子どもに、お片付けのやり方・方法を教えるのって、意外と大変ですよね。
というか、私自身、”片付け”という言葉を聞くだけ・考えただけでやる気がなくなります(ーー;
そんな、子どもだけではなく、私達大人も大変だと感じている”片付け”。
それを、子どもに教えるのはなかなか難しい!…と思いがちですが、片付けの方法というか、コツを知っていれば、教えるのはそんなに難しくなかったりします。
ということで今回は、子どもに「片付けしないなら捨てるよ」は言っちゃダメ!?
小学生未満の子どもへの、片付けの教え方についてお話していきます。
小学生未満の子どもへの片付けの教え方って?
まず最初に、なぜ”小学生未満”と言っているのかといいますと、小さいうちに片付けを習慣化してほしいからです。
小さいうちに片付けが習慣化されていると、小学生・中学生になっても、自然と整理整頓が出来るようになります。
また、ちょっと散らかっていても、少し言うだけで、すぐに自分で片付けをすることが出来ます。
反対に、片付けが習慣化されていないと、”片付けをしないことが今まで当たり前だった”のに、急に”片付けをすることが当たり前になる”ので、習慣化するまでがものすごく大変です。
私達大人も同じです。
毎日本を読む習慣がない人が毎日本を読もうとするのは大変だし、毎日ウォーキングをする習慣がない人が毎日ウォーキングをしようとするのって大変ですよね。
それと同じで、子どもに片付けを習慣化させるのは、なかなか根気のいることです。
そのため、できるだけ早いうちに、子どもが小さいうちに、片付けを習慣化してしまうということが大切です。
では実際に、”子どもへの片付けの教え方”ですが、まずは、『なぜ片付けをしなければいけないのか』ということをしっかりと伝えることです。
まずは、片付けをしないことによって起こってしまう、悲しい出来事を話します。
例えば、”おもちゃを踏んで怪我をしてしまい、痛い思いをしてしまう”とか。
また、”おもちゃを踏んで壊れてしまい、遊べなくなってしまう”などです。
昔、実際に、私は息子のおもちゃを踏んだ経験があります。
その時、おもちゃは壊れず、私だけが痛い思いをしたという、苦い過去が未だに記憶に残っています…(ーー;
そして、片付けが楽しいことだと伝えます。
例えば、お片付け表なんていうのを作り、”お片付けが出来たら、お片付け表にシール貼ろうね”とか。
また、”○○(おもちゃ)がお家に帰りたいって言ってるよ”などです。
あと、どっちが多く片付けられるか競争するなど、片付けをゲーム感覚にするのもいいですね。
とにかく、おもちゃで遊ぶこともそうですが、おもちゃを片付けることも楽しいことだと思わせることが大切です。
うちの娘は、人形やぬいぐるみが好きだったので、それらを片付けする時、私が
「バイバイ、また明日遊ぼうね」
と、いつもひと声かけて片付けをしていたら、自然と娘も
「バイバイ!またね」
と、毎回声をかけて片付けをするようになっていましたね。
息子と違い、娘の場合、”片付ける”というより、”もとに戻す”、”お家にかえす”といった感じだったので、片付けで苦労したという記憶はほとんどありません。
一方息子ですが、息子は電車が好きでした。
幼稚園に通っていた頃は、家に帰ったらすぐにプラレールを出し、線路をつなげて、毎日遊んでいました。
場所は、リビングだけでは物足りず、廊下まで長~くつなげて、電車の種類も多かったので、スイッチを入れて、何台も乗せて遊んでいました。
足の踏み場もないとはまさにこのことで、「お片付けするのが大変だ~」と、毎回思っていた記憶があります。
そして、
「さぁ、お片付けしようね」
と言っても、すぐには片付けず、
「もうすぐご飯だから片付けようね」
と言って、なんとか片付けをしていました。
しかし、夢中になっている時は、
「嫌だ。ご飯食べない」
と息子…(ーー;
でも、私がご飯の用意をしていると、息子はお腹が空いてきたのか、自分からすすんでおもちゃを箱に片付けていました。
そして、子どもがちゃんとお片付けをした・出来た時は、
「頑張ったね。よく出来たね」
と、毎回褒めるということを私は欠かしませんでした。
この、子どもを褒める、評価するというのは、本当に大切なことです。
子どもは、「また褒められたい!」と思い、次回からはすすんでお片付けをします。
しかしそれが、“毎回褒める”ではなく、”たまに褒める”という場合は、子どもはすすんでお片付けをしません。
「お片付けをしても、褒めてくれないかもしれない」と、学習してしまうからなんですね。
子どもが、お片付けを習慣化すると同時に、親もそれを褒めるということを習慣化しましょう。
この後、お片付けの環境を整えるなどの話をしていきますが、全てこの、“褒める”があってのことです。
お片付けだけではなく、『子どもの”出来た”を見逃さず、毎回褒める』ということを忘れないようにしましょう。
このように、『なぜ片付けをしなければいけないのか』ということを子どもにしっかりと伝えること。
「まだ小さいから言ってもわからないだろう」と思い、言わないのではなく、「まだ小さいから言ってもわからないかもしれないけど、毎回ちゃんと伝えよう」と考え、ちゃんと伝えること。
そして、片付けだけに限りませんが、『子どもをちゃんと褒めること』は、子どもの自己肯定感を高めることにもつながりますのでとても大切です。
あと、その他には、“子どもにとって片付けやすい環境を整える”ということも大事です。
例えば、おもちゃの箱にそのおもちゃの写真を貼る。
子どもが、どこに何をしまえばいいのかがわかりやすいようにするということですね。
また、おもちゃを入れる箱は、蓋なしの箱にする。
蓋を開ける・閉めるって、子どもにとっては意外と大変な作業だったりしますので、そういった作業・弊害を無くしちゃうということですね。
あとは、おもちゃを入れる箱も、絵本を片付ける棚も、少し大きめにして、余裕をもたせておく。
おもちゃの箱が小さくて、おもちゃが全部入りきらなかったり、また、絵本を片付ける棚がキッチキチで、しまうのが大変だったりすると、子どもは、”お片付け=大変なこと(面倒なこと)”となってしまうので、子どもが簡単に片付けられるよう、ポイポイって簡単にしまえるぐらいの箱・棚にしておくといいですね。
あとは、片付ける箱の場所や分け方とかを、子どもと一緒に考える・子どもに考えさせるというのも大切です。
親が勝手に片付ける場所を決めてしまったり、分け方を強要してしまうと、子どもは「どこへ片付ければいいかがわからない!」となってしまい、結果、片付けない、片付けが嫌となってしまいます。
普段、あまり料理をしないお父さんが料理をした後のキッチンって、
「なんで片付けてないの!なんでこれがここにあるの!」
ってなりません?
あれって、どこに何があるのかがわからないからそうなっちゃうらしいです。
(私的にはそれ以外にも理由はあると思いますが…(ーー; )
それと同じで、片付ける場所や分け方を、お母さん・親が決めるのではなく、普段、おもちゃを片付ける、子どもと一緒に考える・子どもに考えさせるというのが大切です。
『ここにしまうと部屋がきれい!』とか、『ここだとしまう場所が広いから、子どももきっと便利だと思う』というのは、全て親目線です。
そうではなく、子どもに考えさせる・子どもと一緒に考えるなど、子ども目線で考えることが大切です。
おもちゃの分け方がいい例です。
ぬいぐるみ・キャラクター人形・おままごとセット・お絵かきセット・おもちゃの電話や腕時計・ブロック・電車・スポーツ玩具などなど、とにかくおもちゃの種類はたくさんあります。
それを、私達大人は、なんとなく種類で分けようとします。
でも子どもは、”僕(私)が好きなもの”で分けたり、”よく使う(遊ぶ)もの”で分けたりと、おもちゃの分け方が独特です。
私もよく
「これはここじゃない!」
って息子に怒られてました(^^;
子どもから見た目線だと、『そこはちょっと(場所が)高いんだよね』とか、『そこは遊ぶ場所から遠いから、片付けが大変なんだよね』とか、『これとこれは同じ箱に』とか、『この本はここに』など、言葉には出さない(出せない)けど、結構なこだわりがあったりします。
普段、おもちゃを片付ける、子ども本人に考え・決めさせることって、意外と大切だったりします。
このように、子どもにとって片付けやすい環境を整えることも大切です。
また、その他には、“時間を決めて遊ぶ(片付ける)”というのもあります。
例えば、
「時計の針が頂上になったらお片付けしようね」
とか、
「○○時になったら片付けようね」
など、前もって決めておくのもいいです。
が!
多くの場合、子どもが「うん!」と言ったにも関わらず、時間がきても片付けをしません。
うちの息子がそうでした…。
でも、娘はちゃ~んとお片付けをしていました。
『この子はこう言ったら聞くけど、この子はこう言っても聞かない』
『この子はこうすると、なんでも自分ですすんでやる子』
と、子どもによっても色んなタイプがありますので、あまりお母さんの負担にならない、やりやすいやり方を探し、その子にあった言い方・伝え方をして下さいね。
あと最後に、
「片付けしないなら捨てるよ!」
と子どもに言うという親御さんの話をたまに聞きますが、個人的にはあまりオススメしません。
大体が、「片付けしないなら捨てるよ!」と言うだけで、実際は捨てないという場合が多いです。
その場合、子どもは、「片付けをしなくてもおもちゃは捨てられないんだ」と学習してしまうので、余計片付けをさせるのが大変になってしまいます。
また、「片付けしないなら捨てるよ!」と言って、捨てる場合があったり捨てない場合があったりすると、子どもは親に対して”嘘つき”と思ってしまい、片付けだけじゃなく、様々なことに悪影響が出てきてしまいます。
クリニックへ予防接種・注射を打ちに行くのに、
「今日は注射ないからね」
と騙して連れてこられた子どもの大変さったらもうスゴイですからね。
それと同じです。
子どもに嘘をつくのはやめましょう。
あと実際に、「片付けしないなら捨てるよ!」と言って、片付けしない時は、有無を言わさず捨ててるという方も見えます。
それはそれで嘘をついていないのでいいのですが、私的に言うと…もったいないじゃないですか(笑)
ということもあり、「片付けしないなら捨てるよ!」は、個人的にはあまりオススメしません。
大人でも片付けは面倒なものです。
でも、やらなければいけないことですよね。
だったら、強制ではなく、どうすれば楽しく出来るのか。
また、どうすれば面倒なことと思わず出来るのか。
性格によっても違いますが、色々と考えややり方があると思いますので、親子で楽しく片付けが出来るよう、ご家庭で色々と試行錯誤してみてくださいね。
まとめ
新型コロナウイルスの影響で、おうち時間が増えたということもあり、家の中を見渡してみたところ、和室の部屋が物置状態に…。
「部屋がすごいことになってるから片付けしたら?」
と、逆に息子に言われたということもあり、今回、この記事を書こうと決めました(^^;
うちの押し入れの収納箱に、ずっとしまっていたプラレール。
もう中学生になった息子が、「もう使わない」ということで、甥っ子の子どもにあげることになりました。
こうしておもちゃも、次の世代、次の世代へと継承して(渡して)いくのって、なんだかとっても嬉しいことです。
このように、”たまに”片付けをしてみると、ちょっとした嬉しいこと・楽しいことがあったりするものです。
昔、あれだけ子どもに
「ちゃんとお片付けしようね」
と言っていたのに、今は私が言われる立場…。
私も、少しずつ少しずつ”お片付け”していこうと思います!