どの程度の発疹でクリニックを受診すればいいの?辛いかゆみの対処法

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今年の夏は例年以上に暑いですね。

そのせいか、最近、体に発疹があるお子様が多く受診されています。

 

“熱が出てぐったりしている”とか、”嘔吐するぐらい咳き込んでいる”、”風邪でもないのに鼻水が止まらない”などの症状と違い、『発疹って、一体どのタイミングでクリニックを受診すればいいの?』と、クリニックを受診するタイミングが、ちょっとわかりづらい時ってありますよね。

 

特に、子どもの体に発疹が出ていても、子どもが全然が痒くなさそうな様子を見ると『これ、ほかって(放置して)おいてもいいのかな?それとも、1回クリニックを受診したほうがいいのかな?』と、非常に判断に困ってしまう場合もあるかと思います。

 

また、かゆみを伴う発疹の場合、大人もそうですが、特に子どもは我慢できずに掻きむしってしまうので、『う~ん、子どもが掻きむしらないためにも、なんとか痒みを抑えることは出来ないだろうか…』と、思わず考えてしまいますよね。

 

というのも実は私、なかなかのアトピー体質で、汗に弱く、また、痒みも伴うので、特に夏場はよく知らない間に掻いてしまっています(^^;

思わず掻いてしまっている私が言うのもなんですが、掻くとひどくなるので、皆さんは掻かないようにして下さいね。

 

ということで今回は、どの程度の発疹でクリニックを受診すればいいのか。

また、発疹の辛いかゆみの対処法についてお話ししていきます。

どの程度の発疹でクリニックを受診すればいいの?

発疹は冒頭にお伝えしたとおり、クリニックを受診するタイミングがちょっとわかりづらいので、親御さんが気になったら受診するようにして下さい。

『1つ小さい発疹ができてる!大丈夫かな?』と、心配であれば受診して下さい。

私の経験上、ほかって(放置して)おいて症状が悪化し、その分強い薬を使用しないといけなくなる場合もあったので、やはり症状が軽いうちに、一度クリニックを受診し、早く治してしまうのが一番だと思います。

あと、その発疹がどんどん拡がったり増えたりと、状態が悪化するようであれば、迷わずクリニックを受診するようにして下さい。

 

というのはつい先日、目と鼻の辺りに、発疹が2・3個ある状態の患者さん(お子様)がみえたんですね。

それを診て先生は、発疹が一部分だけだったので、”単純性ヘルペス”を疑い、塗り薬を処方しました。

しかし数日後、再度その患者さんがクリニックを受診されました。

その時は、目と鼻の辺りの発疹は良くなったんですが、今度は口の方へ発疹が下がってきて、更には足にも発疹が出ていました。

先日の状態と、その日の状態を診て先生は、”とびひ”と判断し、抗生物質を処方することになりました。

 

この患者さんは、発疹ができて間もなく受診し、そして、ご自宅で経過観察をし、再度来院して”とびひ”ということがわかりました。

これをそのまましばらく放置していたら、とびひは特に子ども同士には簡単にうつってしまいますので、兄弟や保育園中にうつしてしまっていたかもしれません。

 

このように発疹は、その時のお子さんの状態にもよりますが、1回診ただけでは非常に診断が難しいところもあります。

そのため、発疹は、ご家庭で経過観察をすることがとても大切になってきます。

子どもの病気を更に悪化・重症化させないためにも、診察の際、発疹の状態の変化を教えていただけると、クリニック側としても助かります。

ただ、発疹以外に、子どもが息苦しそうとか顔色が悪いなど、重症が疑われるときは、速やかに救急車を呼んで下さい。

 

発疹は、皮膚のこすれや圧迫することで出るものもあれば、発汗によって出るものもあります。

また、ストレスから出るものもあれば、感染症、食物や薬・蜂毒関係のアナフィラキシーから出るものと様々です。

重症時は別として、たかが発疹と思うかもしれませんが、発疹は、体の様々な異常を私達に伝えてくれてます。

それをどう捉えるかは親御さん次第ですが、しっかりとご家庭で経過観察だけはしてくださいね。

発疹の辛いかゆみの対処法

多くの発疹は痒みを伴うため、一度発疹が出ると非常に辛い!!

ホント、私にとって夏は地獄です(ーー;

そんな痒みが出ないように、また、痒みが出たときの対処法をいくつかご紹介していきますね。

 

【痒みを出さない】

■汗に注意!
汗をかくことで、余計に体が温まり、痒くなることがあります。
そのため、汗はこまめに拭き取るようにしましょう。

 

■お風呂に注意!
長時間お風呂に浸かることで、体が温まり発汗し、痒くなることがあります。
そのため、痒みがある発疹が出てる時は、湯船の温度を調整する、あまり長時間湯船に浸からないようにするなど、少し工夫するようにしましょう。
また、シャワーの水圧が強い(勢いがいい)と、皮膚に刺激を与え、痒くなることがあります。
シャワーの水圧を抑え(勢いを弱くし)、軽く洗い流すぐらいにしましょう。

 

■保湿剤が大事!
保湿剤は、発疹時(皮膚のバリアが崩れている時)に皮膚を保護・ガードしてくれます。
例えば、保湿剤を顔(口周り)に塗っておくことで、よだれが垂れても皮膚に直接よだれがつかないといったように、保湿剤がカバーしてくれます。
しかし、お風呂上がりに保湿剤を塗ったからといって、それからまるっと一日保湿してくれるというわけではありません。
顔の汗を拭いたり、口の汚れを拭き取ったり、オムツ替えの時にお尻を拭き取ったりすると、その部分の保湿剤も一緒に拭き取ってしまうので、その場合は、再度保湿剤を塗るようにしましょう。
しかし、発疹を掻きむしって傷になっている部分には、保湿剤を塗らないよう注意してくださいね。

 

【痒みが出た時】

■患部を冷やす!
先程の汗やお風呂とは逆で、痒みが出た場合は、患部を冷やすと痒みがおさまる場合があります。
保冷剤をくるんだタオルや、冷やしたタオルなどを患部に当て、痒みをおさえましょう。
でも、あまり冷やし過ぎると、タオルを取った後に毛細血管が拡張して、余計に痒くなる場合がありますので、冷やし過ぎには注意して下さい。

 

■気をそらす!
一度痒くなると、どうしても気がそっちにいってしまい、痒い→掻く→痒い→掻く…といった、負のスパイラルに陥ってしまいます。
子どもが好きなTVやDVD、おもちゃなどで、患部から気をそらすようにしましょう。
これは大人にも効果絶大ですよ♪

 

■爪を短くしておく!
これは、子どもが痒みを我慢できなくて、どうしても掻いてしまう場合の対処法です。
爪が長いと、それだけで皮膚に与えるダメージ・刺激が増してしまいます。
できる限り爪は短く、そして、清潔に保つようにしましょう。

 

簡単ではありますが、『痒みを出さない』・『痒みが出た時』の対処法をお伝えさせていただきました。

とにかく発疹は掻くと悪化してしまうので、痒みを出さない、痒みが出ても掻かない工夫をすることが重要です。

【スキンケアは体の洗い方と保湿剤の塗り方が重要!】

まとめ

夏は他の季節に比べ、発汗・汗をかくことが多いということもあり、発疹の患者さんが多くみえます。

私もその一人です(ーー;

そういったこともあり、今回この記事を書くことにしました。

 

全身に発疹があるので、水痘かと思ったらそうじゃなかったり、なんともないただの発疹かと思ったら水痘だったりする患者さんもいます。

発疹は、痒みの有り無しにかかわらず、どんな原因で出てるかが一番の問題です。

そして、その原因を見つけ、しっかりと治療することが大切です。

今回の発疹に限ったことではないですが、出来れば症状が軽いうちに、自分が安心するためにも、1度早めにクリニックを受診されることをおすすめします。

【発疹と発赤の違いを知るよりどんな疾患(病気)かが重要!】