産後、今まではなんともなかった、なんとも思わなかったのに、ちょっとしたことにイライラしたり、逆に不安になったりと、感情的になってしまったという方、正直多いのではないでしょうか。
それらは、出産によるホルモンバランスの変化や、子どもを守ろうとする本能からくるもので、攻撃的になることから、今では、“ガルガル期”なんていう呼ばれ方もしています。
実際私も、
『自分と血のつながりのない人は全て敵!』
と思っていたぐらい、だいぶガルガルしてました。
そのため、旦那さんもターゲットになっていましたね。
触れられるのはもちろん、近寄ってもほしくなかったです。
狭い家の中だから無理なんですが、その時はそんなことも頭になく、毎日ガルガルしてましたね。
ホント、今思えば申し訳ないことしてましたm(_ _*)m
そんな、イライラが抑えられない日々が続くと、
『旦那さんは良かれと思ってやってくれているのに、私はなんて心が狭いんだろう』
『私のことを気遣ってくれているのに、私はなんてひどい人間なんだろう』
と、今度は自己嫌悪に陥ってきます。
そうすると、そんな私の姿を見て、旦那さんが心配して声をかけてくれるんですが、私は
「いいから!も~放っといて!」
と、ガルガル対応…。
その後、
「あ~、また言っちゃったな~」
と、自己嫌悪…。
ホント、一時期、この負のループに陥ってましたね。
でも、『子ども・旦那さん・私のためにも、いつまでもこのままではだめだ!』と思い、旦那さんに、思い切って胸の内を話すことにしました。
結果、その後、私はだいぶイライラしなくなり、夫婦仲・家庭環境ともに改善しました。
そこで今回は、私のイライラ&自己嫌悪が解消された対処法、旦那さんと話をして思ったこと・感じたことについてお話していきます。
産後のイライラ対処法を知って自己嫌悪を防ぐには?
産後のイライラ対処法、自己嫌悪を防ぐ方法ですが、簡単に言うと“頑張りすぎない”、”頑張らない”ことです。
特に、初めての育児ならなおさらです。
失敗したり、うまくいかなかったりするのは当然のことです。
できない自分にイライラしないことが大切です。
子どもを生んだ時、私はまだ20歳だったということもあり、自分が妊娠して、母親になるということを、まだ具体的に想像できていませんでした。
その頃は、周りの友達はまだ学生で、毎日遊んでいてとても楽しそうでした。
そういったこともあり、余計に育児も家事も全然楽しくなく、ただしんどいという気持ちばかりでした。
でも、『しっかり育児しなきゃ!』『家事もちゃんとやらなきゃ!』という気持ちもあり、正直、毎日がしんどかったです。
きっと、その日々のストレスが、ガルガルにプラスされていたんだと思います。
そして、そのしんどい・辛いという気持ちを、旦那さんに正直に伝えました。
すると、旦那さんは、
「ある程度はわかっていたけど、まさかそこまで思っていた(そういう気持ち・感情だった)とは…」
と最初、ちょっとびっくりしていた様子でしたが、すぐに納得し、様々な対策・対処をしてくれました。
まず、
「子どもが寝たら、コーヒー飲みに行っといでん」
と、私が1人になる時間を作ってくれるようになりました。
『一人で散歩がてらにコーヒーを飲みに行けることって、こんなに幸せなことだったんだ~』と、その時はちょっと感動モノでした。
また、
「たまには友だちと話したい(騒ぎたい)でしょ。家に呼んでパーティーでもする?」
と、学生時代の友達を家に招き、子どもも交えてパーティーも開きました。
「子どもが生まれたから、昔みたいに連絡するのはどうかな~って思って…」
と、友達は友達で気を遣ってくれていたみたいで、でも、そういったことも話せて、とても楽しいパーティーでした。
その他にも色々ありますが、この2つは本当に私にとって助かったというか、気持ちが楽になったことだったので、今回挙げさせていただきました。
「よそはよそ。うちはうち。大変なときもあると思うけど、頑張りすぎず、自分たちのペースで楽しんで育児をしていこう」
というのが、うちのスローガン(?)でした。
そのため、思わずよそと比較してしまった時は、
「いかんいかん。よそはよそ、うちはうち」
と言い聞かせ、自分たちのペースを崩さないようにしていました。
よそと比較してしまうと、どうしてもそっちに引っ張られてしまい、頑張ってしまいがち、無理してしまいがちになりますからね。
自分たちのペースで育児を楽しむって本当に大切なことだと思います。
今回、この記事を先生に見てもらったところ、こんな話をしてくれました。
産後、イライラしたり、自己嫌悪に陥る人は非常に多い。
だから、一人で悩むのではなく、周りの人に手助けしてもらうことが大切。
「私が心が狭いからだめ」というのではなく、そういう人はいっぱいいる。
時間が経てば心境は変わるから、その間、苦しいことについては頑張りすぎずに、周りの人に手助けしてもらうこと。
頼るのは、皆あること(していること)なので、恥ずかしいことでもおかしなことでもない。
産後だけに限らず、人は楽しいことでも嫌なことでも、”変化があることは全てストレスになる”ので、自分を許してあげる必要がある。
マタニティブルーにマリッジブルー、傷心して怒りっぽくなる人もいる。
それは、新しい生活に変わるのが不安で仕方がないから。
一番ストレスがないのは、淡々と一日変わらない、平凡な毎日を送ること。
だから、子どもが生まれるということは、本当は楽しいことのはずだが、それをストレスと感じてしまうのは普通のこと。
変化があるということは、誰だってストレスになるので、そこはもっと普通と思って受け止めればいい。
昔、患者さんで、
「子どものことがかわいくなくて…。この子が生まれたばかりなのに、叩きたくなったりするんです」
という方がいて、決してその人は悪い人ではなく、普通の親御さんだった。
だから、
「誰だってそうです。環境が変わるということはストレスが溜まるということ。みんなそう思う。あなただけではない。でも、叩いてないでしょ?叩いてないだけ素晴らしい。そのうち(自分の心が)変わっていく。今は、自分を許してあげる。「まぁ仕方がない、こう思うのも今がそういった状況だから」、と思うだけでも展開が変わってくる。保健師さんなどに、「あ~しなさい、こうしなさい」と言われるが、「出来るものならやっている。気持ちをわかってくれない」と思うときもあると思う。保健師さんなどに、「親に頼りなさい」と言われても、「頼れるものなら頼っている」と、自分のことを責めてしまい、頼る気にもならない。
「そんな事言われても…」となってしまう方もいる。でも、それが普通だと思う。皆が皆、わかってくれるわけではない。世の中、寄り添えない人が多いということを知るだけで、少しは心の平穏を保つことができる」
と話したことがある、と話してくれました。
続けて、
頑張らないこととはどういうことか。
まずは、自分の状況を認めること。
そうすることによって、「このしばらくの間だけお願い」と言いやすい。
そして、気をつけてほしいのは、自分の状況(自分がこうなっているということ)を責めないこと。
自分の状況を責めずに、認めるということが大切。
自分を認めて、頑張らないことで、人に頼みやすくなる。
そして、そうこうしているうちに、段々と好循環になる。
と話してくれました。
先生の話を聞いて、ぶっちゃけ、ガルガル期に先生に会いたかったって思いましたね(^^;
両親が遠く離れていたり、いなかったりしても一人ではありません。
旦那さんが子育てを一切してくれなかったり、また離婚していたりしても一人ではありません。
岡崎市だと、『すくすくテレホン』、『まちかどほっと相談室』など、総合子育て支援センター、育児相談のできるところはいくつもあります。
もちろん、かかりつけのクリニックで相談するのもありです。
苦しい時に人を頼るのは普通のことです。
無用なイライラ、自己嫌悪を防いで、楽しく子育てをしていきましょう。
まとめ
先日、娘の誕生日だったということもあり、
「あの頃(娘が生まれた頃)は、ホント大変というか、自分でも何か変だったなぁ。きっと旦那さんもストレス溜まってただろうなぁ」
な~んてことを思い出したので、今回、この記事を書くことにしました。
『産後はイライラする時期がある』
そう自分で知っておく、認めておくだけで、少しは気持ちが落ち着きます。
あと、できるだけ周りの人に伝えること。
特に男の人(旦那さん)は、そういう気持ち、わからないですからね。
ちゃんと伝えること、話すことってとっても大切です。
そうすることで、様々な対処法がきっと見つかってきますよ。
産後しばらくは、心の葛藤みたいな日々が続くかもしれませんが、それも時間が解決してくれます。
今はそういう時なんだと理解して、心にゆとりを持って過ごせるようにしてみてくださいね。