うちの子が、まだ1歳になっていない、生後何ヶ月かの頃、一緒にお風呂に入った時に、子どもの足の付け根、パンツライン辺りが、ピンポン玉ぐらいの大きさに腫れているということがありました。
私は、『ん?これ、何だろう?』と思い、数日、様子を見ることにしました。
すると、全く腫れていない日と、ピンポン玉ぐらいに腫れる日があることに気が付きました。
そこで私は、『あっ、これ、臍ヘルニア(さいへるにあ)と一緒で、腹筋がつけばいずれは治るかな』と思い、病院へは行きませんでした。
これが私の大きな失敗でした…。
ということで今回は、皆さんは大丈夫だとは思いますが、私みたいに失敗しないよう、子どもの足の付け根の腫れの病気『鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)』についてお話していきます。
子どもの足の付け根の腫れは病気?そけいヘルニアの可能性も
子どもの足の付け根の腫れは病気?そけいヘルニアかも?
足の付け根にはリンパ節があり、子どもの足の付け根の腫れが病気かどうかは、正直、医師に診察してもらわないとわかりません。
私は、臍ヘルニア(さいへるにあ)、いわゆる”でべそ”のことで、“さいヘルニアは、お腹の腹筋がつけば治ることもある”、ということを知っていたので、子ども・娘の足の付け根が腫れても病院へは行きませんでした。
そのまま時は過ぎ、娘が小学校2年生の時、私は、成人の病院から小児科のクリニックに転職しました。
勤務先が、小児科のクリニックになったということもあり、ずっと気になっていた、娘の足の付け根の腫れを、一度先生に診てもらうことにしました。
すると、鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)と診断され、更に外科的手術が必要ということで、大きな病院を紹介してもらうことになりました。
ちなみにそけいヘルニアとは、腹膜に、本来産まれてきたときには穴が空いていないが、小さな穴が空いてしまい、そこから腸が出たり入ったりしてしまう、いわゆる脱腸のことを言います。
そけいヘルニアの場合、さいヘルニアとは違い、自然に治ることは少なく、手術をしなければ治らないことがほとんどです。
その穴を閉じないことには、腸が出たり入ったりを繰り返してしまいます。
また、腸の出入りが繰り返されるだけではなく、たまに戻れなくなってしまい、そこで腸が腐ってしまうということもあります。
その場合、命の危険にさらされてしまいます。
そけいヘルニアは、生後4~6ヶ月以降に手術ができるのですが、私がさいヘルニアと勘違いしてしまったため、娘が小学校2年生になるまで様子を見てしまうということになってしまいました。
医師から、鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)と診断されたときには、反省ではなく、猛省しましたm(_ _*)m
そして、紹介してもらった大きな病院で超音波検査をしたところ、私が一つだと思っていたそけいヘルニアは、右と左、両方に見つかり、手術をすることになりました。
うちの場合、緊急性のある、ずっと腸が出っぱなしという嵌頓ヘルニア(かんとんへるにあ)ではなかったため、すぐのすぐに手術をしなければいけないということではなかったのですが、更に様子を見ている間にかんとんヘルニアになってしまうといけないので、子どもが夏休みの時に手術をすることにしました。
手術前の検査で1日。
全身麻酔をしての手術が1日。
術後、様子を見るのに2日。
と、うちの場合は3泊4日でした。
全身麻酔は、頭で大丈夫とわかっていても心配なものですね。
子どもの目が覚めたときのあの安堵感といったらもう…。
今回のそけいヘルニアは、全身麻酔・手術・入院が必要ですが、今後、全身麻酔や手術、入院などをしなくてもいいように、子どもの日頃の健康管理に気をつけてあげたいです。
まとめ
今回の足の付け根の病気、鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)に限らず、
『これって何だろう?病気かな?大丈夫かな?』
と心配になった時は、まず一度、クリニックで診てもらうことをおすすめします。
病気は、早期発見・早期治療が大切です。
うちの場合、嵌頓ヘルニア(かんとんへるにあ)じゃなかったからいいですが、一歩間違えば子どもの命が危険にさらされます。
そう考えると、いつでも気軽に相談できるクリニック・かかりつけ医を持つことって、とっても大切なことなんだと、今回、私の経験からそう思いました。