ボタンはめの練習って何歳から始めるのがいいの?練習のポイント・コツって?

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子どもが自分で着替えが出来るようになってくると、成長を感じ、ちょっと嬉しい気持ちになりますよね。

でも、ボタンが付いている服など、着る服によっては、新たな悩み、“服のボタンはめ”という問題に直面します。

 

私達大人は、何気なくしているボタンはめですが、子どもにとっては難しい動作・難関の一つなんです。

「一体、何歳から出来るようになるんだろう?」

「ボタンはめを教える・練習するといっても、何をどう伝えて、どうやって教えればいいの?」

と、いざ教えるとなると、結構難しかったりします。

 

ということで今回は、ボタンはめの練習は、何歳から始めるのがいいのか。

そして、ボタンはめの練習のポイント・コツについてお話していきます。

ボタンはめの練習って何歳から始めるのがいいの?

ボタンはめの練習の始めどき、何歳から始めるのがいいのかということですが、”手先が器用になる3歳頃がよい年齢”と言われています。

3歳の発達段階の特徴として、親指と人差指とを向かい合わせ、指先に力を込めて物をつかんだり、握ったりと、巧みさが増してきます。

 

また、2歳でも、指先の動きや、力がしっかりしている子もいます。

そして、2歳頃は、自分でやりたい意欲が出てくる時期でもあるので、子どもがボタンはめに興味を持っていそうであれば、2歳頃に始めるのもいいかも知れません。

 

しかし、子どもがボタンはめに興味を持っている・いそうであればいいんですが、そうでないのであれば、急いでやらせる必要はありません。

子どもがボタンはめに対してマイナスイメージを持たないように、子どもの様子を見ながら、興味を持つタイミングを待つ・伺うことが大切です。

もちろん、2歳だけじゃなく、「3歳になったからすぐ練習!」という、年齢で始めるのも違いますからね。

ボタンはめの練習のポイント・コツって?

ボタンはめの練習のポイント・コツですが、

①しっかりボタンをつかむ

②ボタンを穴に入れる

③ボタンを受け渡しする

と、3つの動作に分けて考える・練習するといいですね。

 

まず、うまくボタンがつかめない場合は、洗濯ばさみを遊びに取り入れてみるといいですね。
指先で物をつかむ力が付いてきます。

 

次に、ボタンが穴に入れられない場合は、ポットン落としの細い穴バージョンを遊びに取り入れてみるといいですね。

ぽっとん落としを手作り♪オススメの簡単手作りおもちゃ!

もしくは、身近なものだと、貯金箱にコインを入れる動作も役立ちますよ。

 

最後に、ボタンの受け渡しが難しい場合は、紐通しを遊びに取り入れてみるといいですね。

 

ちなみに、私が保育士の時は、2歳児クラスで、ボタンはめの練習を始めていました。

2歳児クラスですが、いきなり4月から始めるのではなく、その子のお誕生日が来て、3歳になって様子を見ながら、「そろそろかな?」っていう時に、お母さんやお父さんに、ボタン付きのパジャマを持って来てもらうように伝えていました。

パジャマは、服に比べてボタンの大きいものが多いので最適ですよ♪

また、パジャマは、お昼寝で毎日使うので習慣づきます。

この、“習慣づける”ということも大切です。

 

そして、ボタンはめの練習をする場合は、上のボタンははめにくいので、下のボタンから練習するといいですね。

ボタンはめが出来る月齢の高い子が、まだ出来ない子のボタンを留めてあげたりという姿を保育園ではよく見るんですが、やる方は、時間をかけてやってあげて、やってもらっている子は、動かずにじーっと立って待っているんですよ~。

まぁその光景の微笑ましいこと微笑ましいこと(^^)

 

あと、自分でできた時に、「見て~!出来たよ~!」と、自慢気に、嬉しそうに、胸を突き出してみせる子もいましたね~。

中には、ボタンはめに集中しすぎて、口がポカーンと空いていて、よだれがポターっと…なんていう子も(^^;

そして、よ~く見ると、ボタンが一つずつずれている…。

でも、そんなことより、その子が一人でできたことのほうが嬉しくて、「すごいね~!出来たね~!」と、褒めちぎっていましたね。

一生懸命ボタンはめをする子どもの姿って、めちゃくちゃ愛らしいですよ♪

そして、こういった、出来たという成功体験の積み重ねが大切です。

 

成功体験や、楽しいイメージを持てるようにすることが大切なので、それらを遊びを通して持てるように、様々な工夫をしていました。

それでいうと、“フェルトにボタンの付いたおもちゃ”、”ボタンの付いた服を着ている人形”は、必須アイテムでしたね。

 

いずれも、子どもは遊びを通していろいろな力がついてくるので、”ボタンはめを練習する”というよりは、”ボタンはめにつながる遊びをたくさんやる”と考えたほうがいいですね。

また、こうやって動作を分けてみてみると、ボタンはめって、ひとつひとつの動作が、子どもにとっては難しいことなんだと気づかれると思います。

子どもにとっては大仕事で、出来ないことが当たり前ですので、根気強く見守ってあげてくださいね。

まとめ

私は保育士の時に、“ただ単に教えるのではなく、発達段階を知ることはもちろん、ポイントを押さえ、段階を踏むことで、無理なく、ボタンはめの練習が出来る”ということを学びました。

ボタンはめは、子どもにとっては難しく大仕事です。

親子で一緒に遊びを通し、楽しいイメージを持って練習してほしいと思います。

 

あと、「3歳だからできないといけない」とか、「周りの子が出来ているのに…」って思わないでくださいね。

子どもそれぞれに、性格の違いや個性があるように、成長のペースも違います。

みんな違っていいんです。

というか、それが普通なんです。

子どものペースに合わせ、少しずつ少しずつ進めてあげて下さいね。