小児科の待ち時間で子どもを退屈させない方法!院内感染に注意!

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今はほとんどのクリニックで、Webから予約を取れるようになったけど、それでも診察までには時間がかかりますよね。

私は待ち時間がすごく苦手で、今、歯医者に通っているのですが、朝9時の予約なのに、診察室に入ったのが11時近くなんていうこともよくあります。

 

昔はそのたびに

「もぉ!!」

って怒ってたんですが、怒るのって結構パワー・体力使うじゃないですか。

なので、最近は、

「今日は何分おす(遅れる)かな?この込み具合だと…1時間とみた!」

と、時間がどれぐらいおすかを予想して楽しむ…とまではなかなかいきませんが、怒らないようにしました。

でも、さすがに1時間も2時間も、ただジーッと待つことは出来ないので、持参した小説本を読んで、どうにか時間をつぶしている日々です。

 

いつも待ち時間が結構あるので、

「周りの人はどんな感じかな」

と、ちょこちょこあたりを見渡すと、ほとんどの大人はスマホで時間をつぶしています。

 

でも、大変なのは子どもです。

さっきまでおとなしくDVDを見てたと思ったらぐずりだしたり、おもちゃでキャッキャキャッキャ言ってたと思ったら泣いて怒り出したりと、ホント、子どもは忙しいですね(^^;

 

クリニックでの長い待ち時間は、子どもにとっては退屈でしょうがない時間。

動き回ったりする我が子におもちゃや絵本を渡して

「おとなしく待っててね」

と、言い聞かせている親御さんも多いと思います。

しかし、

「5分や10分の待ち時間ならなんとかごまかせてしのげるけど、それ以上は無理!きつい!」

そう思っているお母さん、結構多いんじゃないでしょうか。

 

ということで今回は、小児科の待ち時間で子どもを退屈させない方法を、当院・しいの木こどもクリニックが行っている対策・方法。

そして、自分たちで簡単に出来る、待ち時間で子どもを退屈させない方法についてご紹介していきます。

小児科の待ち時間で子どもを退屈させない方法(しいの木こどもクリニック篇)

当院・しいの木こどもクリニックには、いわゆるキッズルーム・プレイルームというものがありません。

あればあったで楽かとは思うのですが、当院では院内感染の観点から設置していません。

 

当たり前かもしれませんが、小児科へは皆さん、病気のお子さんを連れてみえます。

そんな病気のお子さんが、おもちゃや絵本にふれることにより、違う病気をもらってしまう可能性があります。

「病気を治すためにクリニックに来たのに、またさらに違う病気をもらってしまった…」

なんてことになったら目も当てられません。

そういった事にならないよう、当院では患者様同士の共有物を、出来る限りなくすようにしています。

ちなみに、待合室を個室待合室にしているのも、患者様同士の接触を極力避けたいという院長の思いからそうしています。

 

「でも、キッズルーム・プレイルームがないと、子どもは退屈するんじゃ…」

というお母さん方の心配から、当院では、待ち時間で子どもを退屈させない方法として、各個室待合のテレビで、アニメのDVDを流しています。

実は、このアニメのDVDにも、ちょっとしたこだわりがあるんです。

それは、『短編のアニメーションを再生する』というものです。

 

子どもって、テレビ(アニメ)に夢中になってしまうと、そこから動かなくなりますよね。

それは、クリニックでも同じです。

60分や90分など、長編のアニメーションを流してしまうと、アニメが終わるまで待合室から出ない(動かない)ということになってしまいます。

もちろん、アニメの途中で子どもを無理やり待合室から診察室に連れてくることも出来ますが、そうすると、その時点ですでに子どもはギャン泣きです。

そんな泣いている子どもを泣き止ませる・あやすのってとっても大変ですよね。

そういったことを未然に防ぐため、当院では、ただアニメのDVDを流すのではなく、『短編のアニメーションを再生する』ということにこだわっています。

 

その他には、各個室待合室の壁に、『間違い探し』『迷路』『隠し絵』『クイズ』などを貼っています。

『間違い探し』や『迷路』は、小さなお子さんでも簡単に出来るもので、イラスト・レイアウトが可愛いものを選んでいます。

子どもが

「ど~こ~?わかんな~い!できな~い!」

となってしまうと、逆にお母さん方に負担がかかってしまいますからね。

 

また、

『どこかに○○が隠れているよ』

『○○を見つけられるかな』

『○○はどこにあるかな』

『○○と□□はどちらが多いかな』

といった『隠し絵』や『クイズ』は、結構お子さんに人気がありますね。

 

このように、各個室待合室では、DVD(アニメ)や間違い探し等に子どもの意識を向けさせることを心がけています。

“待合室でただジーッと待っている”ではなく、“待合室で遊んでいる”という感覚に子どもがなるよう日々試行錯誤しています。

 

あっ、あと、待ち時間が長くなってしまったお子さんには折り紙もお渡ししてます。
ご希望の方はお気軽にお声がけくださいね。

待ち時間で子どもを退屈させない方法(自分たちで出来るオリジナル篇)

先程は、当院・しいの木こどもクリニックが行っている、待ち時間で子どもを退屈させない方法をお伝えしましたが、皆さんその他にもいろんなクリニックにも行かれますよね。

ということで、自分たちで出来る、待ち時間で子どもを退屈させない方法についていくつかご紹介していきます。

 

1つは『絵本』や『クイズ』、『クロスワードパズル』といった本です。

子どもが好きなおもちゃを持っていくのもいいんですが、外に持っていくとなると、落とす・なくす・壊すなどの危険が高まりますので、出来れば本ぐらいがそうかさばらず、ちょうどいいと思います。

でも、あまり子どもが好きじゃない絵本とか、難しすぎる『クイズ』『クロスワードパズル』などは選ばないようにしてくださいね。

 

もう1つは『言葉遊び』系です。

本は本でいいけど、もし持っていくのを忘れたら…ということを考えると、出来れば私はこっちをおすすめしたいです。

なんてったって何も持っていかなくていいですからね♪

一言に『言葉遊び』といっても、いろんな種類・パターンを考えることが出来ます。

 

例えば、定番で言うと『しりとり』

もちろん、普通のしりとりでもいいですが、子どもの年齢によっては、ちょっと変わったしりとりをしてみるのも面白いです。

例えば『2文字限定』とか、逆に『先に”ん”がついた方が勝ち』とか、いつもやっているゲームのルールをちょっと変えるだけです。

これ、やってみると、意外と大人の私達も楽しむことが出来ますよ。

 

その他には、『○○を延々言っていく』なんていうのもいいですね。

例えば『赤いもの』とか、『乗り物』とか、子どもが好きそうなもの、答えやすそうなお題だと盛り上がってなおいいですね。

 

あとは『あっち向いてホイ』とか『じゃんけん』とかもルールをちょっと変えて楽しむなんて言うのもありですね。

 

このように、待ち時間で子どもを退屈させない方法って、たっくさんあります。

待ち時間に、子どもにスマホやゲームをさせるのもいいですが、子どもが小さいうちは、出来る限り親子のコミュニケーションをとってほしいです。

また、当院は個室待合室なのでゲームで多少盛り上がっても大丈夫ですが、そうでないところの場合はあまり盛り上がりすぎないように気をつけてくださいね。

【どうして病院って待ち時間が長いの?】

まとめ

以前、当院・しいの木こどもクリニックに初めて来院された患者様の親御さんから

「絵本とかないですか?」

と、質問を受けたことがあります。

当院は、院内感染対策からおもちゃや絵本は一切置いていないんですが、歯科(歯医者さん)とかだと普通にプレイルームがあったりしますよね。

そう考えると、

「なんでここはないの?」

というお母さん方が疑問に思うのも無理ありません。

そういったことから今回、当院にプレイルームがない理由や、その代わりの対策・子どもを退屈させない方法などについてお話をさせていただきました。

 

更に言うと、当院では、子どもが手に触れるものというのは一切ありません。

DVDは再生しているのを見るだけですし、各個室待合室の壁に貼ってある物は、ラミネート加工をして貼り付けてあるので、取り外すことは出来ないようになっています。

もちろん折り紙も、その子から違う子に渡るということはありませんよね。

 

このように、とにかく子どもが手を触れない、菌と接触しないよう、接触感染を防ぐということを当院では徹底しています。

『(しいの木こどもクリニックは)院内感染を防ぐためにプレイルームがない』、そう思ってもらえればと思います。

 

私は以前、甥っ子の付き添いで小児科に行ったんですが、そこの待合室にはプレイルームがあり、甥っ子も楽しそうに遊んでいました。

しかし、私の姉は

「病院(クリニック)においてあるおもちゃって常に清潔なのかなぁ。触って病気うつらないか心配」

と、院内感染、接触感染について凄く気にしていました。

そして、子どもがプレイルームを出る時、持っていた除菌のウェットティッシュで、子どもの手をゴシゴシゴシゴシとかなり念入りに拭いていました。

 

このときの姉(の甥っ子)もそうですが、皆さん、クリニックへは病気を治すために行っていると思います。

そう考えると、クリニックで病気をもらわないため、子どもの健康を守るためにもプレイルームは使わず、持参した玩具や絵本、言葉遊びなどで待ち時間を過ごすのが、結果的に子どものためになると思いますよ。

【病院で病気をもらわないためには、感染経路を知って正しい対策を!】