『妊娠中はいつからいつ頃までだったら旅行へ行ってもいいのだろう?』
って、妊婦本人はともかく、周りはよく分からなかったりしますよね。
昔、私と母と妊娠中の姉の3人で大阪旅行へ行ったんですが、道中は私も母も心配でした。
しかし姉は、
「大丈夫大丈夫」
と、私達の心配をよそにはしゃいでいました。
『事前に安定期のことや、姉(妊婦)から今の状態を聞いておけば、過剰に心配しすぎず、気持ちに余裕が持てて、もう少し旅行を楽しめたかも』
って、その旅行の後に思いました。
そこで今回は、妊娠中はいつからいつ頃までだったら旅行に行っていいのか。
また、妊娠時の旅行で周りが気をつけることについてお話していきます。
妊婦中っていつからいつ頃までだったら旅行に行っていいの?
妊娠中は、16週以降から28週くらいまでのいわゆる妊娠中期であれば、比較的旅行へ行っても大丈夫、旅行へ行きやすい時期になります。
その理由としては、15週までの妊娠初期は、流産しやすい時期ということもあり、特に安静が求められるので旅行は控えるべき時期となります。
また、29週以降になると、今度は妊娠後期になり、いつ陣痛がくるか、いつ破水するかがわからないということもあるので旅行は控えるべき時期となります。
そのため、比較的つわりも安定する安定期に入った頃から28週まで、妊娠中期が最も旅行に行きやすい時期になります。
と、妊娠中期はあくまで行きやすい時期というだけで、妊娠初期や妊娠後期に旅行へ行ってはいけないというわけではありません。
妊娠初期や妊娠後期でも旅行へ行って構いませんが、本人も周りも気をつけなければいけないことが増えるため、その時期はあまり遠出の旅行はしないほうがいいと思います。
冒頭に少し触れましたが、私も昔、私と母と妊娠中の姉の3人で、1泊の大阪旅行へ行きました。
大阪に母の友人がおり、
「久しぶりに会いたいね」
という話になり、家族ぐるみで仲が良かったということもあり、私もついていくことにしました。
姉もちょうど安定期(妊娠6ヶ月・24週ぐらい)に入っていたということもあり、
「私も出産前にリフレッシュしたい!」
ということで、3人で行くことにしました。
当日はあいにくの雨ということもあり、駅構内も滑りやすく、また傘で手も塞がり、更にはお土産などで荷物も多かったということもあり、どうしても姉の体調が気がかりでした。
が!
当の本人は、スタスタと先陣を切って歩くし、途中、大阪城へも行ったんですが、大阪城も自力で天守閣まで登ってました。
更には、大阪ということもあり、粉物も串かつもバクバクとよく食べてました。
後日姉に、
「大阪旅行の時、私やお母さん、結構心配してたんだよ」
って話をしたら、
「事前に主治医に相談して許可を得てたし、経産婦(2人出産済み)だから自分の体調のことも把握してたし、その時は体調も良かったし安定期に入っていたから、私は何の心配もなく、気分転換がしたくてルンルンで行ったよ♪」
って言ってました。
それを聞いたときに、
『あ~、事前に姉(妊婦)から今の状態を聞いておけば、もう少し旅行を楽しめたかも』
って思いましたね。
心配しないのはダメですが、心配しすぎるのも逆に妊婦本人が気を遣ってしまうので、事前に色々と話をしておくといいですね。
でも、経産婦だから、2人目、3人目だから大丈夫とかいう言葉は信用してはいけません。
『1人目の時はこんなのなかったのに…』なんてことはよくあります。
そんなときでも対処できるよう、周りがさりげなくフォロー、サポートできる体制にしておくことが大切です。
今回のうちの姉の場合は経産婦ということもありましたが、16週以降から28週目くらいまでの妊娠中期、いわゆる安定期であれば、比較的旅行は行きやすい、周りはそんなに心配し過ぎなくても大丈夫ですよ。
妊婦との旅行で周りが気をつけることって?
妊娠中期、安定期だからといって、妊婦との旅行で何も気をつけなくてもいいというわけではありません。
周り(一緒に行く人)は、妊婦をいつでもサポートできるように気をつけておく必要があります。
というのも、妊娠中はつわりや貧血、ホルモンバランスの影響等で、急に体調が悪くなるということがあるからです。
この大阪旅行の時、妊婦の姉には、5歳と3歳の子どもがいましたが、
「子どもは僕が見ておくから、たまにはリフレッシュしておいで」
と、旦那さんが送り出してくれたそうです。
これ、すごく重要なことで、子どもを連れて旅行へ行くのと、子どもを預けて旅行へ行くのは、肉体的にも精神的にもかなり違います。
可能であればですが、小さいお子さんがいる場合は、親御さんやご家族に預かってもらって旅行へ行くことをおすすめします。
また、旅行当日は、予定を詰め込みすぎず、時間に余裕を持って、のんびりと過ごせるスケジュールにしました。
あと、できる限り姉(妊婦)の荷物を持ってあげたり、移動中は冷房が当たりすぎないように場所を変わるなど、細かいところにも気をつけました。
本人は本人で、事前に主治医に相談し、注意すること・気をつけることを確認していました。
また、事前に旅行先周辺の産婦人科を調べておき、母子手帳と保険証を携帯し、急な体調不良にも備えていました。
と、このように、本人が気をつけるのはもちろんですが、周りがいつでもサポートできるようにしておくことも大切です。
私の場合、いつでもサポートができるように、カバンではなくリュックを背負って(両手があくようにして)いきましたからね。
妊婦本人は「大丈夫大丈夫」と言うかもしれません。
実際、うちの姉はず~っと言ってました。
だからといってその言葉を鵜呑みにするのではなく、周りは気遣い、できる限りサポートをして、妊婦が気分転換・リフレッシュできる旅行にしてくださいね。
まとめ
現在、姉家族との旅行を計画中で、姉が妊娠中の時に一緒に旅行へ行ったことをふと思い出したことから、今回この記事を書くことにしました。
“十月十日(とつきとおか)”と言われるように、妊娠してから出産までは約10ヶ月あります。
その間、ちょっと旅行・遠出したいときもあると思います。
また、お盆や年末年始で里帰りをされる方も見えるかと思います。
実家が近所ならまだしも、ちょっと距離がある場合、妊娠初期・中期・後期で、どういったことに気をつけるべきなのか。
また、里帰りをしてもいいのか等、特に初めての妊娠・出産の場合は気になるかと思います。
妊婦本人は十分すぎるほど調べるし、また、主治医に色々と質問をすると思いますが、周りも同じぐらい調べる…までは難しいかもしれませんが、妊婦の今の状態を常に知っておくということは大切だと思います。
妊娠中の旅行は、旅先で新鮮な気持ちになり、リフレッシュできるというメリットがあります。
一方、急な体調不良を起こす、また、『体調を崩すのでは?』という心配がついてくるというデメリットもあります。
妊娠中に旅行をする場合は、主治医や家族とよく相談した上で、体調を最優先にして、無理のない旅行にしてくださいね。
あと、妊婦は妊婦で、
「心配されすぎて、なんだか周りに気を遣う」
周りは周りで、
「心配で心配で、(妊婦に)気を遣う」
と、お互いが気を遣い合う、楽しくない旅行にならないようにしてくださいね。