子どもに日焼け止めは必要?大人用のを使っても危険じゃない?

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つい先日、日傘をさして登校している小学生の女の子を見かけました。

それを見て、

「あ~、そうよね。日焼け対策は早いうち(子どもの頃)からやるに越したことはないからね」

と思って見ていたんですが、女の子だけじゃなく、男の子も普通に日傘をさして登校していました。

「・・・。じ、時代かな?い、今は昔と比べて暑いもんね」

と、時代の移り変わりを感じ、しみじみと眺めていました。

 

それと同時に、

「あ~、そういえば、思春期になった息子も、顔にシミやソバカスの様な物ができてきたって言って気にしてたなぁ」

「男の子でも、シミやソバカスって気になるんだ」

「そっか。小さい(子どもの)頃、もっと気にかけて日焼け止め塗ってあげれば良かったなぁ」

と、少し反省しました。

 

でも、うちの息子が子どもだった(小さかった)のは約10年前。

その頃は、普段から子どもに日焼け止めを塗る習慣って、あんまりなかったと思います。

っていうか、特にうちの場合は男の子だったということもあり、日焼け止めの必要性をあまり感じていませんでした。

 

あと、子どもと一緒に外出した時は、大人用というか、私の日焼け止めを、なんの疑いもなしに塗っていました。

今思うと、

「あれ、大丈夫だったのかな?」

と、ちょっと心配になりました。

 

そこで今回は、子どもに日焼け止めは必要なのかどうか。

また、子どもに大人用の日焼け止めを使っても問題ない、危険じゃないのかということについてお話していきます。

子どもに日焼け止めは必要?

まず、子どもに日焼け止めは必要かどうかということについてですが、必要です。

シミもそうですが、あと皮膚がんとかの話も、蓄積によって起こってくるからです。

後々後悔しないために、早いうち(子どもの頃)から対策・対処しておくといいですね。

 

以前、『赤ちゃんに日焼け止めって使ってもいいの?』という記事があり、そちらでは「日焼け止めの使用はあまりおすすめしません」とありました。

赤ちゃんに日焼け止めって使ってもいいの?日焼け止め以外の対策って?

 

しかし今回は子どもの場合ということで、赤ちゃんの頃と比べると活発・活動的になるので、どうしても肌の出てくるところが出てきてしまいます。

子どもの場合は、そこを防ぐために日焼け止めが必要になってきます。

 

乳児・赤ちゃんの時は、親が全部管理できるのでいいんですが、少し大きくなってくると、全部が全部管理できません。

赤ちゃんの時と同様に、帽子を被る、長袖長ズボンの服を着せるといった、まずは物理的な遮蔽をすることは大前提です。

「帽子も被らせず、日焼け止めだけというのは論外」

と、先生にも言われました。

ちゃんとそういう物理的な遮蔽をした上で、日焼け止めを塗るというのが大事になってきます。

子どもに大人用の日焼け止めを使っても問題ない?

「わざわざ子ども用に日焼け止めを買うのは…」

「私(親)のと共有すればいいんじゃない?」

と思っている親御さんもまだまだ多いかと思います。

 

別に親子で共有してもいいですし、子どもは子どもで専用のを買ってもどちらでもいいと思います。

大事なのはその日焼け止めの成分と、その人・子どもの肌に合うか合わないかです。

 

少し、おすすめというか、選ぶ時のポイントをお伝えしますと、

まず、日焼け止めを塗るのは、だいたい暑い時期なので、汗をかいても落ちにくい、“ウォータープルーフ”タイプがおすすめです。

しかし、頻繁に日焼け止めを塗り直しが出来る、または汗をかくまではいかないのであれば、”ウォータープルーフ”タイプでなくてもいいと思います。

 

次に、”紫外線吸収剤”ではなく、“紫外線散乱剤”を使用しているタイプがおすすめです。

それぞれのメリット・デメリットを簡単にお伝えしますと、

紫外線吸収剤タイプ(ケミカル)
【メリット】紫外線カット効果が高い・使用感がいい(伸びるし白浮きしない)
【デメリット】化学反応を起こすため、刺激になる場合もある・かぶれやすい

紫外線散乱剤タイプ(ノンケミカル)
【メリット】肌に優しい
【デメリット】紫外線カット効果が低いものが多い・使用感が良くない(伸びないし、白浮きしやすい)

といった感じです。

大人と比べると、子どもは肌が敏感なので、”紫外線散乱剤タイプ(ノンケミカル)”がおすすめです。

しかし、パッチテストを行い、問題がないようであれば”紫外線吸収剤タイプ(ケミカル)”を使用してもいいと思います。

 

あとは、よく見聞きするSPF(SunProtectionFactor)ですが、紫外線から肌を守る能力の数値で、高ければ効果は上がりますが、肌への負担も上がります。

だいたい大人の方は、”SPF50+”とか”SPF50″とある商品を選びがちですが、子どもや肌が弱い方はSPF30前後のものを選ぶといいかと思います。(その分、日焼け止めの効果は落ちます)

 

また、同じくよく見聞きするPA(Protection Grade of UVA)ですが、こちらも同様に、”PA+”~”PA++++”とありますが、”+”が増えるほどに効果は上がりますが、肌への負担も上がります。

“PA++++”の商品がほとんどのため、それを選択してしまいがちですが、子どもや肌が弱い方は”PA+++”や”PA++”の商品もありますので、そちらを選ぶといいかと思います。(こちらもその分、日焼け止めの効果は落ちます)

 

余談ですが、SPFは”UV-B(肌に炎症を引き起こす紫外線)”に対する防止効果です。

UV-Bは、波長が短く、皮膚表面に影響を与え、シミやそばかす、日焼けや火傷、皮膚がんの原因になります。

 

PA+は”UV-A([長い波長]肌を黒くする紫外線)”に対する防止効果です。

UV-Aは、波長が長く、皮膚奥まで到達し、シワやたるみ、皮膚の老化や紫外線アレルギーの原因になります。

 

と、上記のことから、基本的には親(大人)が使っている日焼け止めを使っても問題はありませんが、あまり肌には良くないのでおすすめはしません。

また、親は比較的”SPF50+”かつ”PA++++”を選びがちなので、その場合は子ども専用の日焼け止めを購入したほうがいいと思います。

 

また、保湿剤同様、日焼け止めも肌に合う合わないがありますので、SPF値やPA値が低いからといってすぐに使用するのではなく、必ずパッチテストを1回ではなく数回行ってから使用するようにしましょう。

 

あっ、あと、長袖長ズボンの服装や帽子の着用、木陰で遊んだり、日差しの強い時間は避けたりするなど、基本的なところは忘れないようにしてくださいね。

まとめ

うちの子どもが小さい時、正直適当にしか日焼け止めを塗ってきませんでした。

外で長時間遊ぶ時、海やプール等「今日は日焼けしそうだなぁ」と感じた時にしか塗ってませんでした。

男の子でもシミ・ソバカスが気になり、また紫外線アレルギーや皮膚がんの原因にもなるため、もっと真剣に対策・対処しておけばよかったと後悔しています。

 

小さい子どもをお持ちの親御さん。

「こんな子どものうちから日焼け止めって必要なの?」

とお思いかもしれませんが、必要です!

先生にお話を伺ったところ

「特に皮膚がんのことを考えると必要だね」

とのことでした。

 

子どもが少し大きくなって、日焼け止めを塗る・塗らないのメリット・デメリットを知り、その上でどうするか判断ができる年齢になったら、その時は子ども本人の意志に任せましょう。

しかしそれまでは、子どもが大きくなってから後悔しないためにも、親がしっかりと子どもの日焼け止め対策をしてあげてくださいね。