子どもが目薬を嫌がってさせない!嫌がる子どもに目薬をさす方法(私の体験談)

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子どもに目薬をさすのってなかなか大変じゃないですか。

うちの5歳になる息子も、最初は嫌がり、なかなか目薬をささせてもらえず大変でした(ーー;

 

昨年末、うちの息子は麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、いわゆる”ものもらい”になりました。

そして、眼科を受診し、医師から

「治るのに半月ぐらいかかる、治りにくいタイプだね」

と言われ、目薬(点眼薬)と眼軟膏をもらいました。

 

以前、結膜炎にかかったことがある息子。

その時に初めて目薬をさしたんですが、まぁ目薬を嫌がること嫌がること。

無理やり押さえつけて、なんとか1回だけ目薬をさした(させた)ことを思い出しました。

 

花粉症や結膜炎、今回のうちの息子のように麦粒腫にかかるなど、子どもに目薬をさす機会も多くあるかと思います。

そこで今回は、嫌がる子どもに目薬をさす方法を、私の体験談を交えてお伝えしていきます。

子どもが目薬を嫌がってさせない!嫌がる子どもに目薬をさす方法

嫌がる子どもに目薬をさす方法(私の体験談)

嫌がる子どもに目薬をさす方法を、私の体験・失敗談を交えながらお話していきますね。

 

うちには、今回の話の主人公・5歳の息子と、上に兄と姉がいます。

上の子ども達も、小学校低学年ぐらいまで、目薬をさすのを嫌がっていました。

 

下の息子と上の子ども達とは少し歳が離れているので、上の子ども達に

「なんで目薬さすの嫌だった?」

と、直接聞いてみると、

「目の中に薬が入ってくる(落ちてくる)のが見えるのが怖かった」

「目を閉じていても、いつ目薬が落ちてくるのかがわからなくて怖かった」

「いつ目薬が落ちてくるのかが気になって、うっすら目を開けた瞬間に目薬が落ちてきて、その目薬が落ちてくるところを見ちゃったので、それからはもう怖くて嫌だった」

「いくら目をギュッと閉じても、目薬が落ちてくる…目薬が落ちてくる…ということを想像してしまい怖かった」

「急に冷たい液体が目に入ってきて、びっくりするから嫌だった」

などなど、いろいろと答えてくれました。

 

ちなみに5歳の息子にも聞いてみたところ、

「目の中に薬を入れるなんて嫌!」

と、そのまんまの意見を言われました(^^;

 

ほぼほぼ、”怖い”という恐怖心が共通していることがわかります。

では、その恐怖心を与えないようにするためにはどうすればいいのか。

今後、花粉症になる可能性も十分考えられ、また目薬をさす機会があるかもしれないので、その時に苦労しないためにも、今回いろいろと試してみました。

 

【検証その1】

『子どもに目を閉じてもらい、私が片手で目を無理矢理開け、目薬をさす』

上の子たちはこの方法で成功(?)していたので、下の子もこの方法でということだったんですが、その結果、目を開けられるのが嫌で、更にギュッと目を閉じてしまい、目薬をさすことは出来ませんでした。

 

【検証その2】

『最初に目を閉じ、その状態で目頭に目薬を1滴落とし、その後目を開け、目薬が目の中に流れ込むように、目だけ左右を向く』

「目を開けた状態で目薬が落ちてくるのが怖いなら、目を閉じちゃえばいいじゃん♪」

ということで思いついたこの方法でしたが、結果、目薬が違う方向へ流れてしまい、うまく目の中に流れ込まず、この日も目薬をさすことは出来ませんでした。

 

【検証その3】

『目を開けた状態で、目薬を左目にさすときは目だけ右の方を向き、目薬を左目のめじり付近に落とす。右目にさすときは目だけ左の方を向き、目薬を右目のめじり付近に落とす。』

「目薬をさす時、これだと子どもは目薬が見えないから、恐怖心がなくなっていいと思うよ」
と、当院・しいの木こどもクリニックの院長先生に言われチャレンジしたんですが、うちの子は怖くてチラチラチラチラ目薬を見てしまい、上手に目薬をさすことは出来ませんでした。

でも、”その1”・”その2”のやり方の時とは違い、目薬を目の中に入れることは出来ました。

しかし、やはり恐怖心があったのか、翌日はこの方法では目薬をさすことは出来ませんでした。

 

【検証その4】

『軽く目を閉じ、目の中央ぐらいに目薬を1・2滴落とし、その後、目をパチパチする』

「目のパチパチ(開けたり閉じたり)を、5歳だから5回やろう」

と言うと、恐る恐るではあったが、開けたり閉じたりすることが出来、目の中に上手に目薬を入れることが出来ました。

うちの息子は、まつげが長くてモサモサしているので、1滴落とすだけでは上手に目薬が入らない時もあり、目薬を1滴落とした状況でパチパチし、目薬が目の中に入るか少し様子を見て、目薬を2滴に増やしたりしました。

うちの5歳の息子は、

「自分の意思で目をパチパチするから怖くない!」

と言っていました。

 

このようにうちの場合、”その4”のやり方が、上手に目薬をさすことが出来る方法でしたが、上手に出来るだけで、目薬をさすこと自体、息子は好きになれないようで、

「目薬さすよ」

と言っても、

「嫌だよ!」

と言い、コタツの中に潜ってしまったり、嫌な顔をすることは変わりませんでした(ーー;

 

これらのことについて、当院・しいの木こどもクリニックの院長先生は、

基本は、目薬が目の中に入る時、まぶたやまつげに当たらず、眼球・眼瞼結膜に、直接目薬が入るような形がベスト。

しかし、それは基本であって、それが難しいのであれば、違うやり方で目薬をさすのは仕方がない。

でも、ある程度の年齢になったら、“なぜ大事なのか”・”なぜ目薬をささなければいけないのか”ということについて、子どもと十分話し合うことが大切

目薬の話じゃないけど、昔、うちにずっと通ってくれている4歳ぐらいの女の子が気管支炎になって、

「抗生剤を飲まないと入院しないといけなくなるかもしれませんね」

という話になって、その時に

「実は、先生のところで風邪薬をもらっていても、ほとんど飲めていないんです。うちの子、飲み薬が嫌で、アイスに混ぜて飲ませようとしたら「これお薬混ざってる!」と、子どもが凄い怒ったので、それ以降はあまり薬を飲ませられていないんです」

と、その時に初めてお母さんから言われて、その時、そのお母さんに

「今回については、飲めないと本当に入院になるかもしれないので、子どもに薬についてしっかり説明し、飲む・飲まないを、本人に納得させて決めさせてください

と言ったんですね。

 

そしたら後日、その子どもさんが受診された時にそのお母さんから

「うちの子、薬が飲めるようになったんです!」

と、嬉しい報告がありました。

 

このことについては、その子はお母さんから薬の大切さについてしっかりと話をされ、飲まないと入院になるかもしれないということを理解し、ちゃんと自分で飲むということを決めた。

そして、薬を飲まなければいけないとなった時に初めて、

「どうやって苦い薬を飲めばいいのだろう」

「どうすれば苦くなくなるんだろう」

って子どもは考え、今までは、薬をアイスに混ぜるということを、親がだましうちみたいにしていたので、

「なにやってるの!なんで混ぜるの!」

と、子どもは怒っていたけど、今度は、

「ちょっとでも薬が苦くないように、薬を苦く感じないようにアイスに混ぜようね」

と言って、薬をアイスに混ぜると、子どもは

「お母さんありがとう」

ってなる。

 

薬をアイスに混ぜるという、同じことをしているにも関わらず、子どもがその大切さを理解すると、

「私が嫌がらない(苦労しない)よう、お母さんは考えてくれて、薬をアイスに混ぜてくれてるんだね。お母さんありがとう」

ってなる。

理由がわかっていない時は

「何するの!なんでそんな事するの!」

って子どもはなる。

だから、そのことの大切さを伝えることが大事

 

この目薬の話についても、工夫することに関して、そもそも本人が目薬の重要性がわかっていないと

「嫌だよ!なんで目薬ささなきゃいけないの!」

ってなるけど、子どもが目薬をさすことの大切さを理解すると、

「僕があんまり嫌じゃない方法を探してくれるお母さんありがとう」

ってなる。

 

この、どうやって子どもに重要性をわかってもらえるかというのがまず第一

そして、わかってもらえたら、

「一番これがベストな方法だけど、うちの子は無理そうだから、こうやったらいけるかな?」

と、違うやり方を、親子で模索するのはいいことだね。

と、めちゃくちゃうんうんとうなずけるお話をしてくれました。

 

ちなみに、正しい目薬のさし方は、

『下まぶたを軽く引いて、目薬を目の中に確実に入れます。そして、目薬が涙点(るいてん)から流れ出ていかないように、しばらくまぶたを閉じるか、目頭を軽く押さえます』

が、正しい目薬のさし方です。

意外とパチパチしちゃってる人、多いんじゃないでしょうか?

 

本当は、うちの息子も正しいやり方で目薬をさしたほうがいいというのは十分承知しています

しかし、正しいやり方では目薬をさせないんです。

うちの息子の場合、“その4”の方法でしか目薬をさせないのであれば、”目に入る目薬の量は少ないかもしれないけれど、目薬をさせないよりはいい”と思いそうしています。

正しいやり方でやるのが本当はいいですが、それが無理な場合は、完璧に目薬をさす”10″や、目薬をさせない”0″というより、少しでも目薬が目に入る”3″や”4″の方法を探り、その子その子に合った方法でやるのがベストだと思いますよ。

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まとめ

子どもに目薬をさすのは大変です。

目薬をさすことだけじゃなく、何に対しても同じことではあると思いますが、無理やりやってしまうと、後々大変なことになってしまいます。

 

うちの息子のものもらいは結構大きかったので、

「早く治すためにも、目薬をささないと、目がもっと腫れちゃうよ。大好きなものも見れなくなるし、お母さんの顔も見れなくなるよ」

と、最初、半分脅しともとれるようなことを言い、今後、息子が嫌がらず、スムーズに目薬がさせるように、目薬をさすことの大切さを話しました。

更に、“毎回”目薬をさすたびに大切さを説明しています

 

まだ小さいから分かってもらえないことも多いと思うけど、

「これは大切(なこと)だよ」

ということを伝えることは大事なことだと思います。

 

“大切なこと”とは言っても、正直、ときに半分脅しになってしまう部分もあります。

しかしそれは、息子の今後(目薬をさす機会もあるかもしれないという状況)を思ってのことです。

本当に子どものことを思って言っているのであれば、その言葉・愛情は、しっかり子どもに伝わります。

 

子どものことを大事に思っていない親なんていないと思います。

今後もいろんな場面で子どもが嫌がると思いますが、子どものためと思い、今後も親子で一緒に考え、いろいろやってあげてください♪

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