暖かい日差しがうれしく感じる季節になりましたね。
桜の花もそろそろ咲く準備を始める頃でしょうか。
でも、まだまだ朝・晩の冷え込みや急激に冷え込む日も時々あり、体調を崩しやすい時期が続いています。
こんな時期は
「こどもが風邪をひいてるけど、お風呂に入れても大丈夫かな?」
「熱があるけどお風呂に入っても症状は悪化しないかな?」
と、悩むお母さんも多いのではないでしょうか?
実は、意外にも住んでいる住宅環境で入っていいのか、やめたほうがいいのかを左右することがあるんです。
そこで今回は、風邪をひいている時はお風呂に入ってもいいのか、それともダメなのか。
また、入り方や気をつけたいポイントなどについてお話していきます。
風邪の時ってお風呂に入っていいの?入り方や気をつけたいポイント
風邪をひいてる時ってお風呂に入っていいの?
こどもが風邪をひいている、熱がある場合って、お風呂に入らせていいか悩みますよね。
診察にこられたお母さん方にもよく聞かれる質問です。
嘔吐や下痢などの回数が多かったり、しんどそうな場合は、体力を温存してあげることを優先に考え、入浴は避け、蒸しタオルなどで体を拭いてあげるようにしましょう。
でも、風邪をひいているけど元気な場合は、お風呂に入っても大丈夫です。
お風呂に入ることによって、汗でベタベタした体を洗い流せて気分がさっぱりしたり、お風呂の蒸気で加湿され、喉の痛みや鼻の通りが良くなるといったメリットもありますよ。
しかし、
「風邪をひいてる時にお風呂に入っても、症状って悪化しないの?」
と少し心配になりますよね。
それにはまず、部屋の温度など環境を整えましょう。
体が冷えることによって、症状を悪化させてしまうことがあります。
お風呂で温まった体を冷やさないこと(湯冷めさせないこと)、それが大切なんですね。
“浴室・脱衣所・廊下・部屋など、お風呂からあがって、通ったり使用するすべての場所の温度を均一にし、暖めておく”というのがポイントですよ。
風邪をひいてる時のお風呂の入り方は?
こどもが風邪をひいてる時にお風呂に入れるとなると、普段とは違い
「どうやって入れればいいんだろう?」
とか、
「どのぐらい入っても大丈夫なんだろう?」
って悩みますよね。
実は、”浴室を温める“・”ぬるめのお湯でさっと入る“というのがポイントです。
ポイント1:浴室を温める
浴室が冷えていると、体が冷えてしまう原因になります。
最初に、温かいシャワーを浴室一面にかけることによってお風呂場を温めましょう。
私はよく42℃くらいのお湯でシャワーを3分ほど出しっぱなしにして浴室を温めています。
浴室のドアを開けると、浴室全体が蒸気で包まれていて、寒いとあまり感じませんよ。
ポイント2:ぬるめのお湯でさっと入る
熱いお風呂や長時間のお風呂は体力が奪われ、疲れてしまいます。
風邪をひいている時は、大体38~40℃ぐらいのぬるめのお風呂に、普段の入浴時間よりも短くサッと入るようにしましょう。
また、シャワーで済ませるというのでもOKです。
2つのポイントに共通していることは、体を冷やさないということです。
季節の変わり目や冬場もそうですが、風邪をひいている時は特に気を付けてあげてくださいね。
ちょっとしたひと手間で、体を冷やさないためにできること
「お風呂あがりに体を冷やさないためには他にどうすればいいの?」
とか、
「何か他に気をつけれることはあるの?」
と、お子さんのためにできることをしてあげたいと自然に思うのが親心ですよね。
とっても簡単なことで、普段から気をつけていらっしゃる方も多いと思いますが、私が実際にしていることをお伝えしますね。
■お風呂あがりの水分補給には常温に近いもので!
お風呂あがりなどの喉が渇いた時は、どうしても冷たい飲み物を好みがちになりますが、キンキンに冷えた飲み物より、少し常温に近い飲み物を飲むというのがポイントです。
風邪をひいていない時でも、お子さんがお風呂あがりに冷えたジュースをたくさん飲んで、手足が冷たくなっていたという経験はありませんか?
冷蔵庫で冷えたキンキンの飲み物よりは、お風呂に入る前に冷蔵庫から出し、少し常温に近い飲み物の方が体を冷やしにくいですよ。
うちの娘は、風邪をひいてる時、温かいゆず茶を飲んでいます。
温かいと言っても、これもお風呂に入る前にいれて少し冷ましておくので、大人からしたら生ぬるい感じですが、子どもにはちょうどいい感じです。
さらに体が温まって楽になるようで、うちの子はとても気に入っています。
■温かい布団で、体が冷えにくい環境を!
いくら入り方に気をつけていても、お風呂からあがった後、テレビを見たりなどしているうちに時間の経過と共にだんだん手足が冷えてくることありますよね。
お風呂あがりにすぐに布団に入れるように、布団の中を暖めておくというのもポイントです。
布団の中全体を暖めるには、電気毛布が重宝しますが、湯たんぽや意外と布団乾燥機も使えますよ。
こういったちょっとしたひと工夫・ひと手間をするかしないかで、風邪が早く治るか長引くかが変わってきます。
子どもの風邪が長引くと、ホント色々大変ですよね(^^;
そう考えると、今回ご紹介したちょっとしたひと手間・ひと工夫はした方がいいかもしれませんね。
まとめ
昔の冬の生活環境は、囲炉裏や薪ストーブなどを使用し、ある固定の部屋が暖かく、それ以外の廊下や脱衣所まで暖気をめぐらせることが難しい環境にありました。
風邪をひいている時の湯冷めは、症状を悪化させてしまいます。
だから、昔の人は
「風邪をひいてる時はお風呂に入っちゃダメ!」
と言っていたんですね。
また、北海道や東北など寒い地方では、煙突のついた大型のストーブと床暖で、家の中でも半袖で過ごせる家が多く、お風呂あがりも湯冷めしにくい環境が整っています。
でも、その他の地域、住む地域によっては住宅の設計などの関係から、なかなか難しい場合もあるようです。
そのため、比較的冬場よりは暖かい夏場の方が入りやすいですね。
お風呂に入るメリット・季節や住宅環境から考えられるデメリットを天秤にかけ、特に冬場は、湯冷めしない環境を作ってあげることが難しい場合は、無理をしないことをおすすめします。