落ち葉スキーって何?いつまでも続けてほしい恵田小の伝統行事

この記事は約7分で読めます。

 

私が住んでいる地域は、山や緑に囲まれており、少し前までウグイスが鳴いているなど、とても環境の良い、自然豊かな所です。

しかし…というか、そのため、朝晩の冷え込みは、同じ岡崎市でも、他より一段と厳しいんです!

今年も、”布団が私を離してくれない”、そんな時期がやってきました。

 

そして、毎年秋頃になると思い出すのが、『落ち葉スキー』です。

子どもたちが通っていた小学校で毎年やっているんですが、周りに話すと

「えっ?落ち葉スキーって何!?」

「スキーと落ち葉…。スキーってついているから滑るんだよね?」

「う~ん…。何となくイメージできるけど、でも落ち葉で滑れるの?」

と、周りの人は疑問だらけ。

 

はい。

すごくその気持ちわかります。

 

というのは私、岡崎市出身じゃないので、娘(お姉ちゃん)が小学校に入った時に、初めて落ち葉スキーを知ったんです。

しかも、息子(弟)が6年生の時は、なんと、落ち葉スキー場が開場して60年!

もはや落ち葉スキーは、恵田小(岡崎市立恵田小学校)の伝統行事なんです。

この、長年続いている恵田小の伝統行事を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!

 

ということで今回は、恵田小の伝統行事、『落ち葉スキー』について、私と子どもたちの思い出を交えながらご紹介していきます。

 

恵田小の伝統行事の落ち葉スキーってどんなの?

 

 

え~、落ち葉スキーとは、名前の通り、落ち葉でスキーをします。

“雪が落ち葉に変わったもの”ですね。

 

落ち葉は、毎年近くのゴルフ場から、松葉をたくさん頂いています。
(松葉は、他の落ち葉よりも油分があって滑りやすいです)

 

そして、その松葉を、小学校の裏にある、落ち葉スキー場に敷き詰めるのですが、まぁその量の多いのなんの。

私が学校の役員でお手伝いをした時も、大きな袋をとにかくたくさん運んだことを覚えています。

 

そして、スキーのコースが、初級・中級・上級と、3コースあるのですが、そこに松葉をたくさん敷き詰め、まとまらないよう全体にかけます。

 

これで準備は終わりなんですが、大変なのはここからです。

まずは、実際に落ち葉スキーをやっているときです。

 

何人かが滑ると、敷き詰めた松葉が、あちこちに散らばったり、なくなって下の土が見えたりするので、その都度大丈夫かを確認し、直しをするんです。

子どもが怪我をしてはいけないので、敷き詰めには相当注意して、集中してやってましたね。

でも、この直し作業が、どうしても中腰になるので、腰が…。
私だけじゃなく、結構な人数の大人が腰をトントンしていましたね。 苦笑

 

そして、次に大変なのが、油です。

 

落ち葉を敷き詰めただけではそう滑らないので、より滑りやすくするために、スキーの板の裏に、油(給食で揚げ物などに使用した廃油)を塗るんですね。

それによって、なかなかなスピードが出るんですが、その油が、軍手やスキー用の服(落ち葉スキーで着る服)について、その油がついた服を子どもたちは持って帰ってくるんですね。

ホント、その油が独特で、洗濯をしても、その油の臭いや汚れが取れず、うちはほぼ毎年変えていましたね(^^;

 

と、あれこれ大変ではありましたが、子どもたちとの楽しい思い出もたくさんあります。

 

娘は最初、

「落ち葉スキー面白い♪」

と言って、初級・中級コースを順調にクリア(合格)し、上級コースに。

しかし、上級コースは、傾斜が急だったみたいで、

「上級コースは怖い~(怖かった~)」

と娘。

 

「いやいや、そんな怖いことはないでしょ」

と、私は娘の話を聞いて思っていました。

 

そんな時、ちょうど授業参観で、落ち葉スキーを見学するという機会がありました。

そして、

「授業の最後に、親御さんも一緒に滑っていいですよ」

というアナウンスが。

 

私は、落ち葉スキーをしたことがなかったので、「やったー♪」と、ちょっとルンルンで山の頂上に。

そして、いざ、山の頂上に行ってみると…

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

「お、思ったより怖い…」

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

「ど、どうしよう…」

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

「!!」

 

「うちの子と同じクラスの子、ソリで滑っている!」

 

ということで、その時子どもが低学年だったということもあり、子どもと一緒にソリに座って滑り降りることに♪

それでも意外とスピードが出て、思わず

「ワーーッ!キャーー!」

って叫んでました(笑)

でも、めっちゃ楽しかったですよ♪

 

また息子はというと、最初は順調だったようですが、私が授業参観で見に行った時は、体がぎこちなくて、転ぶのも怖いような様子でした。

『うちの子、転ぶのが怖いから、落ち葉スキーの授業、嫌なんじゃないかしら』と思い、それらを息子に聞いてみたところ、

「怖くない!落ち葉スキー、嫌じゃない!」

と息子。

『強がれるんならまだ大丈夫か』と、その時はそのままにしましたが、中学生になった今、改めて聞いてみたところ、

「もう忘れた!」

と、話をそらしていました。

やはりあまり触れられたくない、あまりいい印象ではなかったのかなぁと思いました。

でも、息子のそういう姿も、私にとってはいい思い出です。

 

ちなみに私は、娘、息子と、6年間×2、落ち葉スキーにチャレンジできる期間がありましたが、結局『落ち葉ソリ』止まりで、落ち葉スキーは滑らずに終わりました。

どうやら息子は、私に似たようですね(笑)

 

子どもは、あっという間に大きくなります。

あんなことで怖がっていた子どもが、気づいたらへっちゃらになってる。

いつの間に一人でこんな事ができるようになっているなんて。

子どもは、日々成長しています。

日に日に成長していく、変わっていく子どもさんを、大事に見守ってあげてくださいね。

 

まとめ

 

岡崎市に住んでいる方でも、落ち葉スキーの話をすると、

「えっ?なにそれ?」

という方が多かったので、もっと多くの方に落ち葉スキーについて知ってもらいたいと思い、今回この記事を書くことにしました。

 

ちょうど秋頃になると、地域の方だけではなく、小学生の子どもを持つ親御さんと一緒に、落ち葉スキーの奉仕活動があるのですが、今年はコロナの影響なのか、その案内・お手紙が届くのが例年より遅かったように思います。

今年は、日本各地で、様々なお祭り・伝統行事が中止となったので、もしかしたら…と、ちょっと心配になりましたが、無事案内が届いてホッとしました。

これからも、出来る限り、恵田小(岡崎市立恵田小学校)の伝統行事を続けてほしいなぁと思います。

 

落ち葉スキーは、冬の体力づくりとして、体育の授業でやっているので、多分、大丈夫と思いますけどね(^^)

落ち葉スキーは、『怖かった』『楽しかった』『油臭かった(笑)』などなど、印象深いのか、結構皆思い出に残っているようです。

60年以上続く恵田小の伝統行事『落ち葉スキー』。

この先も、途絶えることなく、続けていってほしいなぁと思います。

もちろん、私達地域の住民も、惜しみなく協力しますよ!