初めてのお子さんの場合、ママも初めての子育てで、色々とわからないことや不安がありますよね。
赤ちゃんの生後1ヶ月健診は、出産した産婦人科で行う場合が多いので安心できますが、その後の3~4ヶ月健診や、9~10ヶ月健診はどこで、どのような健診を受けれるのか、具体的に言われないので、どうすればいいんだろうって戸惑ってしまう方も多いです。
当院・しいの木こどもクリニックの所在地、岡崎市では、乳幼児健診の”1ヶ月健診は産まれたところ”で、3~4ヶ月健診や9~10ヶ月健診は「健康診査受診票」があれば、無料で各医療機関にて受診できます。
当院では、赤ちゃんが産まれて初めて行う予防接種から、乳児健診を含め、プランニングといって、すべての計画をたてて予防接種の打ち忘れ等がないように、また、乳児健診は、適切な時期に受けていただけるように、ひとりひとりの赤ちゃんに対応しています。
そのかいもあり、乳児健診は日々、6名以上の赤ちゃんやママにお会いすることができています。
乳児健診は、赤ちゃんの成長や発達をみるだけではなく、ママとお話しして、わからないことや、不安なことを話せる場になるようにと考えています。
今回は、当院・しいの木こどもクリニック独自の乳児健診の取り組みについてご紹介していきます。
乳児健診(4ヶ月・9~10ヶ月)の内容って?看護師の役割とは?
乳児健診(3~4ヶ月・9~10ヶ月)の内容は、どのような項目があるの?
それでは、3~4ヶ月の乳児健診、9~10ヶ月の乳児健診の内容・項目について、実際の当院の流れでお伝えしていきますね。
来院
健診の予定日の前に、来院していただく日時をお知らせしています。
それに加え、忘れ物がないように、母子手帳はもちろん当日の持ち物などあわせて、お知らせしています。
赤ちやんとママが来院されたら、受付を行い、個室待合室でゆっくりお待ちいただきます。
計測
計測は、赤ちゃんの発達には、欠かせない身長、体重、頭囲、胸囲を測定を行い、値は、前回と誤差がある場合などは、再測定するなど、注意して行っています。
赤ちゃんの成長は、主に、身長と体重のバランスでみていくので、カウプ指数を計算し、すべて母子手帳に記録を行います。
問診
健康診査受診票にあわせ、当院・しいの木こどもクリニック独自の問診票に、今の赤ちゃんの栄養、発達について記入していただきます。
また、今わからないことや、不安なことは、健診前に問診票に書いていただいています。
書いていただいた内容をもとに、看護師が詳しくママのお話を聞いていきます。
診察
計測や問診の情報を先生にすべて伝え、それをもとに、先生の診察になります。
診察では、身体の異常がないか、成長や発達についてみていき、最後に先生から詳しくお話していきます。
先生は、話が上手で私たち看護師が伝えきれなかったことや、子育てアドバイスなど先生自身がパパとしての体験談などなど、楽しいお話を聞くこともあります。
乳児健診においての看護師の役割とは?
看護師の役割とは、乳児健診だけに言えることではないんですが、”ママの不安の解消“だと考えています。
『小さな不安を大きな笑顔へ。子育てを楽しむ明日へ一歩前進』
のコンセプトをもとに、私たちしいの木こどもクリニックの看護師やスタッフは日々つとめています。
当院・しいの木こどもクリニックを選んで受診される、ママ(赤ちゃん)が、安心して健診が受けられるように。
また、不安があるママの少しでも力になりたいと、スタッフ一同つとめています。
具体的なところですと、計測では、前回の計測値と比較し、詳しく栄養状態を聞き、先生に伝えます。
不安がある場合は、栄養のアドバイスを行い、先生の判断のもと、今後、定期受診として予約をお取りしています。
アドバイスをもとに、その後の成長はどうか、経過観察できるよう、健診後のフォロ―体制を積極的に行っています。
また、乳児健診の大切な目的のひとつ、発達については、対象の月齢では個人差が大きい時期でもあります。
もし、発達についても、経過観察になった場合も心配しすぎないようお話し、その後の不安が解消できるよう定期受診の体制をとっています。
ママとお話しする時間は、赤ちゃんのことを知るためのとても大切な時間だと私たち看護師は考えています。
問診票にあらかじめ赤ちゃんの状態を記入していただいたことについて、より詳しくお話を聞くこと。
また、ホームケアのアドバイスを伝えることなど、私たち看護師の役割は大きいと考えています。
私たちが行うアドバイスは、ホームケアが中心となりますが、ママや赤ちゃんの無理がないように、一緒に考えていくという姿勢で取り組んでいます。
1ヶ月に数十名のママ(赤ちゃん)とお会いし、数々の不安に向き合う中で、その月齢ならではの質問や不安があります。
私たちに話していただいたことを、今後お会いするママたちの参考になればと『よくある質問』として、先生とママの対話集としてまとめ、パンフレットを作成しました。
現在は、お待ちいただく間にこのパンフレットを読んでいただいたり、アドバイスのなかで活用したりしています。
上の様に、パンフレットの項目や内容は数々ありますが、赤ちゃんとママが、お家に帰ってから困らないようにと、ホームケアもお知らせしています。
これからの育児のなかで、その先の不安も解消できるよう皆様に見ていただくことにしています。
また、今のママたちはどのような不安があるのか、パンフレット(内容)も随時更新しています。
まとめ
この記事を書いている私も、子育て中は子どもの夜泣き苦しみ、また、周りに相談する人がいない、話す人がいなくて、一人で悩んだこともありました。
究極は、突然のわが子の授乳拒否(ーー;
それは生後5ヶ月頃のことです。
私は困り果てて、紙おむつのパッケージの裏の、子育て相談ダイヤルに思わず電話しました。
色々と話を聞いてもらい、安心したことは今でも忘れません。
これは10年前の話ですが、今は子育てに関する情報がたくさんありすぎて迷うこともありますよね。
あと、どの情報が正しいのか、ママさんも情報の取捨選択が大変です。
その時は、『誰が情報を発信しているのか』、その情報の発信源(発信者)をしっかり確認してくださいね。
たまにとんでもないデマ(嘘)が書かれている場合や、昔の情報がそのまま載っていて、
「今はもう、そうじゃないのに…」
というのがちょくちょくありますので、気をつけてくださいね。
我が子を周りの子と比べて大丈夫かと悩んだり、また、時には何が正解なのか分からなくなり、悩んだりすることもきっとあると思います。
ただ、こうあるべき、こうしなければならないという正解がないことも数多くあります。
そのようなときは、経過をおって赤ちゃんを見ていくことも時には大切なことだと感じています。
初めての子育てで、周りに相談する人がいなくて困っている。
また、不安で聞きたいことがある場合は、来院時に何でも聞かせてください。
お話を聞くなかで、少しずつ表情がやわらぐママの姿に寄り添い、私たちに何ができるか、日々考えていきたいと思います。
聞く⇒聴くこと、それが看護師の役割のひとつだと感じています。
乳児健診は、赤ちゃんを見守るママの笑顔が微笑ましくて日々感動します。
これから出会う、ママや赤ちゃんの力になれるよう、また、当院・しいの木こどもクリニックの乳児健診がより良いものになるよう、皆様と共に成長し、今後も研鑽していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
p.s.
その後、我が子の夜泣きは、1歳過ぎまで続きましたが、今では思春期まっただ中。
勉強もせずに、隙があれば寝ています(ーー;
あの悪夢の日々はなんだったんでしょうかね(^^;
まっ、今となっては『寝る子は育つ』は、大きくなってからなのかもしれません。