乳児健診は、母子保健法の規定により、市町村が乳幼児に対して健康状態を調べるために行うものです。
乳児健診の目的は何となくわかるけど、どんな内容で、どういった流れになるのかなど、漠然としていることって多くないですか?
そこで今回は、乳児健診の目的から実際の内容や流れについて。
そして、どういったものを持って行った方がいいのか、持ち物などを細かくご紹介していきます。
乳児健診の目的や内容や流れ。必要な持ち物って?
乳児健診の目的
乳児健診の目的は、『乳幼児の病気の予防と早期発見、および健康の保持・健康の増進』と母子保健法にあります。
もうちょっとやわらかい表現で言うと、『赤ちゃんの健康状態を確認したり、子育てに対する保護者の不安を取り除くことが目的』といった感じでしょうか。
乳児健診では『身長』や『体重』などの発育をチェックし、『首のすわり』『おすわり』『ハイハイ』などの発達をチェックするなど、発育や発達に問題がないかを確認したり、病気や普段なかなか気づきにくい様々なことを早期に発見したりすることもできます。
また、普段の赤ちゃんの様子で気になることや、食事についての疑問など、子育てについての様々な悩みや不安などを相談できる公的な機会のひとつです。
現代は核家族化が進み、育児に関してのアドバイスをくれる方があまり身近にいないというのが現状です。
そんな不安や悩みを取り除いてくれるというのも乳児健診の目的の一つなんです。
乳児健診の内容や流れ
では、実際の乳児健診の内容を、流れとともに見ていきましょう。(当院・しいの木こどもクリニックの場合)
①計測
赤ちゃんの頭囲・胸囲・身長・体重を測定します。
(身長・体重の値からカウプ指数も計算します)
※カウプ指数とは、身長と体重のバランスをみるものです。
②問診(測定の前に行うこともあります)
赤ちゃんの成長・発達について記録用紙に記入していただきます。
(聞きたいこと・不安に思っていることがあったら、どんな小さなことでも質問してください)
③診察
心音チェック・赤ちゃんの反射など、発達も含めて診察します。
④おはなし(健診結果)
健診の結果をお話します。
以上が乳児健診の内容や流れとなります。
ちなみに赤ちゃんの服装は、服を着せる・脱がすに時間がかからない”前開きの服装”がおすすめです。
乳児健診の持ち物
乳児健診では、必須の持ち物もあれば、あったほうがいい持ち物など、様々なものがあります。
少し分けてみていきましょう。
必須の持ち物
□診察券
□保険証
□子ども医療費受給者証
□母子手帳
□受診券(岡崎市の場合は、3・4ヶ月は白色、9・10ヶ月は緑色)
□バスタオル(子どものプールの着替えに使う、巻きタオルは保温にも使えて便利です)
あったほうがいい持ち物
□おむつ・おむつ用ビニール袋
□おしりふき
□飲み物(ミルクなど)
□おもちゃ
□着替え
□お薬手帳
□筆記用具
□メモ帳
クリニックによって必須の持ち物・あったほうがいい持ち物に若干違いがありますので、事前に確認しておきましょう。
あと、その他にクリニックから指示されたものも、必ず忘れないようにしましょう。
まとめ
受診券には期限があり、気付いたら期限が切れてしまっていたなんていう事もあります。
乳児健診は予約制のところが多いため、ご予約は日程に余裕をもってとられることをおすすめします。
ひとりひとりに個性があるように、赤ちゃんの成長・発達には個人差があります。
乳児健診は、赤ちゃんの健康状態をみることはもちろん、保護者の方々の育児への不安を取り除くという目的もありますので、不安や心配なことは遠慮なく質問してください。
当院・しいの木こどもクリニックでは、『小さな不安を大きな笑顔へ』をコンセプトに活動しています。
お母さんから赤ちゃんのお話をじっくり聞くことや、心配なこと・不安なことを気軽に相談できるような乳児健診をめざしています。
赤ちゃんのためにも、疑問に思ったことは受診の際、お気軽にご相談ください。