子どもって、大人と比べると頻繁に鼻血を出しません?
私は子どもの頃、しょっちゅう鼻血を出していました。
朝起きると、指や顔に血がついていることは日常茶飯事で、ある時は、布団や枕が血だらけになっていて、めちゃくちゃびっくりしたことを覚えています。
親からしてみると
「うちの子、こんなに毎日毎日、頻繁に鼻血を出していて大丈夫かしら?」
って心配になりますよね。
実は、子どもが鼻血を頻繁に出すのには、いろんな理由・原因があるんです。
また、昔から教えられているというか、自然に覚えている鼻血の止め方。
実はその方法、間違った止め方かもしれません。
間違った止め方をすると、症状を悪化させてしまう恐れがありますので注意が必要です。
ということで今回は、子どもが鼻血を頻繁に出す理由・原因について。
そして、鼻血の正しい止め方や間違った止め方についてお話していきます。
子どもが鼻血を頻繁に出すのには原因が!正しい止め方と間違った止め方
子どもが鼻血を頻繁に出す理由・原因って?
子どもが鼻血を頻繁に出す理由や原因なんですが、まず一つは、子どもが鼻をいじるからです。
子どもは大人と比べ、鼻の粘膜が弱いにもかかわらず、気づけば鼻をホジホジ( ̄ ¨ヽ ̄ )
ダメって言っても、なかなか言うことを聞いてくれないですよね。
まっ、他の部位と比べ、鼻は痛みやかゆみなどを感じやすい部分なので、しょうがないといえばしょうがないんですけどね。
昔、寝てるうちの息子をよ~く観察していたところ、しっかり鼻をいじっていました。
そりゃ朝、指や顔に血がつくわけだと、その時納得しましたね。
子どもが鼻血を頻繁に出す場合、子どもが鼻をいじっていないか、一度よ~く見てみるといいですね。
二つ目の原因としては、鼻の粘膜が炎症を起こし、弱くなっているからです。
いわゆるアレルギー性鼻炎です。
アレルギー性鼻炎にかかると、鼻がかゆかったり、ムズムズしたりしますよね。
と、それだけではなく、鼻の粘膜も通常時に比べ弱っている状態です。
そうなると、ちょっと鼻をいじるだけで鼻血が出やすくなります。
うちの息子はアレルギー性鼻炎なので、その時期が来ると、いつも鼻をいじっていました。
保育園に行く時によく
「鼻をいじっちゃダメよ!」
と、何回も何回も言っていたのを鮮明に覚えています(^^;
でも、かゆみやムズムズなど、大人でも中々我慢できないものを、子どもが我慢できるはずありません。
“毎年この時期によく鼻血を出す”とか、”この状況だと毎回のように鼻血を出す”という場合、アレルギー性鼻炎を疑い、一度医師に相談してみるのがいいですね。
三つ目の原因としては、温度差による血管の拡張です。
子どもは、小さければ小さいほど体温調節が上手く出来ません。
その為、体調不良、風邪などで熱・体温が上がると、体温調整が追いつかず、血管が拡張され、鼻血を出しやすくなります。
また、くしゃみをしたり、鼻をかんだりしても、血管が拡張されるので出血しやすくなります。
クシュンクシュンしてて鼻血を頻繁に出す場合は、体調不良が原因かもしれませんので、こちらも一度医師に相談してみるのがいいですね。
また、温度差による血管の拡張で言うと、季節の変わり目も鼻血が出やすくなります。
季節の変わり目は、温度や湿度が上がったり下がったりと、私たち大人でも結構つらいですよね。
でもそれが子どもの場合だと、その環境の変化に体がついていけず、鼻血を出しやすくなります。
家の中ではエアコンで室温調整をしたり、また、外に出かける時は天気や気温に合わせた服装にするなど、急激な寒暖差を作らないように調整することが大切です。
このように、子どもは大人と違い、まだまだ成長過程ということで、未熟な部分が多々あります。
子どもが鼻血を頻繁に出す場合は、しっかり子どもを見つめて、理由や原因が何なのか探ってみてくださいね。
鼻血の正しい止め方・間違った止め方
では、鼻血はどうやったら止まるのか、鼻血の正しい止め方についてお話していきますね。
①まず、椅子か、なければその場に座らせます。
小さなお子さんの場合、親の膝の上に座らせると子どもも落ち着くのでいいですよ。
②子どもの顔を下に向ける。
子どもが嫌がって下を向かない時は、おもちゃや絵本などで気を引き、下を向かせるようにしましょう。
また、鼻血がポタポタ落ちる場合は、ティッシュで鼻の下を抑えるようにしてくださいね。
③親指と人差し指で、小鼻の上あたりをギュッとつまみます。
この時、まだ子どもが小さい場合は、親が押さえるのがいいですね。
④鼻血が止まるまでつまんだままにしておきます。
その時その時によりますが、大体5~10分程度で止まります。
ただ、小さいお子さんにとって、5~10分じ~っと待つというのは、なかなか難しい時がありますよね。
その時は、おもちゃや絵本などで、気をそらす、退屈させないようにしてあげると、あっという間に時間が過ぎますよ。
※ 注意 ※
鼻血の出血の量が多く、30分たっても止まらないという場合は、すぐに病院を受診してください。
ではお次は、鼻血の間違った止め方です。
■鼻血が出たら鼻にティッシュを詰める
これ、めちゃくちゃ多くの人がやったことあるんじゃないでしょうか。
というか、今もやっているという人いるんじゃないでしょうか。
って、実は、一昔前まで私もそうでした(^^;
これをすると、鼻の粘膜を傷つけてしまい、逆に悪化させてしまいますので、今後は絶対にやらないようにしましょう。
■上を向いて首のあたりをトントンする
これも多くの人がやったことがある、多くの人がやっているんじゃないでしょうか。
私も今はやっていませんが、子どもの頃にやっていた記憶があります。
これをすると、血が喉に流れてきてしまいます。
そして、その血を飲み込むことで、気分が悪くなり、嘔吐などの原因にもなりますので、上を向いて首トントンはやらないようにしてください。
この、鼻血の間違った止め方って、やっぱりテレビや映画の影響が強いんじゃないでしょうか。
正直、昔よくテレビで見た記憶があります(^^;
懐かしのドラマや映画を見る時は、現代では間違っていることも結構ありますので、何でもかんでも真似しないようにしないといけないですね。
まとめ
私は以前、耳鼻科に勤めていたということもあり、その時に色々と鼻血等について学ばせていただきました。
その時に思ったのが、私を含めて間違って覚えている人が多いということです。
その結果、今回の鼻血のように”小さい頃に覚えた、間違った対処法を覚えているという人がほとんど“という状態になってしまったのではないでしょうか。
今はパソコンやスマホで、いつでも好きな時にいろんなことを調べられるようになりましたが、正直、自分が正しいと思っていることって調べないですよね。
また、ネットで調べたからといって、その情報が全て正しいとは言い切れません。
その為、様々な情報について、個々のネットリテラシー(ネット上で得た情報を正しく理解・取捨選択し、活用する事が出来る能力)に左右されてしまいます。
芸能人のゴシップ情報ならまだしも、病気や怪我は命に関わるものもあります。
その情報を伝えているサイトは、クリニックや医師が執筆・監修しているのか、まずはそこをちゃんと確認してください。
そして、そうでない場合、そのサイトの情報は本当に信じて大丈夫なのか、少し疑ってみてください。
そう考えると、ネットで怪我や病気の情報を調べるより、直接クリニックへ行って、医師に聞いて確かめることのほうが簡単で、間違いない事だとわかっていただけるかと思います。
私達は、医療従事者としてもそうですが、親としても、正しい情報を子どもに伝えていかなければいけないなと、今回の記事を書くにあたり、改めて思わせていただきました。
今後も、医師にしっかりと記事を確認していただき、正しい情報をたくさんの親御様に届けていきます。