こちら、厚生労働省のホームページ、『新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省』に、どのような人が濃厚接触者に当たるかが書かれています。
『必要な感染予防策をせずに手で触れること。または、対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で、15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます』
と、非常にわかりやすく書かれています。
その一方で、
『関係性、接触の程度などについて、保健所が調査(積極的疫学調査)を行い、個別に濃厚接触者に該当するかどうか判断します。』
と、言い方を変えると、“濃厚接触者かどうか分かるまで、少しお時間がかかります”的なことも書かれています。
今回、うちの息子が、この、”濃厚接触者かどうか分かるまで、少しお時間がかかります”という、”濃厚接触者かもしれない”に該当してしまい、濃厚接触者かどうか分かるまでの数日間、なかなか緊張感のある生活を送りました。
そこで今回は、”濃厚接触者かもしれない”家族との家での過ごし方、我が家の隔離生活の体験談についてお話していきます。
濃厚接触者かもしれない家族との家での過ごし方
まず最初に、流れ、経緯をお話していきますね。
夏休みも終わり、2学期の授業の初日の月曜日。
まだ休みボケが抜けない中も息子は登校し、半日の授業を受けてきました。
その授業というのが、お互いの身体を触るという実習の授業(息子は理学療法士を目指しています)みたいで、90分間の授業だったそうです。
クラスの中に、すでに濃厚接触者は出ていましたが、その子は欠席で、その子以外の35人で授業を受けていたそうです。
しかし、授業中に
「濃厚接触者になったから」
と、家族から電話があった子が1人、帰宅することになりました。
まず、この時点で『えっ!?』でしたね。
『”濃厚接触者かもしれない”のに普通に学校へ来るってどういうこと?』って。
自宅で熱を測ってから登校する・出社するというのは、今やどこの学校や会社でも当たり前のこと。
もちろん、息子の学校でもそうです。
しかし、校舎の入り口では、体調の確認はされるものの、その場で熱の報告はしないようで、あとになり、その子から、
「朝から37.4℃の熱がありました」
と、報告があったようです。
それでも、母親から登校するようにと言われたため、その子は登校したようです。
まぁ、37.5℃以上じゃないので、登校させようとする親の気持ちはわからないでもないですが、”濃厚接触者かもしれない”というのがプラスされている場合話が別です。
先生たちを含め、クラスの子、場合によっては学校の子と、皆に迷惑がかかってしまいます。
今回は、”新型コロナウイルスの濃厚接触者かもしれない”という場合ですが、”インフルエンザかもしれない”という場合も同じです。
無理して登園・登校させた、出社したせいで、周りの多くの方に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
“○○(病気)かもしれない”と思った場合は、登園・登校・出社は、極力控えるようにしましょう。
と、話を戻しまして、息子から報告があったのが、私が仕事から帰宅した夜でした。
「今日、濃厚接触者って言われて、帰った奴がおるんよ~。だから、俺もワンチャンあり得るかもね~。そいつと、お互い身体触る実習したし。まあ、マスクは全員して、実習終わったあとは手指消毒したけどね」
と、息子は笑いながら私に言いました。
もちろん、息子からその報告があるまで、家族はマスクをせずに、家の中で普通に過ごしていました。
そんな状況だったということもあり、最初は、『笑って言うことか~!』と思いましたが、息子も悪気があったわけではありません。
また、何も言わないのではなく、そんなことがあったということを報告してくれた、話してくれたことに逆に感謝しなければと思いました。
そして、その息子からの報告後すぐに、息子にマスクをさせ、隔離生活を始めました。
私、看護師ながら、どこまですればいいのかわかりませんでしたが、濃厚接触者の子は微熱があったこと。
そして、実習内容が、身体を触り、顔の近くの筋肉のあたりの実習内容だったとのことから、濃厚接触者の子が、新型コロナウイルスに感染したことによる発熱だった場合、息子が濃厚接触者になるかもしれないということを考え、我が家なりの隔離生活を始めました。
そして、『家族間で感染しないよう、感染対策を徹底すること』と、息子、そして家族全員に伝えました。
息子の学校は、翌日の火曜日から、急遽リモート授業に変更。
そして、その日の夕方に、
「(途中で帰った子が)コロナの抗体検査で陽性が出たので、明日、水曜日に、クラス全員PCR検査を行います。濃厚接触者に当たるかどうか、判定されるのは、木曜日になります」
と、息子の学校から連絡が入りました。
『濃厚接触者と接触してから検査結果が出るまで、随分と日数がかかるんだなぁ』と思うのと同時に、『不安な日々がまだしばらく続くんだなぁ』と、だいぶ気持ちが落ち込みましたね。
そして始まった我が家の隔離生活。
インフルエンザに罹患し(かかっ)ても、同じように隔離生活をするんですが、今回はそれ以上に徹底しました。
その、我が家で徹底したことをいくつか挙げていきますと、
■息子は2階の個室(息子の元々の部屋)に隔離。
■部屋を出る時は、トイレとお風呂の時のみにすること。
■トイレは2階のトイレを使用すること(他の家族は1階のトイレを使用すること)。
■トイレを流す時も、糞便に菌があるかもと考え、蓋をしてから流すこと。
■食事は部屋のドアの前に置くこと。
■食事を取る際には、部屋のドアは、少しだけ開けて取ること。
■トイレやお風呂への移動時は、壁や手すりに触らないこと。
■部屋の換気をしっかりとすること。
■ゴミは自分の部屋でまとめて、外に出さない(他と一緒にしない)こと。
■【娘】娘は2階の部屋のため、移動はマスクをつけて2階まで行き、部屋に入る前に消毒すること。
■【下の息子】絶対に2階には行かないこと。
■【家族全員】移動時は壁等に触らないこと。
と、大体これぐらいでしょうか。
あと、息子が隔離部屋から朝まで出ないと確認できたら、息子の通る動線のアルコール消毒をしていましたね。
とまぁ、数日の間だけですが、とにかく家族全員で徹底しましたね。
私だけ、息子だけ徹底しても、感染は防げませんからね。
そして、木曜日の夜に、学校側から息子へ『クラス全員、濃厚接触の対象ではありませんでした』という旨のメールが届きました。
私は、ホッとしたのと同時に、『息子は濃厚接触者じゃなかったけど、これ、いつまで隔離生活を続ければいいんだろう?』と、新たな悩みが出てきました。
というのも、濃厚接触者ではないと言われても、授業で、『必要な感染予防策をせずに手で触れている』ため、『もしかしたら可能性はあるのでは?』と思ってしまったんですね。
そのため、濃厚接触者ではないと言われても、心底安心できなかったんですね。
そして、感染症で一番多い潜伏期間は、感染してから5日。
私は、そのことを考え、7日間(1日目~7日目)は隔離生活をしようと決めました。
また、濃厚接触者であれば、2週間は隔離生活になるため、残りの7日間(8日目~14日目)は、食事のみ別にして過ごしました。
正直、濃厚接触者ではないという通知(メール)が来てからは、今回の我が家のようにやらなくてもいいと思います。
多分、私の性格や、私が看護師という仕事をしているということもあり、徹底したんだと思います。
でも、“濃厚接触者かも”という期間は、我が家のように、感染対策を徹底するに越したことはないと思いますよ。
まとめ
正直最初、『どこまでが濃厚接触者の定義になるのか?』ということについて、悩み・考えました。
今回、
『マスクをしていれば濃厚接触者にはならない』
『至近距離でマスクをしていれば、接触しても濃厚接触者の対象にはならない』
ということを改めて知り、マスクの効果は絶大なんだなということを感じました。
どこまで隔離や消毒、感染対策を徹底すれば良いのか、当然ですが、人によってバラバラだと思います。
厚生労働省のウェブサイトを参考にするのはもちろんですが、そんな時は、自分や家族の安心感を一つの目安にするといいと思います。
感染対策をしたのにも関わらず、『お父さんは安心してるけど、お母さんはまだ不安』などという場合は、まだ感染対策は徹底されていません。
家族皆が、『ここまでやったんだから安心だね』と、皆が納得できるレベルの感染対策をすることが大切ですよ。