子どものおちんちんが腫れた原因は何?皮ってむいた方がいいの?

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休みの日、うちの4歳の息子が、突然おちんちんを痛がった。

よ~く見てみると、おちんちんの右側が赤く腫れていた。

おしっこをする時に痛みはないみたいだが、腫れているのを見ると、親としては心配で心配で。

 

そこで、ちょっと触ろうとすると…

「触らないで!痛いからヾ(。`Д´。)ノ 」

と、子どもが激おこ!

 

母親の私はアタフタするばかりで

「これって泌尿器科?小児科?どっちを受診すればいいの」

と、何科を受診すればいいかもわからずパニック状態に!

冷静に考えれば小児科を受診すればいいって分かるんですけどね。

やっぱり慌てちゃうとダメですね。

 

このように、おちんちんが腫れてクリニックを受診する子って、実は結構多いんですよ。

 

ということで今回は、子どものおちんちんが腫れた原因は一体何なのか。

そして、子どものおちんちんの皮はむいた方がいいのか、母親だからこそわからない部分についてお話をしていきます。

子どものおちんちんが腫れた原因って何?

子どものおちんちんが腫れた原因は、汚い手でおちんちんを触って、バイ菌(細菌)がおちんちんの皮の中に入り、炎症を起こしてしまったからです。

おちんちんが腫れる年齢は、大抵、2・3歳~5歳ぐらいの園児の子です。

当院・しいの木こどもクリニックに受診される子も、大体そのぐらいの年齢の子が多いですね。

 

なぜそれぐらいの子に多いのかというのにもちゃんと理由があります。

まず、それぐらいの年齢の子は、なんに対しても興味津々だからです。

もちろん、おちんちんに対しても興味津々です。

 

「ん?これ、なんだろう?」

と思って、おちんちんを突っついたり引っ張ったり…( ̄▽ ̄;

まだ、私たち親がいるところでならいいんですが、もちろん親が見ていないところでも触っています。

そのため、バイ菌がおちんちんの皮の中に入り、今回のうちの子のように炎症を起こしてしまいます。

 

また、このぐらいの年齢の子は、おむつをしてる・まだおむつが外れていない子が多いですよね。

おむつをすることによって蒸れてしまい、雑菌が繁殖しやすい状態になります。

そして、その雑菌がおちんちんの皮の中に入り、腫れてしまうということに。

 

あとは、上記の両方に共通していることでもあるんですが、おちんちんの皮が剥けていないことですね。

このぐらいの年齢の子は、まだおちんちんの皮がしっかりと剥けていない子が多いですよね。

その為、おちんちんをしっかり洗っているようでも、実はしっかりと洗えていないということで、恥垢がたまり、赤く腫れるなど炎症を起こしてしまったり、膿が出たりなどしてしまいます。

 

父親ならまだしも、母親の場合、”おちんちんの洗い方”とか、”皮が剥けている・剥けていない”とか、イマイチ分からなかったりしますよね。

そういったことから、今回の子どものおちんちんが腫れてしまう原因につながってしまうんですね。

子どものおちんちんの皮ってむいた方がいいの?

今回、子どものおちんちんの腫れた原因が、『皮の中にバイ菌(細菌)が入り、炎症を起こしてしまったから』というのであれば、

「じゃあ、子どものおちんちんの皮ってむいたほうがいいの?」

って思いますよね。

 

答えとしては”基本、むいたほうがいい“です。

 

うちには、4歳の息子の上にお兄ちゃんがいるのですが、お兄ちゃんの時は、おちんちんが腫れるということもなく、皮もすぐに剥けて、苦労した記憶が全くありません。

なにぶん10年以上も前のことなので、皮が剥けた年齢が何歳だったとかははっきりと覚えてませんが、きっと問題なく出来ていたんだと思います。

 

「それなら、そのお兄ちゃんに聞いてみよう!」

 

とも思いましたが、お兄ちゃんは只今思春期真っ盛り。

さすがにおちんちんのことは、恥ずかしくて聞けません( ̄▽ ̄;

 

「それじゃ、旦那さんに聞いてみよう!」

 

ということで、早速相談。

しかし、

 

「子どものことはよく分からん。自分が子どもの時に、親にどうやってもらってたかも知らん」

 

と一蹴…。

でもまぁ、自分が子どもの時に親にどうやってもらってたかなんて、覚えてるわけないですよね。

 

「それなら、やっぱり先生(医師)に聞いてみよう!」

 

ということで、ちょうど(?)子どものおちんちんが腫れたということもあり、当院・しいの木こどもクリニックの先生(医師)に相談したところ、

「”基本”、むけた(むいた)ほうがいいよ」

という回答をもらいました。

その先生との話を、会話形式でちょっとご紹介していきますね。

 

「子どものおちんちんの皮ってむいたほうがいいです?それともむかないほうがいいです?」

“基本”、むけた(むいた)ほうがいいよ。昔は、このような病気(おちんちんが腫れる)から、皮は小さいうちにむいたほうがいいと言われていた。でも、小さいうちに子どもがしゃべれないからと言って、思いっきり血が出るほどむいてしまうと、人は損傷した所を治そうとするので、今度は逆に癒着(ゆちゃく)してしまって、皮が本当にむけなくなってしまう。そうなってしまうと、将来手術をしなければいけなくなってしまう。そのため、強引に血がつくほどむくというのは、現代ではNGたまに”多少血が出ても大丈夫”という記事を見かけるけど、それは昔の話だよ」

「あと、大人になって包茎で悩む男性は多いから、その悩みを子どものうちに解消できるという点でもむいたほうがいいかもね」

 

「じゃあ、どうやって皮をむいていけばいいんですか?」

基本、優しく丁寧に、むけるとこまでむいてをそーっとそーっと繰り返して、徐々にむいていく。そして、1回むいただけじゃダメで、継続してむくことが大切。毎日動かし続けることで、よっぽどひどい子以外は、何年か経ったら将来ズルんとむけてくることが多い。毎日少しずつ、痛いか痛くないかぐらいまで動かすを繰り返す。コレが今の正しいやり方(むき方)だね」

 

「やっぱり皮をむくのって、早いうち(子どもが小さいうち)がいいんですか?」

おちんちんが腫れるといった病気をなくすんだったら、早いうちからむいていく癒着のリスクを考えるのであれば早い遅いは関係なく、ゆっくりむいていく。ただ、何もしないは、どちらにも進まないのでダメ。皮を動かして、徐々にでもむいていくことが大切だね」

「視点をどこに置くかによって変わってくるけど、”おちんちんが腫れるのを防ぐ・予防する”という点で考えると、早いうちにむいたほうがいい。ただ、やりすぎて癒着してしまい、本当に皮がむけなくなってしまうと、元も子もない。何年か前までは、思いっきりむいてくださいと言っていた先生もいたが、そうではなく、優しくやるということが何より大切。あと、皆が皆、おちんちんが腫れるということじゃないから、そんなに急いでむかなくても大丈夫だよ。だから”基本”って付けたのね」

 

「いつからやるとか、いつまでにやるとかあるんですか?」

年齢は関係ないよ。小さいうちにやりましょうとか、○○歳までにやりましょう、とよく見かけるかもしれないけど、それをタイムリミットと思って、思いっきりやってしまうと先程の癒着とかになってしまう。むけてなかったら毎日むけるまで繰り返すだけだよ」

 

「うちの子4歳で、むくと痛がるんです。無理にむくとトラウマになる子もいると聞いたんですが、どうすればいいですか?」

子どもが痛がるまでやっちゃダメ痛いか痛くないかぐらいまでの所を動かすように。今日全部むけるだろう、明日全部むけるだろうなんてことを期待せず、毎日動かし続けてればそのうち、何ヶ月か1年後にむけてくる、そう思って今日はココまで今日はココまでと言ってやり続けるのが大切」

「あと、少し大きくなって、むくのが痛いというのが分かる年齢の子は、親がやるのではなく、”じゃあギリギリまで自分やって“、と言って自分でやらせるのがいいね。人(親)に無理やりやられるからトラウマになっちゃうんじゃない?。自分だと痛い痛くないの程度もわかるからね。またその時、”おちんちん腫れるの嫌でしょ“と、皮をむく理由もちゃんと言ってあげるといいね。毎日、ちょっと痛いか痛くないかぐらいを頑張って動かして様子を見てあげて」

 

「具体的にはどうしていけばいいですか?」

「『朝・昼・夕方、それぞれ20回ずつ、おちんちんの皮を剥いては戻す、剥いては戻すを繰り返す”ムキムキ体操”』というのがあるけど、そんなに真剣にやらなくていいよ。もちろん、子どもが泣き叫ばない程度に、親が朝・昼・夕方、それぞれ20回ずつ、毎日やってあげられるならいいけどね。でも、ちゃんと癒着のリスクも考えてね。僕は1日1回、お風呂の時に数回動かす程度でいいと思うよ。そんなに慌ててむこうとしなくてもいいよ」

 

と、このような回答をいただきました。

まとめると、

■子どものおちんちんの皮は、基本むいたほうがいいが、無理にむいてはいけない。

■無理にむいてしまうと癒着してしまい、将来手術が必要になる場合がある。

■多少血が出てもいいは昔の話。

■1日1回、お風呂の時に数回でいいので、痛いか痛くないかぐらいまで動かすことを繰り返す。

■皮をむくのは早いうちがいいが、だからといってそんなに急いでむかなくてもいい。

■いつからとかいつまでというのはない。むくまでやるだけ。

■小さいうちは親がやるけど、ちょっと大きくなったら自分でやらせる。

■ムキムキ体操の回数は目安で、そこまでやらなくてもいい。

こんな感じでしょうか。

 

私がインターネットで見た記事だと、

「多少血が出ても大丈夫」

とか

「小さいうちにむきましょう」

という記事がほとんどでした。

 

「本当にそうなのかな?」

という疑問から、今回、そういう話を含め、先生に相談させていただきました。

私がインターネットで見たことと、実際に先生から聞いたこととの違いが多々あったので、正直、先生(医師)に相談して本当によかったと思いました。

【かかりつけ医で予防接種や診察を行うことのメリットって?】

まとめ

子どものおちんちんが腫れた日の夜、旦那さんに

「○○のおちんちんが腫れてるから、剥いて洗ってあげて。私より詳しいでしょ」

と言って、旦那さんにお風呂へ入れてもらいました。

すると、それからパンツに膿がつくようになったので、クリニックを受診し、薬を処方してもらうという運びになりました。

なんでもかんでも自分(母親)ひとりで抱え込まず、男の子のことは父親に聞く・やってもらうのがいいですね。

 

また、自分の親やママ友に聞くのもいいですが、子どものその時々の状況もあるため、そのアドバイスが間違っている場合もあります。

今回の私のように、餅は餅屋。

“子どものことは小児科の先生に聞く”のが、一番早いし確実ですよ。

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