新型コロナ「ニンバス株」の特徴的な症状とその対策・対処法

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今年の夏、皆さんはいかがお過ごしでしたか?

私自身は初めて盆踊りに参加するなど、ささやかながら夏らしい時間を楽しみました。

 

SNSでは『オールナイト万博』問題や、『北海道でのヒグマの出没』問題など、今年はさまざまな課題・事件が飛び交っていました。

そんな中、『新型コロナウイルス感染症の”ニンバス株”が流行している』というニュースが注目されています。

当院では、時折患者さん(子ども)やご家族(親御さん)にコロナ陽性の方がみられるぐらいのため、現時点では流行・感染が拡大しているといった感じは受けていません。

しかし、いつ流行・感染が拡大してもおかしくありません。

 

そこで今回は、この『ニンバス株』について、その特徴や症状、そして、日常でできる対策・対処法などについてお伝えしたいと思います。

新型コロナ「ニンバス株」の特徴と症状

これまでの変異株と比較して、ニンバス株にはいくつかの特徴があります。

・ヒトの細胞に侵入しやすい(=感染力が高い)
・過去の感染やワクチンによって得た免疫を回避しやすい

つまり、感染しやすい傾向があると考えられています。

 

ただし、現時点では『重症化しやすい』という報告はなく、これまでの治療薬も引き続き有効とされています。

その点では過度に不安にならず、冷静に対応することが大切です。

 

ニンバス株で報告されている主な症状は以下の通りです。

・咽頭痛
・発熱
・咳、痰

このほか、症状の出現頻度はやや低いものの、

・鼻水
・頭痛
・倦怠感

なども見られる場合があります。

 

中でも特徴的なのが『咽頭痛(のどの痛み)』で、その痛みの強さが話題になっています。

「カミソリを飲み込んだような」

「ガラス片が刺さるような」

と表現されることもあり、人によってはかなりつらい症状です。

 

私自身も、3~4年前に感染した際は、強い喉の痛みを経験しましたが、それ以上に痛いと聞くと、十分気をつけたいところです。

ニンバス株への対策と対処法

感染力が高いとされるニンバス株ですが、基本的な感染対策はこれまでと変わりません。

日常生活での予防策

・外出後の手洗い、うがい
・人の多い屋内ではマスクの着用
・定期的な室内の換気
・体調が優れない場合は無理をせず休む

これらの基本的な対策が、感染拡大の防止に大きく役立ちます。

 

また、体調不良時の対応としては、強い咽頭痛や発熱など、風邪に似た症状が出た場合でも、新型コロナの可能性を考慮し、早めに医療機関へご相談ください。

市販薬で一時的に症状を緩和できる場合もありますが、無理に我慢せず、適切な対応が必要です。

特に、その症状が、自分ではなく子どもの場合は、その痛みの度合いが図りにくいため、家でしばらく様子を見るのではなく、一度早めに医療機関へ相談されることをおすすめします。

 

また、既存の新型コロナワクチンは、ニンバス株にも一定の効果があるとされています。

特に、周りやご家族に、ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方がいる場合は、ワクチンの追加接種もご検討いただくことをおすすめします。

まとめ

今後も季節の変わり目にかけて、体調を崩しやすい時期が続きます。

子どもに、のどの強い痛みや発熱がみられる場合は、『ただの風邪かな?』と見過ごさず、必要に応じて検査や診察を受けていただくことが、子どもの健康につながります。

またそれが、自分たち親を含め、周囲の方への配慮にもつながります。

体調に不安がある(みられる)時は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

 

最近は、”ニンバス株”の流行により、また新型コロナ感染症が話題に上がるようになってきました。

しかし、今回のニンバス株以外にも、新型コロナウイルスにはさまざまな型が存在しています。

 

冒頭でも触れたように、当院でも型までは特定できないものの、子どもやそのご家族で、コロナ陽性となられる方が時折いらっしゃいます。

つまり、新型コロナの流行はまだ終わったわけではないということです。

 

インフルエンザのように

「そろそろ流行時期だからマスクをしよう」

といった季節的な対策がとれる病気とは異なり、新型コロナウイルス感染症は、季節性ではなく、通年性の感染症です。

夏の暑い時期だと、どうしても『まあ、マスクはいいかな』と思ってしまいがちですよね。

 

・・・

 

はい。

私のことです(苦笑)

 

ですが、年間を通じて感染リスクがあるからこそ、人の多い屋内ではマスクを着ける、帰宅後には手洗い・うがいを欠かさないといった、基本的な感染対策が今もなお大切です。

 

子ども、そして自分自身、更に、周囲の大切な人を守るためにも、日常のちょっとした意識がこれからも大きな意味を持つのではないでしょうか。