私が住んでいる地域は、山や緑に囲まれており、少し前までウグイスが鳴いているなど、とても環境の良い、自然豊かな所です。
しかし…というか、そのため、朝晩の冷え込みは、同じ岡崎市でも、他より一段と厳しいんです!
今年も、”布団が私を離してくれない”、そんな時期がやってきました。
そして、毎年秋頃になると思い出すのが、『落ち葉スキー』です。
子どもたちが通っていた小学校で毎年やっているんですが、周りに話すと
「えっ?落ち葉スキーって何!?」
「スキーと落ち葉…。スキーってついているから滑るんだよね?」
「う~ん…。何となくイメージできるけど、でも落ち葉で滑れるの?」
と、周りの人は疑問だらけ。
はい。
すごくその気持ちわかります。
というのは私、岡崎市出身じゃないので、娘(お姉ちゃん)が小学校に入った時に、初めて落ち葉スキーを知ったんです。
しかも、息子(弟)が6年生の時は、なんと、落ち葉スキー場が開場して60年!
もはや落ち葉スキーは、恵田小(岡崎市立恵田小学校)の伝統行事なんです。
この、長年続いている恵田小の伝統行事を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!
ということで今回は、恵田小の伝統行事、『落ち葉スキー』について、私と子どもたちの思い出を交えながらご紹介していきます。
恵田小の伝統行事の落ち葉スキーってどんなの?
え~、落ち葉スキーとは、名前の通り、落ち葉でスキーをします。
“雪が落ち葉に変わったもの”ですね。
落ち葉は、毎年近くのゴルフ場から、松葉をたくさん頂いています。
(松葉は、他の落ち葉よりも油分があって滑りやすいです)
そして、その松葉を、小学校の裏にある、落ち葉スキー場に敷き詰めるのですが、まぁその量の多いのなんの。
私が学校の役員でお手伝いをした時も、大きな袋をとにかくたくさん運んだことを覚えています。
そして、スキーのコースが、初級・中級・上級と、3コースあるのですが、そこに松葉をたくさん敷き詰め、まとまらないよう全体にかけます。
これで準備は終わりなんですが、大変なのはここからです。
まずは、実際に落ち葉スキーをやっているときです。
何人かが滑ると、敷き詰めた松葉が、あちこちに散らばったり、なくなって下の土が見えたりするので、その都度大丈夫かを確認し、直しをするんです。
子どもが怪我をしてはいけないので、敷き詰めには相当注意して、集中してやってましたね。
でも、この直し作業が、どうしても中腰になるので、腰が…。
私だけじゃなく、結構な人数の大人が腰をトントンしていましたね。 苦笑
そして、次に大変なのが、油です。
落ち葉を敷き詰めただけではそう滑らないので、より滑りやすくするために、スキーの板の裏に、油(給食で揚げ物などに使用した廃油)を塗るんですね。
それによって、なかなかなスピードが出るんですが、その油が、軍手やスキー用の服(落ち葉スキーで着る服)について、その油がついた服を子どもたちは持って帰ってくるんですね。
ホント、その油が独特で、洗濯をしても、その油の臭いや汚れが取れず、うちはほぼ毎年変えていましたね(^^;
と、あれこれ大変ではありましたが、子どもたちとの楽しい思い出もたくさんあります。
娘は最初、
「落ち葉スキー面白い♪」
と言って、初級・中級コースを順調にクリア(合格)し、上級コースに。
しかし、上級コースは、傾斜が急だったみたいで、
「上級コースは怖い~(怖かった~)」
と娘。
「いやいや、そんな怖いことはないでしょ」
と、私は娘の話を聞いて思っていました。
そんな時、ちょうど授業参観で、落ち葉スキーを見学するという機会がありました。
そして、
「授業の最後に、親御さんも一緒に滑っていいですよ」
というアナウンスが。
私は、落ち葉スキーをしたことがなかったので、「やったー♪」と、ちょっとルンルンで山の頂上に。
そして、いざ、山の頂上に行ってみると…
・・・
・・・
「お、思ったより怖い…」
・・・
・・・
「ど、どうしよう…」
・・・
・・・
「!!」
「うちの子と同じクラスの子、ソリで滑っている!」
ということで、その時子どもが低学年だったということもあり、子どもと一緒にソリに座って滑り降りることに♪
それでも意外とスピードが出て、思わず
「ワーーッ!キャーー!」
って叫んでました(笑)
でも、めっちゃ楽しかったですよ♪
また息子はというと、最初は順調だったようですが、私が授業参観で見に行った時は、体がぎこちなくて、転ぶのも怖いような様子でした。
『うちの子、転ぶのが怖いから、落ち葉スキーの授業、嫌なんじゃないかしら』と思い、それらを息子に聞いてみたところ、
「怖くない!落ち葉スキー、嫌じゃない!」
と息子。
『強がれるんならまだ大丈夫か』と、その時はそのままにしましたが、中学生になった今、改めて聞いてみたところ、
「もう忘れた!」
と、話をそらしていました。
やはりあまり触れられたくない、あまりいい印象ではなかったのかなぁと思いました。
でも、息子のそういう姿も、私にとってはいい思い出です。
ちなみに私は、娘、息子と、6年間×2、落ち葉スキーにチャレンジできる期間がありましたが、結局『落ち葉ソリ』止まりで、落ち葉スキーは滑らずに終わりました。
どうやら息子は、私に似たようですね(笑)
子どもは、あっという間に大きくなります。
あんなことで怖がっていた子どもが、気づいたらへっちゃらになってる。
いつの間に一人でこんな事ができるようになっているなんて。
子どもは、日々成長しています。
日に日に成長していく、変わっていく子どもさんを、大事に見守ってあげてくださいね。
まとめ
岡崎市に住んでいる方でも、落ち葉スキーの話をすると、
「えっ?なにそれ?」
という方が多かったので、もっと多くの方に落ち葉スキーについて知ってもらいたいと思い、今回この記事を書くことにしました。
ちょうど秋頃になると、地域の方だけではなく、小学生の子どもを持つ親御さんと一緒に、落ち葉スキーの奉仕活動があるのですが、今年はコロナの影響なのか、その案内・お手紙が届くのが例年より遅かったように思います。
今年は、日本各地で、様々なお祭り・伝統行事が中止となったので、もしかしたら…と、ちょっと心配になりましたが、無事案内が届いてホッとしました。
これからも、出来る限り、恵田小(岡崎市立恵田小学校)の伝統行事を続けてほしいなぁと思います。
落ち葉スキーは、冬の体力づくりとして、体育の授業でやっているので、多分、大丈夫と思いますけどね(^^)
落ち葉スキーは、『怖かった』『楽しかった』『油臭かった(笑)』などなど、印象深いのか、結構皆思い出に残っているようです。
60年以上続く恵田小の伝統行事『落ち葉スキー』。
この先も、途絶えることなく、続けていってほしいなぁと思います。
もちろん、私達地域の住民も、惜しみなく協力しますよ!