子育てって、何もかもが初めてのことだらけですよね。
そのため、何かが起こるたびに
「どうしよう!」
「これってどうすればいいの!?」
と、私はいっつも慌てていました。
また、何も起きなくても
「近くにいくつか小児科があるけど、どこの小児科がいいんだろう?」
「どこで予防接種を打てばいいんだろう?」
「少し風邪っぽいけど、(小児科を)受診した方がいいのかな~?」
と、子育ての悩み・疑問はつきません。
今はインターネットがとても身近になったため、子育てに関する様々な情報を、すぐに得ることが出来ます。
しか~し!
ちょ~っと情報過多(多すぎ)じゃないです?
情報過多だからこそ、どこが情報源、誰が情報を発信しているのかをしっかり知ることが大切です。
そこで今回は、皆、子育ての情報はどこから得ているのか。
また、そこからの情報の使い方・精査方法についてもお話していきます。
皆、子育ての情報はどこから得てるの?
皆、子育ての情報をどこから得ているのか、ちょっと大きな分類で分けた一覧を、利用が多い順番に書き出しますと、
①知人・友人
②母親・義理の母親・親戚
②子育て関連のウェブサイト
②子育て関連のアプリ
③SNS
③医師や看護師などの専門家
④子育て関連の雑誌
と、皆さん、このようなところから子育てに関する情報を入手しているようです。
正直、医師や看護師などの専門家の順位が、ここまで低いとは思っていませんでした。
まぁ、病気のことだけでなく、子育てに関する情報も含んでますからね。
クリニック(小児科)で働いている私からするとちょっと意外でしたが、世間一般的にはそうなのかもしれませんね。
で、更に、先程の分類を、利用が多い順番ではなく、信用度が高い順番に書き出しますと、
①医師や看護師などの専門家
②知人・友人
②母親・義理の母親・親戚
③子育て関連のウェブサイト
④子育て関連のアプリ
④子育て関連の雑誌
④SNS
と、こういう結果になります。
この結果からいくつかのことが見えてくるんですが、まずひとつには、医師や看護師などの専門家に、子育てのことに関して相談することは少ないが、相談した場合、めちゃくちゃ信用・信頼しているということ。
また、SNSは、利用はするが、その情報を皆さんあまり信用していないということなどがわかります。
SNSと言っても色々あるんですが、昨今は皆さん主に、InstagramとLINEが比較的多いようです。
Instagramは、写真や動画が主ということもあり、「個人、相手の様子が比較的わかりやすい」ということもあって人気のようです。
また、LINEに関しては、「個人というよりかは、会社や行政の相談窓口に近く、より深い子育て相談ができる(しやすい)」ということだそうです。
でも、あまり信用できていない…。
やはりSNSは、相手の顔が見えない、相手のことをよく知らないということもあり、情報の信憑性にかけるようです。
しかし、逆に相手が、どこの誰だかわからないとまでは言いませんが、自分から遠い人、また、匿名性が高いため、子育てに関する悩みなどは相談しやすいようです。
このように、
「母親・義理の母親には○○○○についてアドバイスをもらう」
「相談窓口のLINE等では●●●●の悩みについて相談する」
など、今はその場所その場所によって、相談する内容を分けるのがベストかもしれませんね。
私が出産した約20年前は、何かわからないことがあったら、特定の個人の子育てブログを読んで情報収集していました。
また、当時はガラケーだったので、画面が小さくて見にくい!
でも、現在のように、まだ情報が溢れていなかったので、私にとっては貴重な情報源でした。
と、その頃のインターネット・ウェブサイトは、それぐらい情報が少なかったので、わからないことを調べる時は、育児雑誌の方が私は多かったですね。
あと、文章の羅列ばかりの本だと、私はすぐに読む気がなくなってしまう(しまった)ので、写真付きのわかりやすい本&ページを見ることが多かったように思います(笑)
あとは、やっぱり周りの先輩ママの話、大先輩である自分と旦那の母に聞くことが多かったですね。
ただし、自分のお母さんの世代となると、大体更に20年前の情報になるので、聞いた内容を育児雑誌と照らし合わせてみたり、小児科の先生に確認したりして、常に新しい、正しい情報を得るようにしていました。
そんな私の時代(?)から約20年後の現在、今の若いママさんに話を聞いてみると、
■自分のお母さんやママ友に聞く
■SNSで調べる(主にInstagramとTwitterかな)
■Yahoo!知恵袋で聞く
■アプリで聞く(主にママリが多いかな)
■ググる(知りたいことがあったらすぐにググる癖がついちゃってる)
■YouTubeを見る(YouTubeは動画だから、なにかしながら見れる(聞ける)からいい)
■ブログを読む(ブログは詳しく知りたい内容の時は読むけど、正直あんまり読まない)
とのことでした。
ほぼ先程の、『子育ての情報をどこから得ているのか』の結果の通りでした。
これらの話を聞いて、私、悲しいかな、時代を感じました…。
あと、ちょっと怖さも覚えました。
というのは、多くのママさんが、情報をそのまま鵜呑みにしちゃってるということです。
冒頭に少し触れましたが、得られた情報をどう使うか、また、どう精査するかが大切です。
まず、知人・友人からの情報の場合は、アドバイスに主観が入っている可能性があります。
子育ての悩みを相談するのは全然いいですが、もらったアドバイスの内容については、一度、医師や周りに相談するのがいいですね。
次に、子育て関連のウェブサイトの場合ですが、多くが外注に委託しているので、正直、どこの誰が情報を発信しているのかがわかりません。
また、大手だから安心・情報の信憑性があるということは全くなく、逆に、大手になればなるほど外注に委託するので、管理が行き届かず、間違った情報を提供される可能性があります。
情報を参考にするのはいいですが、情報提供者が信頼できる人でない場合、その情報を鵜呑みにするのは危険ですね。
また、子育て関連のアプリの場合は、比較的、SNSや、母親・義理の母親・親戚の場合と同じですかね。
関係性が、
母親・義理の母親・親戚 >>>>> SNS > アプリ
だと思うので、相談内容によって相談する場所を使い分けると言った感じですね。
あとは先程同様、その情報が古い、間違っている可能性もあるので、一度、医師や周りに相談するのがいいですね。
あと、子育て関連の雑誌の場合は、”一般的には”、”平均的には”、”標準値”など、世間一般的な平均値を元に書かれています。
そのため、それよりズレると、どうしても不安になってしまいます。
あくまでも”一般的には○○”というだけで、そうでなければならないということはありません。
こちらも、情報を参考にするのはいいですが、一度、医師や周りに相談するのがいいですね。
とまぁこのように、昔と比べて今は、子育てに関する情報が溢れかえっています。
溢れかえっているがために、正直でたらめな情報もたくさんあります。
だからこそ今は、その情報源がどこなのか、また、得た情報をどう精査するのかということが大切になってきます。
まとめ
『ランドセルの選び方』とか、『子どもの迷子対策』など、怪我や病気と関係ないものに関しては、SNSやアプリ、ウェブサイトで全然OKです。
しかし、『手洗いのやり方』とか、『おねしょの原因』など、病気の予防や、病気に関わるものに関しては、できる限り医師から情報を得てください。
またそれも、できる限りかかりつけ医から情報を得てください。
かかりつけ医は、子どもさんの今の症状だけを見て、診察・薬の処方をしているわけではありません。
今までの病気の経過なども考え、総合的に判断し、診察・薬の処方をしています。
だからこそ、当院・しいの木こどもクリニックの院長先生、及び私達スタッフは、”かかりつけ医を持つことが大切”ということをずっと言い続けています。
かかりつけ医は、子どもの成長を、ママさんやパパさんと一緒に見守る、言うなればもうひとりの親です。
病気のことはもちろん、子どもの成長に関する疑問や不安も相談してください。
私達スタッフも、このようなブログを含め、今のママ世代に役に立つことをしていきたいと考えています。
もし、
「もっとこうしてほしい!」
という意見がありましたら、遠慮なく教えていただけると助かります。