子どもの腕は外れやすい!?癖になりやすい肘内障の対処法や予防法

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最初に子どもの腕が外れた時(肘内障を起こした時)、どの親御さんもびっくりされたかと思います。

しかし、一度外れると癖になりやすく、2度目・3度目・4度目と繰り返すうちに、『また!?』と思い、あまりびっくりしなくなりがちです。

実際に私がそうでした。

 

でも、肘内障を放置しておくのは危険なことなので、その都度整形外科へ通っていました。

1・2回目はまだいいんですが、3回・4回、また、立て続けになってくると、『また行かないといけないのか…』と、慣れからか、そんなことを思うこともありました。

 

しかし、腕が外れやすい(肘内障を起こしやすい)のには理由があることを知り、それ以降はあまり通わなくなりました。

 

そこで今回は、癖になりやすい、肘内障の対処法や予防法について、我が家の体験談を交えてお話していきます。

肘内障の対処法や予防法

うちの3番目の息子は、1歳8ヶ月頃から肘内障を繰り返しました。

初めて肘内障を起こした時は、バランスボールから落ちた時でした。

 

子どもって、何かと”乗る”ということが大好きですよね。

うちの息子は、バランスボールに乗るのが大好きで、よく乗って遊んでいました。

私達大人と違って、結構バランス良く乗れちゃうんですよね~(^^;

 

バランスボールの上にあぐらをかいて乗るのが好きで、いつものようにバランスよく乗って、少し年の離れた兄と一緒に遊んでいた時、ふとした瞬間にバランスを崩し、左肘から床に落ちました。(兄談)

 

バランスボールって、1・2歳の子どもからしたら、めちゃくちゃ大きいものです。

私達大人で例えるなら、運動会で使う大玉転がし位の大きさぐらいでしょうか(例えが古い…(苦笑))

そこから落ちるって…(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブル

 

バランスボールから落ちた息子は、左腕を抑えて大泣き。・゚・(*ノД`*)・゚・。

また、まだ1歳8ヶ月ということもあり、どこがどう痛いということなど、はっきり話せない状況。

看護師でありながら、自分の子どものことになると、どうしてもパニックになってしまいます。

 

アワアワしながら、『ま、まさか骨折!?』と思い、夜の遅い時間だったということもあり、夜間診療の整形外科を受診しました。

子どもの腕が上がらないため、チャイルドシートにも座らせられず、旦那さんに運転してもらい、私は子どもを抱っこして向かいました。

 

整形外科に到着し、医師に状況の説明をした後、医師は息子の手の上がらない状態を診て、

「肘内障ですね。小さい子にはよくありますよ」

と言われ、肘内障の説明の紙をもらいました。

 

ちなみに肘内障とは、正確には『亜脱臼』と言います。

俗に言う『肘が抜けた・腕が抜けた』という状態のことです。

手を引っ張った時や、手をついてころんで肘を打った時などに起こります。

 

普段は輪状靭帯(りんじょうじんたい)に包まれている橈骨頭(とうこつとう)(3つでできている腕の骨のうちの1つ)が、外部からの大きな力が加わることで、輪状靭帯からずれることによって起こります。

また、肘関節の靭帯の未熟さが原因で起こるため、1~6歳の子どもに多く起こります。

そのため、骨格が発達するに連れて起きなくなります。

 

深刻な怪我ではないですが、痛みが激しい為、子どもは腕をあげようとすると泣き叫び、肘をやや曲げた状態で下げたままにして、痛がって動かそうとしなくなります。

 

治し方は、医師が肘のあたりと手首のあたりを持って回外させ、肘を曲げていくと、『コクッ』という整復音とともに整復されます。

医師があまりにも簡単に治してしまうので、『これ、私でもできるかも』と思い、ネットで調べてみると、結構詳しく載っていました。

でもそこには、『無理して行うと骨折等のリスクも高い』と書かれてあったので、やはりきちんと受診して治してもらったほうが間違いないと思います。

 

息子の時も、整形の先生がすぐに『コクッ』とはめてくれました。

その後、きちんとはまっているのか、子どもに腕を上げさせようとしましたが、年齢的に怖いのか、腕を動かさない息子…。

それでは帰れない私…。

ということで、骨折等がないか、念のためレントゲンを撮り、異常がないことを確認して、その日は帰宅しました。

息子は、腕をすぐには動かしませんでしたが、翌朝には普通に動かしていました。

この時私は、『腕が外れただけで、なんともなくて(骨折とかしてなくて)よかった~』と思っていたですが、ここからが肘内障との本当の戦いでした。

 

我が家の息子は、肘内障を3歳までに4回繰り返しました。

“1回起こすと繰り返す(癖になる)”というのを痛感しました。

 

2回目は、登園前に兄とクッションの投げあいをして遊んでいて、何かしらの拍子に抜けました。

朝一から整形外科を受診し、受付で状況を伝えると、待つことなくすぐに医師が『コクッ』とはめてくれ、息子はそのまま登園。

その日1日何事もなく、普通に園生活を過ごしました。

 

3・4回目は、手をつないで、本当の本当にちょっとした引っ張りで抜けました。

『えっ!こんな簡単に抜けるの!?』ってぐらいの引っ張り具合で抜けたので、本当にびっくりしました。

どちらも、たまたま大きな病院に、他のことで受診中だったので、医師に状況を話すと

「腕が抜けたみたいなので、(小児科から)整形外科へ行きましょう」

と話をされ、行こうとしたらもう腕ははまっていました(^^;

 

一応整形外科の先生に診察してもらったところ、

「ちゃんとはまってますね。あと、肘内障は一回起こすと繰り返すので、なるべく手は反対の方でつないで下さい」

と言われました。

 

今となっては当たり前のことと思いますが、その時はハッとしました。

なんとなく私が左で子どもが右とか、立ち位置とか座る位置とかが決まっていたので、いつも繋ぐ手とかはだいたい同じだったということに、その時改めて気づきました。

 

また、

「園の生活でも、肘内障を繰り返す手と友達をつながせると、友達が転んだときに引っ張ってしまうので、反対の手をつながせるようにすること。もちろん、園には肘内障の既往があることを伝えておくこと」

など、外れやすいから気をつけようと思ってはいたものの、どうすればいいかわからなかった私に、的確にアドバイスをしてくださいました。

 

その後、園の先生に、息子が肘内障の既往があることを伝えたところ、園の先生たちにとっては、肘内障はよくある(?)みたいで、皆さん気を付け方を知っていました。

その時、『園の先生って、何でも知っていて凄いなぁ』って思いましたね。

 

あと、3・4回目の時は、肘内障が起こったときに、勝手にはまっていた、元に戻っていたので、『これ、放置してても勝手に治るから病院行かなくてもいいんじゃない?』って思ったんですね。

そこで調べたところ、当然ですが、勝手に治らない場合もあり、その場合、『筋緊張が増してくるため、スムーズに整復できなくなり、更に痛みや炎症を悪化させてしまいます』とありました。

また、『稀に靭帯が固くなり、手術と言うこともあります』とも…。

やはり、肘内障は放置せず、できるだけ早い対応、整形外科を受診するのが良いと思います。

 

たまに当院でも、

「(子どもの)腕が抜けたんです」

と、受付で言われたり、電話でのお問い合わせがあったりします。

 

その場合、整形外科がやっている時間であれば、当院よりも整形外科の医師のほうが専門なので、

「すぐに『コクッ』とはめてくれるので、整形外科を受診してください」

とお話させていただきます。

 

というのは、肘内障の整復(腕をはめる)だけであれば、整形外科の医師より上手ではないが、多くの小児科の医師が出来ると思います。

しかし、肘内障だと思っていたけど、実は骨折だったり、他の原因で痛がっていたりと、肘内障ではない場合があるからなんです。

当院でも、整復の対応であればさせていただきますが、肘内障以外の症状も考えられますので、出来る限り整形外科を受診されることをおすすめします。

まとめ

肘内障について簡単にまとめますと、

■一度起こると起こしやすくなる(癖になりやすい)

■1~6歳の子どもに多く起こる(骨格が発達するに連れて起きなくなる)

■腕が外れた時は、勝手にはまったり、自分たちで治すこともできるけど、すぐに整形外科を受診するのがベスト

■子どもと手をつなぐ時は、肘内障を起こしていない方の手を繋ぐ

■肘内障の既往があることを、園の先生に伝えておく

といったところでしょうか。

 

うちの息子がそうだったように、一度腕が外れると本当に癖になりやすいので、腕が外れた時(肘内障の時)の対処法や予防法を頭の片隅に入れておいて、子どもの腕が外れた時は、適切な対処・予防をしてくださいね。

 

看護師をしていても、勤務する科によっては、経験がないと、学生のときに勉強したうっすらとした記憶しかありません。

看護師として知ることも多いですが、母になって、子どもが病気や怪我をして経験して知ることもたくさんあります。

今回の肘内障についても、たくさん調べて、整形外科の先生からもたくさん聞きました。

 

今も小児科で働き、患者様たちからいろんな病気など、子育てに関する情報を吸収させて頂いています。

知らないことやわからないことは、受診の際にたくさん質問して、先生や看護師、受付から色々と吸収して帰って下さいね。

スタッフ一同、病気だけじゃなく、子育てに関する様々な知識・情報を持っていますよ。