子どもが、喋り出しがどもったり、なかなか言い出せなかったりすると、
「うちの子、もしかして吃音(きつおん)?」
と、ちょっと心配される親御さんもいらっしゃると思います。
というのも実は、私の娘も吃音だったからです。
言葉が出るのが発達的に遅かった娘。
やっと話せるようになったと思ったらどもり(吃音)で、この先の成長がすごく心配だったのを覚えています。
そこで今回は、吃音の話し方の特徴について。
そして、吃音の子どもとの接し方や、言ってはいけないことについて、子どもの心理的なことと、私の経験を交えながらお話していきます。
吃音の子どもとの接し方って?言ってはいけないことに注意を!
吃音の話し方の特徴
吃音の話し方の特徴としては、
■語音の繰り返し
・例「わ、わ、わたし」「そ、そ、それで」
■語音の引き伸ばし
・例「わーーーたし」「そーーーれで」
■語音のつまり
・例「………わたし」「………それで」
と、大きく3つあります。
ちなみに、私の娘には、”繰り返し”と”つまり”がありました。
また、大きくなるにつれ、
■うまく言えなくてイライラする
■ちゃんと言えるか心配になる
■うまく言えなくて落ち込む
■うまく話せない自分を責める
■発言やおしゃべりに消極的になる
といった心理的な心配事も出てきます。
私が一番心配したのは、他のお友達から、真似されてからかわれたりしないかということでした。
きっと娘も、学校でからかわられたりすることはあったと思います。
しかし、そういったことは、一切私の耳には入ってきませんでした。
多分、私に心配をかけまいとして、娘が言わなかっただけだと思います。
また、娘が小さい頃から、あまり話をしなくてもいい、娘のことをわかってくれていた友達が周りに多かったということもあり、娘は安心して、楽しく学校へ行けていたんだと思います。
吃音の子どもとの接し方や言ってはいけないこと
吃音の子どもとの接し方、言ってはいけないことをいくつか挙げると、
■「ゆっくり話してごらん」
■「落ち着いて」
■「もう一度言ってごらん」(言い直させる)
■先に子どもが言いたいことを言ってしまう
などです。
これらは、子どもの、「話したい」「伝えたい」という気持ちをなくしてしまいます。
子どもは、5歳位で吃音を自覚します。
まずは、
「あなたは悪くないんだよ」
「そのままでもいいんだよ」
という気持ちを伝えることが大切です。
うちの娘の場合、そうすることによって、自然と周りと上手にコミュニケーションがとれるようになりました。
なかなかナイーブな問題でもあるので、困った時、心配な時は、一度クリニックの先生に相談してみるといいですね。
まとめ
私の娘が吃音と書きましたが、実は、親である私も吃音症でした。
電話をするときには、事前に話す内容を考えて、紙に書いて準備をする、といったことをしていました。
私、娘ともに吃音症だったということもあり、今回、この記事を書こうと思いました。
そんな娘ももう社会人。
社会に出る(出た)娘が心配でしたが、今の所、悪い知らせは入ってきていないので、まぁ大丈夫なんでしょう(笑)
治す、治そうとすることも大切ですが、治らなくても困らないようにしてあげることも大切です。