「子どもが熱っぽい!クリニックを受診したいけど、どのクリニックに行けばいいんだろう?」
「子どもが初めての高熱!最近引っ越してきたばかりで、周辺の地理やクリニックの評判がわからない」
「この前行ったクリニックは、なんか雰囲気が良くなかったし、先生もなんだか怖かったなぁ…」
と、クリニック(小児科)選びに迷った経験、皆さんもあるんじゃないでしょうか。
ママ友に、周辺のクリニックの評判を聞いてみたり、インターネットで口コミを見てみたりして、実際にクリニックに行ってみたのはいいものの、なんだか聞いた・見たのとちょっと違う…。
大切なお子様のことを思うからこそ、クリニックは慎重に選びたいですよね。
『餅は餅屋』ということわざがあるように、クリニックのことは医師・看護師に聞いてください!
ということで今回は、実際にクリニックで働く看護師から見た、良いクリニックの選び方や、信頼できる先生の見分け方についてお話していきます。
看護師から見た良いクリニック・医師の選び方(小児科篇)
良いクリニックの選び方(小児科篇)
皆さんはクリニックを選ぶ時、どんな基準で選びますか?
■家から近いから
■診察の待ち時間が短いから
■夜遅くまでやっているから
■ママ友が行っているから
などなど、様々な基準で選択していると思います。
私も今までは、『家から近い』ということを第1優先に考え、クリニックを選び、受診していました。
もちろん、先程お伝えした基準はとても大切です。
病気の子どもを連れて行くので、近い・早い(待ち時間が短い)に越したことはありません。
しかし、実際にクリニックで働き始めると、いろんなことが分かり見えてきました。
私、看護師の目線から見た、良いクリニックの選び方について少しお話していきますね。
クリニックを選ぶ時に1番大切なのは、信頼できる先生・スタッフがいるかどうかです。
ここは本当に重要なポイントなので、またのちほど詳しくお話していきますね。
次に大切なのは、クリニック全体の雰囲気です。
■受診した際、気持ちのよい挨拶をしてくれるか
■こちらから話しかける前に、気づいて声をかけてくれるか
■困っている時に、細かい配慮をしてくれるか
■全体的に明るい雰囲気かどうか
雰囲気の良いクリニックは、スタッフ同士の連携もできていて、医師との関係も良好です。
また、スタッフとの関係が良好な医師は、良い先生の場合が多いですね。
次は、クリニックがしっかりと感染対策が出来ているかどうかです。
子どもの病気は、ほとんどが風邪などの感染症です。
おもちゃがたくさんあるクリニックは、待ち時間も子どもが退屈せずに遊べるというメリットがあります。
しかし、そのおもちゃは多くのお子様が触れています。
クリニックに来ているということは、多くの場合、お子様の体が弱っているということです。
体が弱っている状態なので、ちょっとしたことで別の病気をもらってしまいかねません。
『おもちゃがない』『土足のまま(スリッパに履き替えない)』など、特に接触感染等の感染対策がしっかりされているクリニックを選ぶことは大切ですね。
そして、『内科・小児科』と書かれているクリニックではなく、『小児科』とだけ書かれているクリニックがおすすめです。
『小児科』とだけ書かれているクリニックは、小児科専門医がやっている場合がほとんどです。
しかし、『内科・小児科』と書かれているクリニックは、小児科専門医でない場合もあります。
大人をそのまま小さくしたのが子どもではありません。
子どものことは小児科専門医に診てもらうことが大切です
まだ他にも色々ありますが、まずは上記を参考にして、自分と子どもに合った、良いクリニックを選んでくださいね。
信頼できる医師の見分け方(小児科篇)
先程少し触れましたが、信頼できる医師ってどんな人でしょうか。
それは、聞きたいことをなんでも聞ける医師です。
ネットで検索すると、
『医師に遠慮してしまい、聞きたいことが聞けなかった。言いたいことが言えなかった』
という患者様が、約7割いるという結果がありました。
正直、その数字を見て驚きました。
実際、医師に対して多くの人が
「先生は頭がいいからなんだかとっつきにくい」
とか
「こんなこと聞いたらなんて思われるんだろう」
と心配になり、聞きたいことが聞けない、言いたいことが言えない人が多く、そして、
「先生忙しそうだから、薬だけ出してもらえばいっか」
と、半ば諦めている人が多いというのが現状です。
私の信頼できる医師はこんなことを言っていました。
「本来なら、医師から分かるように説明するべきなんだけど、正直、医師は変わり者が多い。僕は普通だと思うので、ペラペラ話しちゃうけど、医師から話を聞いててわからない点は、お母さんたちからどんどん質問した方がいいね」と。
聞きたいことを聞けて、しっかり説明してくれる、それが何より大切です。
もちろん、病気は経過をみていく上で、状態が変わっていくこともあるので、その時の状態が100%正解かは分からないけど、その時その時の状態をしっかりみてくれる、経過を追ってみていけることは、かかりつけ医をもつ大切な理由の1つでもあります。
あとは、
「この薬ください」
と患者様に言われ、診察もせずに出してしまう医師は絶対NGです。
確かに便利で楽ではありますが、本当にその状態で使用しても大丈夫なのか、私なら不安に感じてしまいます。
ちゃんと患者様が聞ける雰囲気を作ってくれ、そして、色々質問しても嫌な顔をしない。
すぐに薬を出すのではなく、その時の状況をしっかりと診察してくれた上で、必要な薬を処方してくれる。
それが本当に信頼できる医師です。
まとめ
世の中便利になって、近くに知り合いがいなくても、いろんな口コミサイトで情報を集めることが出来るようになりました。
しかし、口コミサイトをそのまま信用してはいけません。
というのも、口コミサイトの書き込みは、その人のその時の状況や、その時の感情によって、いい悪いが大きく左右されてしまうからです。
「口コミサイトの評価はイマイチだったけど、実際行ってみたら…」
「ママ友はいいって言ってたけど、実際行ってみたら…」
というのはよくあることです。
口コミサイトを参考にするのはいいですが、それよりもまず、実際に自分で行ってみる。
そして、クリニックの雰囲気、医師との相性を見て、信頼できる医師・クリニックを見つけるということが大切です。