寝る前にお子さんに絵本の読み聞かせをしているお母さん、多いですよね。
幼稚園や小学校ではたいてい読み聞かせボランティアを募っていますし、その効果は脳科学、幼児教育や発達心理学の面からも実証されています。
いいことづくめの読み聞かせ。
では、具体的には、子どもにどういうメリットがあるのでしょうか。
今回は、私のおすすめの絵本なども交えてご紹介していきます。
子どもへの読み聞かせってどんな効果があるの?
一般的によく言われている、子どもへの読み聞かせの効果について一覧でご紹介していきます。
■親子のコミュニケーションが深まる
■心や感性が豊かになる
■言葉を覚える力がつく
■話す単語の種類や数が増える
■考える力がつく
■人の話をきちんと聞けるようになる
■視野が広がる
■本を読むのが好きになる
■読書の習慣が身につく
などなど、読み聞かせには様々な効果があります。
私には息子が二人いるんですが、読み聞かせはかなり熱心にやってきました。
で、本当に効果があったかというと、当てはまるものもあり、残念ながら…というものもあります(^^;
読み聞かせは、効果を期待して義務的に行うのではなく、親子のコミュニケーションをはかる一つのツールとして、楽しく行うぐらいがいいですね。
おすすめの絵本って何?どうやって選ぶの?
自分も本が好きなので、多くの絵本や児童書を手に取ってきましたが、読み聞かせを終えた先輩お母さんとして、読み聞かせについて、もう少し語っていきますね。
まず、様々な種類がある絵本の中から、読み聞かせの絵本を一体どうやって選べばいいのか迷いますよね。
また正直、一人一人お気に入りの本は色々です。
そこで私が選んだおすすめの絵本は、昔からある絵本です。
やはり昔からある絵本は名作が多いです。
はい、ほぼはずれがありません。
また、近頃はネットで検索すれば山のようにでてきます。
レビュー(感想)を読んで、『なるほど、この本はこんな効果があるのか』と知ってしまうと、思わず読ませたくなってしまいますよね。
頭がよくなりそうな本なら尚更です(笑)
ただ私の経験から、子どもの好きな本と、親が読んでほしい本が一致しない、という現実があります。
下心をもって選んだ本に限って関心を示さないんですね。
これはもう感性が違うから当たり前のことなんですが、めげそうになります。
そこで私がとった作戦その①。
■家の中にプチ図書館を作る
これは、いわゆる質より量、広く浅くの作戦です。
図書館にいき、一気に20冊くらい絵本を借りてきます。
いろんな分野の絵本を入れておきましょう。
リビングに本置き場を決めたら、そこが図書館。
2週間たったらまた違う本に入れ替えます。
読んでない本があろうがなかろうが気にしません。
お子さんが本を選べる年齢なら、図書館で自分で本を選ばせるのもいいですよ。
そして、寝る前の読み聞かせの本は、そこからお子さんが自分で選びます。
毎日同じ本が続くこともありますが大丈夫。
だんだんとお子さんの好きなタイプの本、興味のある分野がわかってきておもしろいですよ。
そういう経験を経て、ある程度の年齢になると、自分で好きなジャンルの本が確立してきますから、今度は自然と質が高い読書ができるようになります。
そして作戦その②。
■親が読んでほしい本はさりげなく混ぜる
やはり思い入れのある本や、読んでほしい一押しの本がありますね。
ただ、前述のように”読んでほしいオーラ”が出ている本は、なぜか子どもに避けられる運命です。
そこで、20冊のなかにさりげなく混ぜ、読まなくて返しても、また日をあけて借りたりします。
うちは、何度か借りているうちに読んでくれることがありました。
あとは、『今日はお母さんが読み聞かせの本選んでいい?』という日を作り、その際に読んでしまいます。
くれぐれも
「これ、面白いから読んでみて」
などと勧めたりしちゃだめですよ。
子どもって結構鋭いですからね(^^;
読み聞かせの本当の楽しみ
教育的な読み聞かせの効果を過剰に期待すると、どうしても『月に○冊!』とか、本選びに偏りが出たりします。
思い通りにいかないことが増え、結果、母子ともに読書や読み聞かせが楽しくなくなり、読み聞かせから遠ざかることもあります。
これでは本末転倒です。
小さいお子さんにとって、お母さんは大好きな人。
読み聞かせのひととき、読んでくれるお母さんの優しい声は、お子さんに何よりの安心感をもたらすのではないでしょうか。
そして、その時間や絵本の世界を共有できるという喜びがあります。
私は、母が読み聞かせをしてくれていた記憶はほとんどないのですが、自分が好きだった絵本のことはよく覚えています。
母も覚えていて、ああだったこうだったと思い出話をすることがあります。
息子たちと読んだ本の感想で、
「そうそう、絶対○○だと思ったよね~」
なんて話したりしていると、『ああ、子どもと同じ本の世界にいる』と、なんだか楽しくなります。
私にとって一番の楽しみは、この『気持ちを共有できる』ということなのだと思います。
まとめ
読み聞かせや読書は、お勉強やお稽古事ではありませんし、絶対やらねばならないことではありません。
お母さんも今日は疲れて読みたくないなという日もきっとありますよね。
そんな日はお休みしたって全然構いません。
読み聞かせはお子さんとお母さんをつなぐ、大切なコミュニケーションの一つです。
義務感から、ただ本を『音読』するのではなく、お母さんもお子さんと同じ目線で読み、絵本の世界へ行ってみましょう!