低身長ってどんなこと?どういう時には受診した方がいいの?

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春ですね…(*-ω-*)

新学期が始まって、そろそろ身体測定をする頃ではないでしょうか。

その中で、「うちの子、クラスで一番背が低いなぁ」「お友達はぐんぐん背が伸びているのに、うちの子はあんまり伸びないなぁ」など、お子さんの身長の事が気になっている方はけっこう多いのではないでしょうか?

小学生くらいになると、お子さん本人も「僕(私)はなんで背が低いの?」「もうちょっと背が高いといいのに…」と、気になってくることもあるのではないでしょうか。

でも、「両親とも背が低いし、うちの子の背が低いのは遺伝でしょうがないのかな?」「身長がどれくらいだったら病院に受診した方がいいのかな?」「そもそも、低身長って何?受診した方がいいの?」など、分からないことも多いですよね。

そこで今回は、病院でいう低身長とはどんなことなのか、どういう状態なら受診したほうがいいのかについてお話していきますね。

病院でいう低身長とは?どういう時には受診した方がいいの?

低身長ってどんなこと?

低身長とは、読んで字の如く『身長が低い事』なのですが、どの程度から『身長が低い』と言われるのかというと、『標準の身長からどれ位離れているのか』で判断されます。

そうすると「うちの子、学年で一番背が低いわ。じゃあ、低身長ってこと!?」と思う方もいるかもしれませんが、実は、そういう訳でもないんです。

同じ学年でも、4月生まれの子もいれば、3月生まれの子もいますよね。4月の最初の頃に生まれた子と、3月の末頃に生まれた子だと、ほぼ1歳近く差がありますよね。

そのため、学年で何番目、クラスで何番目、というのはあてにならないんです。

そこで、同じ年齢・月齢(○歳●ヶ月)の平均身長と、どの程度離れているかを見て判断する必要があります。当院・しいの木こどもクリニックのHPの低身長・肥満のページだったり、ネットで検索してみると出てくるのですが、SD(標準偏差)というもので判断します。

このSDが‐2.00以下だと、病院で言う『低身長』と判断されます

これは、○歳●ヶ月の男の子(女の子)を無作為に100人集めて背の順に並べたとしたら、低い方から2~3人目くらいと言われています。

なので、例えばSDが-1.42とかなら、「平均よりは低いけれど、病院で言う『低身長』ではない」ということになります。

当院のHPで簡単にチェックができるので、よければ一度チェックしてみてくださいね。

その場合●ヶ月まで入力する必要があるので、身長を測った時点でお子さんが何ヶ月だったのかも計算してくださいね。

どういう時には受診した方がいいの?

先程お伝えしたSDが-2.0以下の場合は、医学的な低身長と言われる範囲に入るので、気になるようであれば受診をおすすめします。

他には、身長の伸びが急に悪くなったり、逆に思春期の始まり(男子:11~12歳頃、女子:9~10歳頃)よりも早くに身長の伸びが急によくなったりした場合も、なにか病気が隠れていることもあるので受診をおすすめします。

身長の伸びは、『成長曲線』という記録をつけてもらうとわかりやすいので、気になるようなら記録してみてくださいね。

もちろん、SDが-2.0以上(-1台)であっても、気になるようであれば受診してくださいね。

ただし、低身長の診察はWeb予約ではお受けできません。

先生からお話させてもらったり、お家の方からの質問にお答えするために、しっかりと時間を取らせてもらいたいので、完全予約制となり、電話での予約が必要になります。

詳しくは、当院のHPにも記載がありますので、そちらを参照してくださいね。

成長曲線の記録も、当院のHPから用紙をダウンロードしたりできますので、よければ活用してください。

【子どもが肥満かも?病院を受診するタイミングや自宅でできることって?】

まとめ

成長の速度にももちろん個人差がありますし、身長が低いからと言って、すぐに病気であるかどうかはわかりません。

現在の医学では、低身長の原因がわかるのは全体の15%くらいと言われています。

逆に言えば、85%は原因不明だったり、体質によるものだったりします。

成長の記録をつけながら、お子さんの成長を見守ってあげてください。

SDや身長の伸びを見ながら、気になる時には病院を受診して相談してもらえればと思います。

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