鯉のぼりや五月人形を飾る意味とは?やっぱり両方買ったほうがいいの?

この記事は約9分で読めます。

もうすぐ待ちに待った(?)ゴールデンウィークですね。

ゴールデンウィークといえば、”海外に行く”とか”ちょっと遠出してイベントに行く”とか、比較的旅行についての話題が多いですよね。

そのため、5月5日の“端午の節句”の存在が、どことなく薄いような感じがしています。

 

端午の節句といえば、鯉のぼりや五月人形を飾り、ちまきや柏餅を食べ…という感じなんですが、今は外を見てもほとんど鯉のぼりは泳いでいないし、五月人形を飾っている家もずいぶん減り、食事も普通の食事。

“時代が変わったから”と言えばそれで済んでしまうかもしれませんが、なんだか寂しくもあります。

 

一方、3月3日の”ひな祭り”・桃の節句。

こちらは今でも比較的、どこの家庭でもひな人形を飾って、おやつには雛あられを食べて、ご飯にちらし寿司を食べてと、桃の節句を満喫しているような感じがします。

って、ご近所さんやメディアの影響が強いから、私が勝手にそう感じてるんですけどね(^^;

 

『是非とも、”男の子の日”をもっと取り上げてもらいたい!』

 

という私の思いから今回は、意外と知っているようで知らない、鯉のぼりや五月人形を飾る意味について。

また、鯉のぼりや五月人形は、やっぱり両方買ったほうがいいのか、そんな素朴な疑問についてお答えしていきます。

鯉のぼりや五月人形を飾る意味とは?

ではまず、鯉のぼりを飾る意味についてお話していきます。

鯉のぼりの元というか、原型が出来たのは江戸時代の中期で…。

というような長い話はここではしません。

覚えやすく、また、子どもにもちゃんと伝えられるように、簡単に説明しますね。

 

もともとは、ただののぼり(吹き流し)を飾ってたんです。

昔の人は、端午の節句にのぼりを立てることで、”魔除け”をしてたんですね。

でもそれにプラス、

『子どもには立派に成長してほしい。出世してほしい』

という親の思いから、昔から”出世する魚”とされてきた、”鯉”をのぼりに描くようになり、今の鯉のぼりが出来上がったんです。

 

簡単に言うと

「子どもの魔除けと、出世を願うために鯉のぼりを飾る」

こんな感じですね。

 

あと、簡単に鯉のぼりについて説明すると、

一番上のキラキラしてる丸い飾り、”回転球”は、神様に「ここに男の子がいるよ~」っていう目印です。

二番目につける車輪みたいな飾り、”矢車(やぐるま)”は魔除けです。

三番目の5色(黒(紫)・赤・青・黄・白)の吹き流しも魔除けです。

そこから順に真鯉(黒)・緋鯉(赤)・子鯉(青)の順番です。

 

「うち、次男がいるんですけど…」

という場合、もう一つ子鯉(緑)をつけてください。

 

「うち、女の子もいるんだけど…」

という場合、もう一つ、オレンジやピンクや紫の子鯉をつけてください。

 

あともう一つ、出す時期と片付ける時期ですが、

『桃の節句が終わったら出して、端午の節句が終わったら片付ける』

というのが基本なんですが、

『春分の日以降の大安の日に出して、端午の節句が終わった後(以降)の大安の日に片付ける』

というのが一般的なようです。

 

でも最近では、大安の日とかにもあんまりこだわらなくなってきています。

というのも、大安の日にこだわりすぎて、その日が大雨で、びしょびしょになりながら片付けとか辛すぎます。

今は、”天気のいい日”に出す・片付けるという家庭が多く、私もそれでいいと思います。

 

 

それではお次は、五月人形を飾る意味についてお話していきますね。

五月人形の兜や鎧が飾られるようになったのは江戸時代で…。

というような長い話は、今回もここではしません。

覚えやすく、また、子どもにもちゃんと伝えられるように、簡単に説明していきます。

 

鎧や兜は、武将にとって自分の身を守るための大切な道具でした。

そういったこともあり、”鎧や兜を飾ることで災いが外から入ってくるのを防ぐ”とされ、最初は武家で飾られていました。

それを庶民が真似し、その後、兜から人形を作り飾るようになり、今の五月人形が出来ました。

 

現代に置き換えて簡単に言うと

「鎧や兜を飾ることで、子どもを交通事故や病気から守ってくれますようにという願いを込めて飾る」

こんな感じですね。

 

あと、五月人形に関しては”誰が買う問題“があるんですが、正直、今は誰が買ってもいいと思います。

というのは、昔は、”初節句にお嫁さんの実家から贈るのが普通”とされてましたが、現在は両家で折半したり、旦那さんの実家が買ったりと、誰が買うというのが曖昧になってきているんです。

また、関東と関西で違ったりもします。

どっちが買うで揉めたり、家庭によっては複雑な事情があったりすることもあり、そういった煩わしさから、現在では”自分たちで買う”というご家庭も増えてきました。

よく”一般的に”とか、”普通は”とかありますが、そういった常識にとらわれず、自分たちの考え・思いで行動してくださいね。

 

 

このように、鯉のぼりや五月人形を飾るにはちゃんとした意味があります。

でも、意味を全部が全部、しっかりと覚えておかなきゃというわけではなく、なんとなーく、ふわ~っと覚えているぐらいでいいと思います。

それよりも、毎年飾ることで、

「また一つ大きくなったね」

と、端午の節句は、”子どもの成長を季節とともに感じる日”と思うのがいいんじゃないでしょうか。

鯉のぼりと五月人形、やっぱり両方買ったほうがいいの?

前述したように、鯉のぼりは”魔除けと出世”。

五月人形は”事故や病気から守ってくれる”と聞くと、

「鯉のぼりと五月人形、やっぱり両方買ったほうがいいよね」

と思ってしまうのが親です。

でも、どちらを買うかより、住んでいる家や、周りの環境にによってどんな物を買うかを決めるのが大切です。

 

例えば鯉のぼり。

鯉のぼりには、ベランダに付けるタイプ、庭に棒を立てて飾るタイプなどがあります。

広い庭があれば、庭に棒を立てて飾るタイプでいいと思います。

また、広い庭がなければ、ベランダに付けるタイプになるかと思います。

 

 

なんですが

 

 

一昔前から”鯉のぼりの騒音問題“があちこちで取り上げられています。

 

「矢車(車輪みたいな飾り)がカラカラうるさい」

「棒がギシギシときしむ音がうるさい」

「鯉のぼりがバタバタと風になびく音がうるさい」

などなど…。

そんなこともあり、ベランダに鯉のぼりを飾るのを禁止するというマンションも一部ではあります。

なんとも世知辛い世の中ですね(´・ω・`)

 

そういったことから、家の中で飾れるちっちゃい鯉のぼりを買う家庭も増えてきているようです。

本来は外に飾り、回転球で神様に「ここに男の子がいるよ~」ってしなきゃいけないんですが、神様より前に隣人が来てしまうので…(ーー;

 

ちなみに私の実家にあった鯉のぼりは、ベランダに付けるタイプでした。

しかし、引っ越してベランダに付けれなくなり、それから出さなくなりましたね。

うちには五月人形はなく、鯉のぼりだけだったので、弟がなんだかちょっとかわいそうだと思いました。

 

鯉のぼりは、五月人形に比べてコンパクトで、保管するのに場所も取りません。

しかし、天気によって雨で濡れてしまい、しっかり晴れた日に片付けないと翌年カビだらけ!なんてことにもなりかねません。

また私のように、引っ越しなどで飾る方法が変わってしまうと、飾れなくなることもあります。

 

このように、住んでいる家や周りの環境にによってどんな物を買うかを決めるようにしてくださいね。

 

 

また、同様に五月人形。

五月人形は室内に飾るので、周りに迷惑はかからないし管理もしやすく、また豪華です。

しかし、保管するのに場所を取るし、子どもが小さいと触って崩れたりと怪我もしやすいです。

あと、鯉のぼりと比べると、ちょっと値段も高めです。

 

そういったこともあり、実際うちにはありませんでした。

最初は

「ないのはうちだけなのかな?」

と思ってたんですが、男の子がいる友達の家に遊びに行った時も、木で作られた積み木のような兜のオブジェしか置いてありませんでした。

でも、皆と”積み木”として遊ぶことが出来て楽しかったのを今でも覚えています。

それぐらい私は、五月人形を飾っている家を見たことがないですね。

今は五月人形の種類や、値段のバリエーションも豊富になったということもあり、結構多くの家庭で見かけるようになりましたが、昔はとにかく高く、高価なものという印象(実際高価だった)があり、ない家庭が多かったんですね。

 

 

このように、五月人形や鯉のぼりを飾るのは昔からの風習ではありますが、”両方買っている家庭”・”片方だけ買っている家庭”・また、”両方買っていない家庭”と様々です。

『よそはよそ。うちはうち』です。

「周りが皆そうしてるから!」

といって無理して周りに合わせたり、

「昔からの風習だから守らなきゃ!」

といって無理して飾らなければいけないということではありませんからね。

まとめ

桃の節句・ひな祭りはひな人形のみということもあり、多くの家庭で購入されています。

しかし、端午の節句は、五月人形と鯉のぼりと2つあるため、

「五月人形だけ買おうか。いや、鯉のぼりを買おうか。ん~、やっぱり両方買おうか」

と、両方・どっちを買うかで比較的迷いがちです。

 

また、買うことを決めた後も、

「五月人形はこれぐらいのサイズかなぁ。鯉のぼりはどのタイプでどれぐらいの大きさがいいんだろう」

と、また新たな悩みの種が。

 

買った後に後悔しないように、ご自宅の保管場所・周辺環境に合わせて、どんなタイプのものを買うかしっかり話し合って決めてくださいね。

 

また今回は、じいじやばあばにおねだりするのも全然ありだと思います。

じいじやばあばも、お願いされると

「しょうがないなぁ」

とは言いつつも、頼られる(?)のが嬉しいものです。

 

あと、”じいじやばあばが買ってくれないんだったら買わない”、というのもありだと思います。
結構お値段しますからね(^^;

私なら、場所を取らず片付けやすい小さめの五月人形に、小さな鯉のぼりを買ってお家の中で飾りますね。

と、そこは各家庭で「どうしよう、こうしよう」とじっくり話し合ってくださいね。