飛行機という狭い空間。
そんな狭い空間で赤ちゃんに泣かれてしまうと、周りの目もあり、親としてはオロオロしちゃいますよね。
そして、
「どうしよう。どうにか赤ちゃんを泣き止ませなきゃ」
と、必死になりますよね。
また、飛行機の中では、安全面などから、なかなか立ったりすることも出来ません。
普段でも泣き止ませるのに大変なのに、立ったり出来ないという制約付き。
ホント、お母さんがパニックになってしまうのも無理ありません。
そこで今回は、赤ちゃんが飛行機でよく泣く、ぐずる理由についてや、泣かない、ぐずらせないようにする対策についてお話していきます。
赤ちゃんが飛行機で大泣き!よく泣く理由って?何か対策はあるの?
赤ちゃんが飛行機でよく泣く・ぐずる理由って?
先日、飛行機に家族で乗った時のことです。
出発早々、生後3.4ヶ月くらいの赤ちゃんが泣きはじめました。
なかなか泣き止まない赤ちゃんに、お母さんは
「どうしたらいいの?」
と困惑している様子でした。
きっと、
「周りの人にすごく迷惑をかけちゃってどうしよう。なんとか泣き止ませなきゃ。」
と、いっぱいいっぱいだったんだと思います。
赤ちゃんが飛行機でよく泣く理由は様々ありますが、よくあるお話を少し詳しくご紹介していきますね。
■耳の違和感
この現象は、皆さんも経験があると思います。
気圧の変化によって、耳が詰まった感じ・張って痛いような感じがして、不快に感じる方が多いと思います。
私達大人は、お茶を飲んだりガムを噛んだりなど、自分にあった対処法をみつけて自然と行っていますよね。
つい最近、中1の私の息子は、
「僕の場合、あくびをするとスッキリする!」
と、自分に合った対処法をみつけて喜んでいました(^^;
でも、赤ちゃんの場合、その不快感に対して、自分で対処することはできません。
だから、泣いたり、ぐずることで、その不快感を伝えようとしてくれているのです。
それに、
「なに?この感覚!」
と、初めて味わう感覚にびっくりして驚いていたり、恐怖を感じているのかもしれませんね。
■いつもと違う環境
皆さんは飛行機に乗ることが好きですか?
私は、ジェットコースターなどが大好きなので、加速して急上昇する感覚とかワクワクしてしまいます(笑)
赤ちゃんは敏感にいろんなことを察しています。
周りの人達が思っているワクワクしている感じや、逆に恐怖に感じている気持ちを、雰囲気で察しているのです。
「いつもとなんか違う感じ。なんだろう。何が始まるんだろう」
と、当然、赤ちゃんだって不安になります。
その不安を、泣いたりぐずることで表現しているんですね。
■ママの緊張感
二つ目と似たような内容ですが、ママの気持ちは赤ちゃんには『つうかあ』です。
あれっ、古い表現でしたかね(^^;
「周りの人に迷惑をかけたくない、泣かないでね」
という、ママの緊張感が赤ちゃんに伝わり、
「大好きなママがなんだか不安そう。僕(私)も不安になってきた…」
という気持ちを、泣いたりぐずることで教えてくれていることもあります。
もしかしたら、
「僕(私)のママが不安そうなんだよ。周りの人気付いてあげて」
と、赤ちゃんがママの気持ちを代弁してくれているのかもしれませんね。
赤ちゃんが飛行機で泣かない・ぐずらせないようにする対策は?
理由がわかれば対策もみえてきますよね。
先にお話した、赤ちゃんが飛行機で泣く理由から、出来る対策をお伝えしていきますね。
■すぐ授乳できる用意を周到に
唾を飲み込むことで、耳の違和感がかなり軽減されることがありますよね。
なので、おっぱいやミルクを飲ませると、楽になることが多いんです。
でも、おっぱいって周りの人達の目線が気になりますよね。
今はおしゃれな授乳ケープがたくさんあります。
種類も豊富で、前ボタン式やストールなどの大判のもの、とっさに着用できるようにかぶり式のエプロン型のようなものなど、自分が使いやすいタイプのものを常に持っておくといいですね。
ちなみに私は、かぶり式のエプロン型のようなものがお気に入りでした。
ミルクの場合、最近では使いやすいように、スティックタイプやキューブタイプのものがありますよね。
機内でミルク用のお湯を準備してくれている航空会社もあるようですが、1スティック分・1キューブ分のお湯を、魔法瓶や保温ポットに入れて準備しておくと、いざという時、その量をそのまま哺乳瓶にうつすだけなので便利ですよ。
■気にし過ぎない育児を
機内で赤ちゃんが泣くことに対して、皆さん様々な捉え方があると思います。
かわいらしい赤ちゃんの鳴き声が愛おしく感じるお母さんなどは、ずっと泣いていてもなんのストレスにも感じませんよね。
実際、私もその赤ちゃんの鳴き声がたまらなく愛おしく感じました。
でも、仕事で疲れていたり、大事な会議などを控えていらっしゃる、特に男性の方々は、
「どうにかならないの!」
と、思ってらっしゃる時もあるのではないでしょうか?
飛行時間は長くても2時間弱と、ほんの短時間です。
その間、少しでも休みたい、最終的な見直しをしたいなど、時間の使い方はそれぞれ皆さん違うはずです。
そんな時、赤ちゃんの鳴き声で、仮眠を取れなかったり、集中したいことに集中できないと
「早く泣き止ませてよ。」
と心の中で思ってしまいますよね。
私もそう思う時もあると思います。
だって、人間ですから。
「頭が痛くて、少し休みたい」
と、自分のことで精一杯の時もありますから。
私の知り合いの男性が言っていました。
泣いている赤ちゃんはしょうがないと思うけど、泣くのをしょうがないと諦め、何もしない親に対してイラ立つと。
「迷惑をかけて、申し訳ない」
その気持ちが反映された行動が見えることが大事なんですよね。
周りの人達に気遣いができるって、本当に素敵なことです。
でも、周りの人達に迷惑をかけちゃいけないと、過剰に敏感になる必要も私はないと思います。
周りの人達に迷惑をかけちゃいけないという、お母さんのプレッシャーが赤ちゃんに伝わり、泣き止まないことって実は結構あるんです。
私はどっちかっていうと気にし過ぎるタイプで、双子の子育ての最中は、子育てを楽しむ余裕など全くなく、自分で自分の首を絞め、疲れ果てていました(ーー;
今の私になら、わかります。
周りの人達への配慮ももちろん大切ですが、時には“赤ちゃんが泣くのは当たり前のこと”と気持ちを大きく持つことも大切です。
肩の力を少し抜いて、気にしすぎない育児ができるといいですね。
まとめ
飛行機が目的地に着くと、赤ちゃんのお母さんは安堵したかのように肩の力が抜け、放心状態のように見えるほどでした。
飛行機から降りる際、
「かわいい赤ちゃんですね」
と、お声をかけたら、そのお母さんは
「ありがとうございます」
と、うっすら目に涙を浮かべていました。
誰しも、一切周りの人に迷惑をかけないで生きていくことなんてできません。
それは、子どもの時も大人になってからも一緒ですね。
大切なのは相手を思いやる気持ち。
全てにおいてそうですよね。
子どもは未来の宝です。
赤ちゃんを連れた家族の方へ、温かい眼差しを向けられる社会になって欲しいと願います。