血液検査でどんなことが分かるの?~発熱&貧血編~

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熱が続いてしまったときなど、病院で採血・血液検査をする事ってありますよね。

そういう時、検査の結果を見せてもらえると思うのですが

「なんか色々と文字とか数字とか書いてあるけど、これってなんなの?」

と思うことも多いかと思います。

 

当院・しいの木こどもクリニックでは、血液検査の結果などを説明する時にもわかりやすく説明するように先生方も気を付けています。

が、中には、

「他の病院で血液検査して、結果をもらったんだけど『大丈夫だよ』で終わっちゃって、あまり詳しく聞けてなくて…」

と、ちょっと心配そうに検査結果を見せてくれる方もいました。

 

「細かい説明とかは難しいし、大丈夫ならそれでいい」

という人には、そういう説明でもいいのかもしれませんが、世の中、そんな人ばかりではありませんものね(´∀`;)

血液検査で分かることは、もう、数えきれないほどあるのですが、今回は感染症で熱が続いている時に見る項目と、貧血が疑われる時に見る項目について、簡単にお話していきますね。

熱が続いている時の検査

熱が続いている時の検査で見ているのは、だいたい以下の2つです。

 

まずは、白血球の数です。WBCと書いてある場合もあります。

白血球は、体内に入ってきた細菌やウイルスと戦うことが役割で、免疫に関係しています。

…某細胞のマンガでご存じの方も多いでしょうか?(*’∀`*)

基準値は約5,000~10,000 /μLです。肺炎や気管支炎など、風邪がこじれてしまうとその分戦う白血球も増えるので、数値が高くなります。

肺炎や気管支炎になると、15,000とか20,000とか、けっこう高くなることもあります。

 

もう1つが、CRPといって、日本語では炎症反応と言います。

これも風邪がこじれてくると数値が高くなります。

基準値は約0.3mg/dL未満といわれていますが、普通に風邪が長引いている(重症になっていない)場合でも、1~2位はあり得ます。

こじれて肺炎や気管支炎になってしまうと5~10を超えてしまう事もあり、そうなると、大きな病院で入院して治療した方がいい場合も多いので紹介受診してもらう事が多いですね。

ただし、数値だけでなく全身状態なども併せて診ているので、必ず紹介になるわけではないし、必ず入院になるわけでもありません。

この白血球とCRPは当院では院内に検査の機械があるため、採血した日に結果がわかります。

貧血が疑われる時の検査

最近は学校健診などでも血液検査を行うこともあり、たまに学校健診で貧血を指摘されて受診するお子さんもいますね。

全くの余談ですが、かくいう私も2年ほど前に健診で貧血の指摘がありまして、しばらく鉄剤の内服をしていました( ´∀` )

 

貧血とは血液中の赤血球などが基準値の数よりも少ない事を言います。

貧血の何が問題かというと、赤血球は、全身の細胞に酸素を運ぶ役割をしているため、赤血球が少ない事で体内の細胞が酸欠状態になってしまい、疲れやだるさなど、様々な症状が現れます。

 

私の場合は、『疲れやすい』という自覚症状があったのですが、梅雨~夏の時期だったので「季節の変わり目だからでしょ」と思って市販の栄養剤を飲んで対応していました。

看護師なのに「貧血かも」なんて欠片も思わなかったので、その後8月に行った健康診断で貧血が指摘され、

「だからあんなにやたらと疲れてたんだΣ(゚Д゚)」

とビックリしたのを覚えています。

今思うと、たしかにいつもの『疲れ』とは違う感じもしたのですが、その当時は全然考えもせず…(;´∀`)

 

それ以外にも、めまいや頭痛、息切れ、味覚がおかしくなる、顔色が悪くなる、などなど色々と症状があります。

 

では、貧血かどうかはどんな項目を見るのかをお話しますね。

 

まず、赤血球の数です。RBCと書いてある事もあります。

基準値は、大人とは違うだけでなく、子どもでも年齢で変わりますが、だいたい350万~500万/μLとされています。

 

続いて、ヘモグロビン(HbやHgbと書いてあることもあります)ですが、このヘモグロビンが全身に酸素を運ぶ役割に関しては重要になります。

先ほど、『赤血球が全身の細胞に酸素を運ぶ』とお話しましたが、より正確に言うと『赤血球の中にあるヘモグロビンに酸素が結びついて全身に運ばれる』のでヘモグロビンが少ないと全身に酸素がうまく運ばれなくなってしまいます。

子どもの場合、基準値は約11g/dL以上で、それ未満だと貧血が疑われます。

 

他にも、貧血の時には「鉄分を摂るといい」と言いますよね。

その理由として、貧血の多くは鉄欠乏性貧血という、鉄分が少ないことによる貧血と言われています。

ヘモグロビンは鉄を原料としているので、体内の鉄分が少ないことでヘモグロビンも少なくなってしまうというのが原因です。

そのため、血液中にある鉄分(血清鉄)や血液以外に貯蔵されている鉄分である貯蔵鉄(フェリチン)の値を調べることが多いですね。

赤血球やヘモグロビンは院内の検査の機械で結果がわかるのですが、鉄や貯蔵鉄などは外部の検査機関に検査を依頼するので結果が出るまでに数日かかります。

【子どもの血液型は調べた方がいいの?調べるんだったらいつ頃がいいの?】

まとめ

今回は、発熱が続いた時と貧血が疑われた時の血液検査について、本当にざっと、簡単に説明させていただきました。

検査結果の用紙にはこれ以外にも色々と書いてあると思いますが、特に重要なところだけ抜粋するとこんな感じになります。

実際に結果を見て「これってどういう事?」と疑問に思った時は遠慮なく先生に聞いてくださいね。

 

血液検査の結果は、数値だけでなく、その時の全身状態など、総合的に診ることが必要になります。

結果の数値がそんなに悪くなくても、全然熱が下がらないとか、元気がなくぐったりしている、ぐったりして水分も摂れない、など全身状態が悪ければ、大きな病院への紹介となる場合もあります。

 

貧血に関しても同様に、検査の数値だけでなく、本人の自覚症状や全身状態から、経過観察なのか、治療をするのかなどを判断します。

 

またまた余談ですが、私の貧血もHbが5.8とだいぶ数字的にはひどかったのですが、症状はそんなにひどくなく仕事ができる程度だったので、医師と相談した上で働きながら他の検査や治療をしていました。

「症状がひどくなったらドクターストップだからね」

と言われていましたが(^^;)

 

検査の数字だけでなく『医師の診断・判断』というのが重要になってきますので、何かあれば、信頼できるかかりつけ医へ受診することが大切だと思います。

【かかりつけ医で予防接種や診察を行うことのメリットって?】