「赤ちゃんがミルク(母乳)を飲まない!どうして!?」
という経験があるお母さんは多いのではないでしょうか?
ミルクや母乳の飲みは、赤ちゃんの体調を把握できる、ひとつのバロメーターですよね。
飲みがあまりよくないと
「どこか体調でも悪いのかしら?」
と心配になってしまいます。
実は体調がよくないことよりも、意外と赤ちゃんの好みが原因だったりすることもあるんですよ。
そこで今回は、赤ちゃんがミルクや母乳を飲まない原因を、私の経験や、周りでよく聞く体験談をもとにお話していきます。
赤ちゃんがミルクや母乳を飲まない原因は?よくある体験談4選
赤ちゃんがミルクや母乳を飲まない原因は?
赤ちゃんがミルクや母乳を飲まないと、
「えっ、なんで?どうしたのかしら?」
って心配になりますよね。
「機嫌は悪くないし、一体何が原因なのかしら?」
と、私も頭を抱えてしまったことがあります。
赤ちゃんがミルクや母乳を飲まない原因は、ひとりひとり赤ちゃんの個性が違うように、様々あります。
私には4人子どもがいますが、特に赤ちゃんの時期の育児の悩みは、4人それぞれ違いました。
また、友人から聞く話でも
「えっ、そんなことあるんだ!」
という話も、未だにしばしばあるんですよ。
育児に”これをすれば絶対!”というやり方はありません。
産まれた赤ちゃんの数だけ、色々なエピソードがあるんです。
どれがその赤ちゃんの答えなのか、思い当たることをひとつひとつ試して『これだ!』というのを見つけていきましょう。
ミルクや母乳を飲まない!よくある体験談4選
では、どんな原因が考えられるのでしょうか。
私の実体験なども交えて、友人や診察に来られたお母さん方からよく聞く、体験談の一部をご紹介していきます。
■ミルクのメーカーを替えたら飲まなくなった
私が娘を出産後、混合栄養で育てていた時のことです。
日中は仕事のため、実母に娘を見てもらっていたのですが、ある日帰宅すると、
「急にいつもの半分しかミルクを飲まなくなったの。どうしてかしら?」
と、困った顔で母が私に言いました。
その後、母乳を飲ませてみると、グビグビ飲む我が子。
「いつもと変わらないじゃん!たまたまね。」
と思っていましたが、同じ現象が3日間続き、
「やっぱり、何かあるのかしら?」
と不安に。
ひとつひとつ普段の生活の中で、3日前から変わったことを探ると、いつも飲ませているミルクのメーカーと、違うメーカーのものを飲ませていることに気付きました。
何気なく、
「このメーカーも使ってみようかしら。」
と思い購入したので、全然気にしていない私でした。
案の定、元々使用しているメーカーに戻すと、哺乳瓶がすぐ空っぽに!
「これ、これ!」
と言わんばかりに勢いよく飲み干しました。
「そんなに味が違うのかしら?」
と味見してみましたが、正直私にはその違いがよくわかりませんでした(笑)
■哺乳瓶を替えたら飲まなくなった
哺乳瓶を、ガラス製のものからプラスチック製のものへと替えても、飲まなくなることがあるようです。
プラスチック製の哺乳瓶は、ガラス製のものより軽く、割れるなどの心配もないため、家ではガラス製のもの、外出時はプラスチック製のものと、使いわけしている方もいらっしゃいますよね?
私の友人の体験談ですが、外出の時だけ飲みが悪くなるので、初めは
「外出先だから、落ち着いて飲めないのかしら?」
と、軽く思っていたようです。
しかしある時、自宅で使用しているガラス製の哺乳瓶を、外出先でたまたま使用し、グビグビ飲む様子を見て
「原因は哺乳瓶だったんだ!」
と、驚いたと言っていました。
■乳首(乳頭)を替えたら飲まなくなった
成長に伴い、哺乳瓶の乳首のサイズを変えていきますが、急にたくさん出るようになったことについていけず、嫌になって飲まなくなる赤ちゃんもいます。
この場合、慣れてくると飲んでくれることが多いですが、飲みが悪い感じが続くようでしたら、乳首のパッケージに記載されている使用月齢にこだわらず、一度前のサイズに戻して、ゆっくりサイズアップしていきましょう。
また、乳首のサイズは同じでも、乳首の形が変わっただけで、フィット感に違和感があったりして飲まなくなってしまうこともあるんです。
以前の形でよく飲むようなら、赤ちゃんが好む飲みやすい形に戻してあげましょう。
■お母さんの精神的ストレスが原因で母乳の出が変わってしまう
よくぐずる赤ちゃんを心配して、受診されたお母さんのお話です。
母乳育児ということで、母乳の出や、赤ちゃんの飲み具合をお聞きすると、
「1週間前に助産師さんにたくさん出ていると言われたし、よく飲んでいます。」
とのことでした。
診察を一通り行っても、風邪など病気によるぐずりの可能性は低く、再度お母さんに最近何か変わったことがなかったか伺うと、お母さんのお父さん(赤ちゃんにとっては祖父にあたる方)が、数日前に亡くなられていたのです。
後日、助産師さんに乳房をみてもらうと、
「全然出てないよ。」
と言われたそうです。
お腹が満たされない赤ちゃんは、ぐずることで
「おっぱいが出てないよ。」
と教えてくれていたんですね。
精神的なストレスは、母乳の出にとても影響します。
お母さんはとても頑張り屋さんです。
自分が気付かないうちに
「これくらい、大丈夫。」
と、無理していることもきっとあるはずです。
“いつも赤ちゃんが一番”ではなく、素直に自分の気持ちを受け止め、“頑張り過ぎない”ことも大切なことですよ。
まとめ
赤ちゃんがミルクや母乳を飲まないとなると、親としては一大事ですよね。
「何が原因なのか、少しでも早く知りたい」
と思うのは当然です。
でも、赤ちゃんが元気なら、そこまで神経質にならず、
「何がイヤなのかしら?」
と、ちょっと一呼吸おいて、最近あった環境の変化や、日常生活の中での些細な変化に目を向けてみると、気付けることがあるかもしれませんよ。