プール熱ってどんな病気?通園・通学できるの?治癒証明書って必要?

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毎年6月頃から流行し、夏にピークを迎えるプール熱。

別名、”夏のインフルエンザ”と言われるくらい、しんどい思いをする子が多いのも特徴的です。

 

インフルエンザにかかったことがある人はわかると思いますが、インフルエンザの時って気力も体力も奪われ、本当に辛いですよね。

それが”冬だけではなく、夏でもなる”と考えると、ちょっとゾッとしませんか。

 

そこで今回は、プール熱ってどんな病気なのか。

また、感染経路はプールだけなのか。

そして、プール熱になっても子どもを通園・通学させてもいいのか。

その時に治癒証明は必要なのかなどなど、プール熱の様々な疑問についてお話していきます。

プール熱ってどんな病気?通園・通学できるの?治癒証明書って必要?

 

プール熱ってどんな病気?プールでしか感染しないの?

プール熱って聞くと、『プールで感染する病気なの?』と、普通思いますよね。

それと同時に『プールはちょっと控えたほうがいいのかしら』って、親としては心配になりますよね。

 

プール熱とは、子ども達が水遊びを楽しむ時期に、水を介して感染することがある病気ということで、そう呼ばれています。

そのため、プールだけやめとけば大丈夫ということではありません

 

プール熱は、アデノウイルスを原因とするウイルス感染症で、正式には”咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)”のことを言います。

症状は、発熱・喉の痛み・目の充血が主な症状ですが、全ての症状が必ず出るというわけではありません。

腹痛、下痢、まれに熱が下がった頃からみられる発疹などの症状が出ることもあります。

なので、くしゃみなどの飛沫感染、目を触った後の接触感染など日常の中で感染する可能性は常にあるのです。

 

また、元気になってからも、便の中には2週間以上ウイルスがいると言われています。

 

日頃からの手洗い・うがいの徹底で予防できる病気って、ほんとたくさんあるんですよね。

そうわかっていても、私達親も、体調が悪い時などは特に、

「手洗いをしっかりして!」

と、子どもに注意を促しますが、元気になるとちゃんとやらなくても、

「もぉ!ちゃんとやらなきゃだめよ。」

で、済ませてしまうことありませんか?

私も息子には、そうでした。

 

私は、看護師という職業柄、急いでいる時でも、手洗いをしっかりしてしまいます。

娘には、ある意味私の血が受け継がれていて、友達に

「○○ちゃんって、ドラマの手術室に入る先生みたいに手を洗うよね。」

と、言われたことがあるくらいです(^^;

 

そうなんです。

娘は私が教えた洗い方をずっと守り続けています。

そして、友達に

「手にはバイ菌がいっぱいなんだから。みんなにうつさないためにも必要なことでしょ。」

と、普通に答えたそうです。

何でもはっきりしている娘。

スラッとそう答えていた姿が目に浮かんできました。

 

かたや、一番下の息子には、娘ほど手洗いを徹底し教えませんでした。

その理由としては、『ちょっと時間の余裕がなくて…(^^; 』と、見苦しい言い訳ですが、『娘の時のようにちゃんと教えておけばよかったなぁ。』と、最近反省しています。

 

その時だけの徹底なんて、そりゃ長続きしませんよね。

『ほんと、普段からの教育って大切だなぁ。』と、つくづく感じました。

『手洗いの大切さを、日常生活の中で、息子の胸に響くように伝えていかなきゃな。』と、この記事を書きながら、改めて思いました。

プール熱の時って通園・通学していいの?治癒証明書って必要?

“夏のインフルエンザ”って聞くと、『冬に流行るインフルエンザのように、もしかして学校や保育園・幼稚園に行けないの?』と、思われますよね。

 

そうなんです。

プール熱(咽頭結膜熱)は、学校保健安全法により、出席停止期間が定められている病気のため、よくなってから病院の先生に「治癒証明書」を発行してもらわないといけない病気です。

 

学校保健安全法施行規則には、

「咽頭結膜熱にあっては、主要症状が消退した後二日を経過するまで。」

と、定められています。

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

「で、いつから行っていいの?」

 

 

そう思った方も多いんじゃないでしょうか。

ちょっと表現が分かりにくいですよね。

 

インフルエンザのように、“熱が下がってから”とかならイメージがつきやすいですが、

「主要症状って?熱?喉の痛み?」

と、戸惑う方も多いと思います。

 

前述したとおり、咽頭結膜熱の症状は発熱・喉の痛み・目の充血だけではなく、他にも症状がみられることがあります。

なので、その子その子によって、症状の出方が違うことが多くあるんです。

だから、そういう表現なんですよね。

 

熱が下がったなど、ママさんにも客観的にわかることもありますが、喉の痛みや腹痛などは“良くなってる”と思っていても、“まだ少し喉が赤い、お腹がゴロゴロしている”など医師がみないとわからないこともあります。

最終的には、普段からよく知ってくれている『かかりつけ医』を受診し『治癒証明書』を書いてもらう。

そして、保育園・幼稚園などの集団生活に戻ることが出来ます。

そういったいろんなことを考えると、『かかりつけ医』を持っておくことは大切なことですね。

【かかりつけ医で予防接種や診察を行うことのメリットって?】

まとめ

名前は聞いたことがあるけど、“どんな症状で、どんな経路で感染するのか”など、意外とわかっていない病気ってありませんか?

何かきっかけがないと、なかなかそこまで気が向きませんよね。

でも、ちゃんとわかっていれば必要以上に怖がったり避けたりしなくて済みますし、わかっているからこそできる予防もみえてきます。

 

当院・しいの木こどもクリニックでは、『小さな不安を大きな笑顔へ。子育てを楽しむ明日へ一歩前進』をコンセプトに活動しています。

「この病気ってどんな病気?」

などわからないことは、そのままにせず、受診の際、ぜひ気軽にお聞きください。

私達スタッフも日々学ぶ姿勢を大切にし、よりわかりやすくママさん達に伝えることができるよう、努めていきたいと思います。

【病気の感染経路を知って正しい対策を!】

 

参考サイト

学校保健安全法施行規則