時間の大切さを3歳児に伝えるには?時の記念日等を活用し時間を身近に感じさせる

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私達大人は、時間の大切さ、時間を守ることの大切さを知っていますが、まだ3歳・4歳ぐらいの子どもは、その大切さがわからないですよね。

『○○時だから起きる』

『○○時だから園に行く』

『○○時だから給食を食べる』

『○○時だからお昼寝する』

というのも、”親に言われているからやる”、”保育士さんに促されているからやっている”といった感じで、子どもは時間というものがわかっていない、また、時間について考えていませんよね。

だからと言って、それぐらいの年齢の子どもに、時間の大切さを伝えるのってなかなか難しいですよね。

 

そんな悩めるお母さん・お父さん、『時の記念日』という日があるのをご存知でしょうか。

3月3日は『耳の日』、8月7日は『鼻の日』、8月29日は『焼き肉の日』、8月31日は『野菜の日』、11月1日は『犬の日』、2月22日は『猫の日』といったように、『○○の日』『○○記念日』といったものが毎日のようにあります。

『憲法記念日』や『こどもの日』、『文化の日』や『勤労感謝の日』など、祝日になる日は知っているけど、それ以外の『○○の日』って、正直あまり興味ありませんよね(^^;

しかし、この”時の記念日”、実は長~い歴史を持っているんです。

 

『時間の大切さを知ってほしい』

『時間を守れるような大人になってほしい』

そう願っているお母さん・お父さん。

時の記念日等を活用し、子どもに時間というものを身近に感じさせ、時間の大切さを伝えてみるというのはどうでしょうか。

 

そこで今回は、時の記念日についてや、時間の大切さを3歳ぐらいの子どもに伝える簡単な伝え方についてお話していきます。

時の記念日っていつ?どういった日なの?

時の記念日は、6月10日で、時間の大切さ・時間を守ることの大切さを広めるために制定された記念日です。

1920年(大正9年)に、日本人が欧米人のように時間を大切にする意識を持ち、生活の改善や合理的な生活ができるようになることを目的として制定されました。

 

「でも、なんで6月10日なの?」

と、ちょっと疑問に思いませんか?

 

え~時は、671年までさかのぼります。

天智天皇が、日本で初めて設置した水時計(漏刻)が時を刻み、鐘を打ち鳴らした日が6月10日に当たるため、6月10日が時の記念日に制定されました。

 

6月10日の時の記念日。

国民の祝日でもないし、メディアでもそんなに取り上げられないので、「初めて聞いた」、「初めて知った」、「名前も知らなかった」という方が多いのではないでしょうか。

でも、保育園や幼稚園に通っているお子さんがいる方は、結構知っているかもしれないですね。

というのも、保育園や幼稚園では、この”時の記念日”で、時計を作ったりするなど、一つのイベントの日として捉えているところが多いんです。

 

正直私は、時の記念日というものを、保育士になるまで知りませんでした。

初めて聞いた時は

「何それ?何の記念日?子どもに何をどう伝えればいいの?」

と、わからないことばかりでした。

 

時の記念日の”時”とは”時間”のこと。

大人は時間に追われることが日常茶飯事ですよね。

しかし、子どもは時間に追われるということがあまりないので、時間の大切さを感じる機会があまりありません

時間は日常の中に当たり前のようにあるため、その当たり前の時間というものがないとどうなるのかということを、一度立ち止まってしっかり考えてみないと、時間の大切さを感じることはなかなか難しいです。

子どももそうですが、私達大人も時間というものに対し、一度立ち止まってしっかり考える日、それが時の記念日です。

 

時の記念日に限らず、歴史を子どもに伝えるのは大変だし、子どもも理解するのが難しいですよね。

そこで、まだ3歳・4歳ぐらいの子どもに時間の大切さを伝える簡単な伝え方をご紹介していきます。

時間の大切さを3歳児に伝える簡単な伝え方

時間の大切さを、3歳児ぐらいの子どもに伝える簡単な伝え方としては、時間の大切さ・時間を守ることの大切さを”身近なことを通して伝える”ことです。

もっと簡単に言うと、日常生活の様々な行動時に時間を出して伝えることです。

 

例えば、

「朝は○○時に起きてご飯を食べようね」

「園には○○時に行くから、頑張って支度しようね」

「○○時に園にお迎え行くからね」

「夜の○○時になったから寝ようね」

というように、時間に合わせて色々なことをしているということを伝えます。

もちろん、1日だけではなく毎日です。

そうすることによって、何時に何をすればいいのかということが、自然と子ども自身でわかってきます

すると、『時間がなくなってしまったら、何時に何をすればいいのかわからないし困ってしまう』『時計はみんなに時間を教えてくれる大切なもの』と、子どもは、時間の大切さ・時間を守ることの大切さが段々とわかってきます。

 

私が保育士の時は、時の記念日に、子どもたちそれぞれが時計(腕時計)を作り、時間というものに遊びを通して触れさせたりしていました。

飾るために時計を作るとか、指先を動かすために時計を作るとか、そういうことではなく、ただ工作という遊びを通して時間というものに触れさせるために時計を作っていました。

9時がどういう時間かとか、12時がどういう時間かとか、そういうことは全くわからなくてもいい。

ただ、時間というものに触れさせるために時計を作っていました。

 

私達大人は、『11時になったら○○する』ということの意味をはっきりと理解していますが、3歳ぐらいの子どもは、まだその『11時』という時間がはっきりと理解できていません。

そのため、壁にかかっている時計の数字の所に絵のシールや色のテープを貼り、

「長い針が○○色の所にきたらお片付けしようね」

と言ったり、

「短い針が○○色の所にきたらお散歩に行くよ」

など、普段から子どもが時計を見て、時間というものを意識できるようにしていました。

 

このように、園では”時の記念日”を活用したり、普段から時間というものを子どもに意識させるように工夫したりしています。

時間の大切さを3歳児ぐらいの子どもに伝えるには、園だけではなく、家でも

「長い針が○○に来たらお家出ようね~」

「長い針が○○に来たらご飯食べようね~」

など、普段から、何をするという行動だけではなく、時間も一緒に伝えてあげるといいですね。

あと、一部の園でやっているように、『12時の所にはイチゴ』『3時の所にはバナナ』『6時の所にはメロン』『9時の所にはミカン』など、自宅の時計にもイラストを貼るなどすると、子どもが時間を意識する・興味をもつのでいいですよ。

まとめ

時間ってとっても身近なものです。

しかし普段、時間というものについて、少し立ち止まって考えることってあまりありませんよね。

当たり前のようにある時間だからこそ、その大切さを、その大切さがまだわからない子どもと一緒に考えるきっかけにしてほしくて今回この記事を書くことにしました。

 

時の記念日は時計のお誕生日。

お誕生日に時計を作るなど、時計をお祝いしてあげることも大切ですが、その日だけではなく、出来る限り継続して、時計・時間というものを楽しく、そして、身近なものにしていけるといいですね。

時間の大切さを3歳児に伝えるには、とにかく時間に触れさせる・時間を身近に感じさせることが大切です。