寒くなってきたこの時期は、家で遊ぶ機会が増えてきますよね。
そんな時、ふと、遊んでいる1歳の息子を見ると、車や電車のおもちゃを左手で動かしていたり、おままごとのおもちゃの包丁を左手で持ってたりと、おもちゃを持っている手が左手が多いことに気づきました。
そして、私がおもちゃを渡す時にも、子どもが左手を出してきたので、最初は
「あれ?偶然かな?」
と思いましたが、日にちが経ってもそれらは変わらず、息子はなんでも左手でやるようになっていました。
乳児の頃はまだ両手を使っていたので、利き手のことは特に気にしていませんでした。
しかし、食事のとき、確か1歳6ヶ月頃ぐらいに、子どもが自分で食べたいということでスプーンを渡したら、左手で受け取り、左手で食べていました。
このときも
「あれ?今回はたまたま左手で持ったのかな?」
「まぁいずれは右手になる(右手でもつ)だろう」
と思い、しばらく様子を見ていました。
しかし、何日経っても変わらないので、私が右手に持ち替えようとしたら
「イヤーッ!」
と怒っていまい、その後、しばらく食べなくなってしまったことを今でも覚えています。
自分も旦那さんも右利き。
また、お姉ちゃんも右利きだったということもあり、
「なんでこの子(息子)だけ左利きになっちゃうの??」
と息子が小さい頃は、どうすればいいのか本当に悩みましたね。
ということで今回は、子どもの左利きは直したほうがいいのか。
実際に左利きの息子をもつ、私の体験談を交えてお話していこうと思います。
子どもの左利きは直したほうがいいの?
子どもの左利きですが、昔は、全て右利き用の物しか販売されていませんでしたが、今は、ハサミにカッター、箸やスプーンや包丁など、左利き用のものが多く販売されています。
そのため、今は無理に直さなくてもいいと思います。
ただ、中には子どもの将来などを気にする方もいると思うので、家庭でよく話し合うといいですね。
私が子どもの頃、約40年ぐらい前は、あまり左利き用の道具がなく、左利きだと生活で不便なことがあるということで、左利きを直されたという友達がいました。
また、私も子どもの頃、食べるときや遊んでいる時、物を掴んでいるのは左手だったと父から聞いていましたが、自分の記憶ではほとんど覚えていません。
また、直されたという記憶もないので、いつの間には私は右利きになっていたようです。
うちの息子の場合、小学校の入学準備で、左利き用のハサミを購入したり、左利き用の定規を購入したりと、私が右利きが故に違い・不便さがわからず大変でした。
一番苦労したのは子ども会でのソフトボールです。
ソフトボールといえばグローブが必要ですよね。
この、左利き用・右手用のグローブの数が結構限られていて、また、良さそうなグローブがあっても
「もっと他のお店にいいのがあるんじゃないか?」
ということで、お店を一つ周り二つ周り三つ周り…と結構転々とし、2週間位かかってやっと購入したというのを覚えています。
また、教えるのも”左”のため、私はわからず、旦那さんも右利きなため上手に教えられず、両利きでどちらかといえば左利きの祖父(旦那の父親)に教えてもらって、息子は頑張って練習していましたね。
この、両利きだがどちらかといえば左利きの祖父の存在は、私達夫婦にとって本当にありがたかったですね。
右利きだと、左利きの不便さ、大変さが全くわからないので、身内に分かる人がいて本当に助かりました♪
そして、左利きの息子なんですが、字を書くことだけは右なんです。
というか、右手に直してもらいました。
小学校に入って、字を書くのも左手(まだ名前くらいしか書けませんでしたが)だったのですが、担任の先生から、
「これから習字が始まり、字を書くのは右手のほうがいいですよ」
とアドバイスされ、私はその時は左手でもいいかなと思っていたのですが、習字は左手だと書きづらいと聞いたことがあったので、一旦家族会議を開きました。
その家族会議の結果、”字を書くときの手は右手にかえる”よう、先生にお話をしました。
息子は、園ではお絵かきも名前も左手で書いていたので、急に変えられてとっても大変だったと思います。
鉛筆の持ち方から、ひらがなを書く練習が一からになるので、最初はとても苦労したみたいです。
でも息子は、嫌とは言わず、担任の先生の言うことを素直に聞いて練習していました。
(あとで先生から聞いた話ですが、時々泣いていることもあったみたいです…)
そして、なんとかその苦難を乗り越え、二学期頃(夏休みを過ぎた頃)には右手で上手に書いていました。
習字もそうですが、やはりいろんな書き物が”右利き”用になっているので、私も息子も、今となってはその担任の先生にとても感謝しています。
このように、我が家の場合は、”字の書くのだけ右”に変えました。
でも、うちはそうしただけで、別に右に変えなくてもいいと思います。
大切なのは、子どもの将来を考え、しっかり家族で話し合うということです。
まだまだ左利き用のものが全てあるというわけではありません。
また、左利き用のものは、右利き用のものに比べ、値段も高くなります。
特に、医師や美容師、トリマーなどで使用するハサミ等、専門性の高いものになればなるほど値段も高くなっていきます。
ピアノ等も、基本、右手が主旋律を弾く場合が多いので、左利きは不利と言われがちです。
このように、左利きだから大変というものが、世の中にはいろいろあります。
そういったこともしっかりと考え、家族でよく話し合って決めてくださいね。
まとめ
今回、この記事を書くに当たり、今の息子に
「左利きで何か不便なことってある?」
と聞いてみたところ、
「ご飯を食べるときの座る場所だね」
「自分の左隣の人が右利きだと、近いと肘があたって食べにくいことがある」
と言われました。
家では毎回食事をするときの座る場所が決まっているので、全然気にならなかったのですが、そういえばふと外食をする時、どこに座るのか迷うことがたびたびありました。
昔は子どもがまだ小さくて、座る場所なんてどこでもよかったんですけどね。
今は息子、私と身長が一緒ぐらいになり、体も大きくなって、ほぼ大人と変わらないくらいに成長したので、座る場所・席もちゃんと考えるようになりました。
身内で集まったときは、息子と祖父(左利き)を隣同士にして、二人を1番左端と2番目の左端に座らせるようにといつもちゃんと考えていますよ♪
その他には
「自動販売機でコインを入れるとき(今だと電子マネーをタッチする場所)」
「駅の改札口のきっぷを入れるとき(今だと交通系カードをタッチする場所)」
などなど、細かいところを見るとまだ不便なこともあって、とまどうこともあるけれど、それなりに自分で考えてやっており、今は何不自由なく過ごしています。
今は左利き用の道具が増えて、私の子どものときと比べると便利になってきたので、そこまで苦労することはなくなってきています。
正直、全て左利きから右利きに直すというのは難しいと思います。
いざ自分が、今の右利きからすべて左利きにすると考えてもらえれば、その難しさ・大変さがわかるかと思います。
それを、まだ何もわからない、小さい子どもにやらせるべきなのか。
その分野、○○だけ右にするというのはいいとしても、全て左利きから右利きに矯正するというのは、私は実際左利きの息子を育ててきて、それはちょっとどうなのかなと思います。
無理に治す必要はないと思いますが、子どもの将来のことなどいろんなことを考えて、家族でしっかりと話し合って決めることをおすすめします。