えない…”ってこと、あると思います。
子どもも、私達大人と同じです。
そう考えると、お互いしばらく干渉せず、少し落ち着いた時に話すのが、子どもの為でもあり、また、自分たち親のためでもありますよ。
まとめ
診察時、お母さん方が
「うちの子、かんしゃく持ちで…。子どもが怒った時はどうするのがいいんですか?」
と、よく先生に聞いてます。
先生は、
「しばらくそーっとしておく(干渉しない)といいよ。その後で話すと、子どもの気持ちも落ち着いているから、こっちの言うことを飲み込んでくれる、分かってくれると思うよ」
と言っていました。
うちも、今回の”トゲ、お風呂イヤ”事件に限らず、子どもが怒って聞く耳を持たない、言うことを聞かない時ってめちゃくちゃありました。
その時は本当に困り果て、そして、自分を責めました。
自分を責めた時、『自分の言い方・伝え方が悪かったのか?』と、自分(親)の思いを理解してくれないことに悲しくなりました。
時には、『自分の育て方が間違ってたのかな?』と、自暴自棄になる時もありました。
でも、しばらく干渉しない、少し落ち着いた時にじっくり話す、ということを覚えてからは、だいぶ子育てが楽になりましたね。
あと、”自分の子ども”ということで、子どもを自分の分身のように思ってしまい、『なんで○○がわからないの?』と思ってしまう時もあるかもしれませんが、”子どもは子ども”ですからね。
自分の分身ではありません。
趣味・性格・考えなど、自分と同じ、似てると思ってはいけません。
子どもをいち個人としてちゃんと見て、子どもの思いや考えなどを理解して接してあげてほしいと思います。