『アメトーーク!』などでも取り上げられている『滑舌が悪い芸人』。
芸人さんだからそれをいじられ笑いに変えているけれど、もしそれが自分の子どもだったらどうでしょうか。
学校で滑舌が悪い事をいじられ、”笑わせている”ではなく、”笑われている”。
そんな子どもの姿、親としては考えたくもないですよね。
私が子どもの時も、同級生にしたったらず(舌足らず)の子がいて、よく男子にいじられていました。
ほんと、子どもって時に残酷です。
で、そんなことを思い出していたら、ふと
「”舌足らず”と”滑舌が悪い”って同じ意味なのかな?」
という疑問が湧いてきました。
それと同時に
「いじめとか考えると、親としては治したい」
という思いも!
ということで今回は、”舌足らず”と”滑舌が悪い”というのは同じ意味なのか。
そして、子どもの舌足らずは治せるのかどうかについてお話していきます。
“舌足らず”と”滑舌が悪い”って同じ意味なの?
冒頭に少し書いたんですが、今回、”舌足らず”と”滑舌が悪い”の、意味が同じなのかどうかを調べるまで、私はず~っと”舌足らず”のことを
「したったらず」
と思っていました。
しゃべる時って”したたらず”じゃなく、”したったらず”って言いません?
私の周りは、皆”したったらず”って言うので、私もそう覚えていました。
意外と間違えて覚えてることってあるもんですね(^^;
と、話を戻しまして、まず、舌足らずの意味なんですが、
■十分に言葉に言い尽くせてないこと
■舌が自由に動かず、発音がはっきりしないこと
※別名:構音障害
とあります。
う~ん、わかりやすいようなわかりにくいような…。
ということで、舌足らずをもう少し簡単に説明すると、
『舌が上手に動かせず、子音(aiueo[あいうえお]以外)の発音がはっきりしないこと』
を言います。
う~ん、もう一声!
ということで、舌足らずをもっと簡単に説明すると、
『しゃべる時に舌を上手に使えていない』
ということです。
はい。
言葉的に”舌足らず”とは言いますが、実際には、舌が足りないということではありません。
舌を上手に使えていないから”足りない”と表現している感じですね。
日本語ってややこしいですね(^^;
一方滑舌とは、
『母音(aiueo[あいうえお])も、子音(aiueo[あいうえお]以外)も、発音ははっきりしていること』
なので、舌足らずとは違います。
そして、滑舌が悪いというのは、
『発音がはっきりしていない。発音が悪い』
ということになります。
少しまとめますと、
「うちの子、”舌足らず”なのかしら?それとも”滑舌が悪い”のかしら?」
と思った場合、まずは子どもにゆっくり話してもらい、ちゃんと聞き取れれば『滑舌が悪い』ということに。
子どもにゆっくり話してもらっても、ちゃんと聞き取れない場合は『舌足らず』ということになります。
まずは一度、子どもとゆっくり会話をして、”滑舌が悪い”のか”舌足らず”なのか、調べて見るようにしましょう。
子どもの舌足らずって治せるの?
子どもが小さいうちは、舌足らずも可愛いんですが、さすがに小学生ぐらいになってくるとちょっと心配になってきますよね。
ということで、舌足らずの治し方なんですが、舌足らずはとにかく子音の練習、言語訓練です。
特に、さ行・た行・な行・ら行は、舌を使う子音になります。
意識してゆっくり発音してみると分かるんですが、
『た行は舌が跳ねている』など、細かいところに気づいてきます。
子どもと一緒に、上手に発音できていない子音を探して、その子音を特に意識して練習するようにしましょう。
舌足らずを治すには、舌を滑らかに動かせるようになる筋肉を鍛えること、正しい発音の舌の動きを刷り込ませることです。
舌足らずは治せます。
親子で一緒に、楽しく会話をしながら治していきましょう。
それともう一つ。
最初に”言語聴覚士”に頼るのもありです。
言語聴覚士は、言葉のプロフェッショナルということもあり、コツを教えるのが本当に上手です。
その為、数日通うだけでだいぶ変わるということもよく聞きます。
意外と知られていない”言語聴覚士”、ぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
私たちは、唇や舌といった口の外、口の中の微妙な動き・使い方で会話を楽しんでいます。
私も友人に
「えっ?なんて?」
と、聞き返されたりすることもしばしばあるので、時々、口の開け方や舌の動かし方を、少し意識して練習してみようと思います。
舌足らずは治せます。
でもそのためには、親子で楽しく取り組むことが大切です。
しりとりとか、ちょっと難易度は高めかもしれませんが、早口言葉なんていうのもいいかもしれませんね。
とにかく楽しく、そして、諦めずに練習してみることが大切です。
また、
「うちの子、したったらずかも?」
と気になったら、まずはかかりつけ医に相談してみて下さい。
そして、どんなに頑張っても治らないという場合もかかりつけ医に相談してみて下さい。
子育てに関しては、とにかく一人で色々悩み・考え込まないということが一番大事ですよ。