市販薬の効きがよくないのはなんで?病院で処方される薬との違いは?

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みなさん、市販の風邪薬って使われますか?

当院・しいの木こどもクリニックを受診される方でも

「市販のお薬を飲ませてたんだけど、あんまり効果がなくって…」

と言って受診される方もみえます。

私たち大人も、「咳や鼻水が出るけど、病院に行くほどでもないし、受診する時間もないし…」なんて時に、薬局やドラッグストアで売っている市販薬にお世話になることもありますよね。

でも、正直、特に子どもの場合、市販薬ってそんなに効果がないことありませんか?

薬の成分を見て、「病院でもらう薬と同じ成分なのになんで効果がないの?」と思った方もいるのではないでしょうか。

実は、それにはちゃんと理由があるんです。

そこで今回は、市販薬の効果があまりない理由や、病院で処方される薬との違いについてお話していきますね。

市販薬の効きが良くないのはなんで?

市販の風邪薬の成分を見てみると、

■アセトアミノフェン(解熱鎮痛の成分)
■dl-メチルエフェドリン塩酸塩(咳止めの成分)
■クロルフェニラミンマレイン酸塩(炎症を抑える成分)

など、病院で処方される薬と同じような成分が含まれていますね。

か、しかし。

含まれている量が、そんなに多くないんです。

例えば、とあるシロップの風邪薬を見てみると「有効成分:アセトアミノフェン 300mg」と書いてありました。

これだけ見ると「あれ、けっこう解熱剤の成分も入ってるんじゃない?」と、思っちゃいますよね。

しかし、よく読むと「有効成分:60ml中」とも書かれていました。

この薬、多くても1回に飲む量が10mlなので、最大でも50mgしか入ってないんですよね。

アセトアミノフェンだけでなく、他の成分も同様に、1回に飲む分にはそんなに入ってないんですよね。

でも、それにはちゃんとした理由があるんです。

市販薬って、誰でも買えるお薬がほとんどですよね。

逆に、薬を作っている会社からすると、どんな人(子ども)が飲むか分からないですよね。

薬の効果が出やすい子どもかもしれないし、アレルギーの出やすい子どもかもしれない。

そうすると、薬を作っている会社は『副作用が出て、健康被害が出ないか』ということを気にして薬を作ります。

薬の成分量が多いと、たしかに効き目はあるけど、副作用の出るリスクも高くなってしまいます。

なので、どうしても薬の成分量は少なめになってしまうんです。

病院で処方される薬との違いは?

病院で処方される薬は、基本的にはその子の体重で薬の成分量が変わってきます。

(一部の薬は年齢で変わるものもあります)

また、今までの病歴やアレルギー歴などを含めて薬の種類を変えたり、量を変えたりすることもあります。

なので、その子の症状に合う薬の内容・量で処方することができます。

咳が出ている時は咳に関係する薬、鼻水が出ている時は鼻水に関係する薬、鼻づまりの時には鼻づまりに関係する薬、と、それぞれお子さんの症状に合わせた組み合わせで処方することができます。

病院で処方される薬は、医師の判断で、その子に合わせて処方するので、ちゃんと効果の出る成分量で処方することもできます。

この『医師の判断で』というのが重要になるんですね。

【病院でもらう薬、飲むのを1日3回から2回にできないの?】

まとめ

いつでも買える市販薬って、便利ですよね。

でも、なかなか効果が出ないこともあるので、市販薬は、夜間や休日など病院・クリニックに行けない時の応急処置くらいに考えていた方がいかもしれませんね。

それでよくなるくらいの軽い症状であれば市販薬で様子を見ても大丈夫ですが、よくならない・長引くという時には病院、クリニックを受診して、しっかりと診察してもらったほうが安心だと思います。

【置き薬・配置薬のメリットとデメリットから見る市販薬との付き合い方】